野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

乙女高原夏の終わり

2010-08-25 | 野の花
 


 暦の上では立秋も過ぎ、処暑となった。前回小楢山に登ったその足でのすぐ近くの乙女高原に寄った。



 ボランティアの人たち(乙女高原ファンクラブなど)の努力もあって、この高原は鹿や猪による食害を免れて野の花が豊富に残されている。背丈をこえる大きさのシシウドの脇を通って高原に入る。



 たくさんの虫たちが大きなシシウドの花に群がっている。



 ヒヨドリバナ



 クリスタルラインと名のついた林道が通じているだけに、結構訪れる人は多い




 早速、カワラナデシコの鮮烈な赤が迎えてくれた




 タチフウロ




 ヤマハギと赤系の花が続く




 コオニユリも多い



 冒頭の写真と同じ、ヒメトラノオ。クガイソウに似ているが葉のつき方が違う



 ギンバイソウは7月から咲き始め、8月にかけてこの高原を覆い尽くすほどに咲くのだが、8月下旬のこの季節では数えるほどの個体しか残っていない。



 ノアザミにセセリチョウが止まっている。



 コウリンカにはクサギカメムシ



 ワレモコウにはアキアカネが羽を休めている。



 ヤマハギに花の中に頭を突っ込んで夢中に蜜を吸っているのはマルハナバチだ。




 これは面白い。ワレモコウに何かが刺さっているので近づいて見たら、シャクトリムシだった。



 タチコゴメグサ



 キンミズヒキ






 斜面を登っていくと、マルバタケブキやハンゴンソウ、ヒヨドリバナの群生地だ。たくさんのアサギマダラが穏やかな秋風の中を舞っている。









 クジャクチョウもいる。



 ノアザミにはキアゲハ



 コオニユリに止まっているのは、ヤマキチョウか



 ツリガネニンジン



 コウリンカの上で軽く威嚇しているのは、キマダラセセリだろうか



 キノコもたくさん見かけるのだが私にはまったくわからない



 高原の上で暫く休んで風を味わった。晴れていると、ここから雄大な富士が望めるのだが、この雲ではしょうがない。



 ハハコグサ



 ハンゴンソウ



 ウスユキソウ



 ずいぶん少なくなったがヤナギランも見つけた



 お終いは秋風の立ち始めた草原を代表する花のマツムシソウ




 気象庁の予測では、この残暑まだまだ2週間は続くそうな……ご自愛を。