三峰神社
秩父の奥地、標高1100mの地に三峰神社はある。元来が不信心者の私は、神社詣でや寺社仏閣めぐりは敬遠する性質なので、ここを雲取山の登山口としてしか知らなかった。
少し階段を上った先にあった、守衛所のような建物。昔は警官が常駐していたとあった。
遥拝殿
奥秩父の山並みが望める
階段の下にあった狛犬。ここの神社の狛犬はすべて狛狼。この奥秩父一帯に伝わる狼信仰の現れで、かって登った両神神社もそうだった。
随身門
摂末社。全国各地の三峰神社にゆかりの深い神社を集めたもの。
すべて著名な神社の名がつけられている。一つ一つ丁寧に手を叩き、参拝している人もいた。
これはその中でも大きい伊勢神宮を模した神社
苔のはがれた顔がりりしい狛狼
拝殿
ご神木。手を当て頬ずりしている人が多い。神木のパワーを頂けるのだとか。
神楽殿
豪勢な飾りのついた本殿
正面は社務所。その隣には興雲閣という建物があって食事や日帰り入浴までできる。
御神籤などのグッズが売られているのはほかの神社と同じ、地酒の売られているコーナーもあったのには驚いた。
小教院、コーヒーハウスという表示が書いてあった。
その裏手に縁結びの木があるというので歩いて行ってみた。
二種類の木が抱き合って立っているだけ。
クマよけの鈴が紐で括り付けられたその先には奥宮があった。狛狼が群れで祀られているのには珍しい、初めて見た。
少し戻った先の二対の狛狼。紫色の涎掛け(のようなもの)がちょっと粋だ。
遥拝殿の隣にあった空手家大山倍達の碑。ここで山籠もりの修業を何度もしたのだとか……。ここでゴッドハンドを授かったのか。
手を挙げて気さくな様子を見せているのは、当山の創始者とされる日本武尊像。名の割にはちょっとチャチイと感じるのは、不信心者の故だろうか。
三峰神社は最近では有数なパワースポットとして持て囃されているそうで、確かに鄙には稀な妙齢の女子を少なからず見かけた。が、そもそも生きるパワーを他のものに求めるのは、人の生き方として少し安易に過ぎるように思われる。神頼みは最後の最後にして、まずはもっと努力しようよというのは益体もない老人の戯言か。
この辺で。