野に撃沈2

多摩地区在住の中年日帰り放浪者。(k10D→k7→k30→)k‐5Ⅱsを忍ばせ、人気のない野山や公園、路地裏を彷徨い歩く

チョウ舞う小楢山

2010-08-21 | ハイキング
 

 小楢山は山梨県牧丘町にある、1700m余りの低山だ。近くには乾徳山や西沢渓谷があり、また金峰山や国師ヶ岳の登山口の大弛峠もある。もともと交通の便が悪いので人の行かない山だったが、ここ数年登り口の焼山林道が通行止めにされていることもあり、更に人足が途絶えてしまった。


 焼山峠には子授け地蔵がたくさん置かれている。ここには数台車が止められ、トイレなどもある。簡単な装備ですぐに登ることにした。



 シモツケ



 白花も多い



 薄暗い林の中にフシグロセンノウが咲いている。



 終わりかけのウツボグサ



 人があまり入らないので道は草が茂り、荒れ始めている。



 ツリフネソウ




 ウスユキソウ




 マルバタケブキの群生



 これは腰かけて休んでいた時見つけた、ミズタマソウ



 一時間半位で一杯水まで来た。夏のこの時期、水場は涸れていた。



 ここからは10分ほどの登りで頂上だ。



 頂上付近はマルバタケブキやハンゴンソウ等の大型の花が咲き乱れるお花畑になっていて、たくさんのチョウたちが花蜜を求めて飛び回っている。

 今年初めてのアサギマダラ、遠く南西諸島から渡ってきたこのチョウに会うと、いつだって心がときめき、自然に嬉しさが込み上げてくる。





 渡り蝶らしい、羽ばたきの少ない優雅な飛び方で遠くからでもすぐ分かる。



 なかなかじっと止まってくれないミヤマカラスアゲハ



 街で見かけるナミアゲハに似ているが、これは山地で見かけるキアゲハ



 タテハチョウの仲間アカタテハ



 これは後で図鑑で調べてみたら、シャクガの仲間シロツバメエダシャクのようだった



 クジャクチョウもたくさん飛んでいた。






 これはヒョウモンチョウの仲間(私の知識ではこれ以上の分類はできない)



 左はイシガケチョウ



 トンボもたくさん飛んでいた。



 足元のお花畑の花たちも幾つか紹介しておこう

 ワレモコウ



 ハナイカリはやっと緑色が抜けて、白くなり始めたばかり



 これは小さい花、タチコゴメグサ



 オトギリソウ



 ツリガネニンジンやコウリンカは至る所に咲いていた。







 ノコギリソウ



 アサマフウロに比べて赤みが薄い、タチフウロ



 ハハコグサ



 お終いはコオニユリ、数は少なく見かけたのは二株だけだった。



 この後は近くの乙女高原に立ち寄った。


 <蛇足>ユーチューブで聞いた、手嶌葵の テルーの唄が良かったのでリンクを張っておこう。

 夏の暑さに負けずにご自愛を。