大相撲九州場所千秋楽は23日、福岡市の福岡国際センターで行われ、東横綱白鵬(29歳8ヶ月)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋=が14勝1敗で4場所連続32度目の優勝を決めた。
初優勝から51場所をかけて32度に伸ばした。
昨年1月死去した「昭和の大横綱」大鵬=本名納谷幸喜、北海道出身=の史上最多優勝記録に並ぶ金字塔を打ち立てた。
23日の結びの一番で白鵬はただ一人2敗で追っていた横綱鶴竜を寄り切った。
「巨人、大鵬、卵焼き」の流行語で知られた国民的英雄だった大鵬は、1960年九州場所の初優勝から62場所をかけて32度に伸ばした。
30歳7ヵ月だった71年初場所が最後の優勝。
白鵬は優勝インタビューで涙を浮かべ「”各界の父”の偉大な記録に並び、恩返しができた」と慕っていた納谷氏をたたえた。