4月4日に今年の開園を迎えた赤城自然園を訪ねてきた。訪ねたのは開園から10日ばかりたった頃。この自然園は群馬県の赤城山麓標高700m位にあるので、4月中旬にもかかわらずまだ早春の雰囲気が色濃かった。
榛名山が遠目に見える。
すぐに目に入ってきたのはアカヤシオの花、早春の到来を鮮やかに寿いでいる。
小川の畔でミズバショウが出迎えてくれた。
辺りはまだ寒く、水仙の黄にも温かみを覚えるほどだ。
西洋風庭園(セゾンガーデン)のこのゾーンではまだ咲いている花は少ない。スイセンとムスカリ、イチゲの園芸種、そしてクリスマスローズだ。
木の花はコブシとモクレン、ミツバツツジが多い。シャクナゲは咲き始めたばかり。
足元にはアオイスミレやヒナスミレが咲いている。
枯葉からひょっこり顔を覗かせたアズマイチゲ
だんだんと奥の自然生態園の方へ歩を進める。
シュンラン
園内のいたるところで群生していたカタクリ
ハルトラノオもびっしりと群生している。
クサボケ
敷石の陰から顔を見せてくれたトカゲ
それにしてもこの日の空は澄み切っていた。
オウレン(の仲間)はもう実をつける準備を始めている。
カタクリの林を過ぎて昆虫館までやって来た。
池の前のキブシ
池にはミズスマシが元気に泳ぎ回っていた。カメラにその姿を収めようとしたのだが動き回っていてなかなか難しい。
色鮮やかなウグイスカグラ
ミズスマシの池
自然園は歩くコースに茶色いウッドチップが敷き詰められていて非常に歩きやすい。尤もこのウッドチップの歩道は歩きやすさの為だけでなく、コースから外れないための目印にもなっているようだ。散策中、ボランティアの監視員にカース外に立ち入った人が何人か注意を受けていた。
春の本番はまだこれからのようで(4月中旬の時点で)、枯葉からこれからの春を彩る主役たちが目を出しかけていた。
エンレイソウ
サンカヨウ
猛毒で知られるハシリドコロ
茎の根元に花を見せているのはウスバサイシン
花を見せ始めたシラネアオイは、ヤマシャクヤクの花とともに4月の終わりからGWにかけて自然園の舞台を飾るスターたちだ。
帰り際ナナフシ橋の近くで見かけたエゾアオイスミレの群生
見られる花数は決して多いとは言えなかったが、早春の息吹を全身で感じられたいい散策だった。
この辺で。