金榮山徳正寺住職のトラ・バスの香り

阿弥陀さまとクルマとSTARDUST REVUEをこよなく愛する住職がつぶやく日常

宝石のような骨の欠片

2015年08月18日 20時22分24秒 | 日々あれこれ
やっぱり戦争、ダメだよ・・・


先日、放送されていた「火垂るの墓」
一応、ハードディスクに録音していました。

悲しいけど・・・好きな映画です。

観よう!っていう気構えが必要です。
そうなれなかったので観てなかったのですが、
思い切って観ました、コイツ。

やっぱりいい映画です、「火垂るの墓」

兄妹で生き抜きます。
不安を抱えながら生き抜きます。

親戚の家もギクシャクして出てしまう。
池のほとりの横穴が二人の家に・・・

食べるものもなくなり
夜な夜な畑を荒らす・・・
十分、悪いことだと知っているのです。
そんなことはしたくないのです。

でも・・・

現行犯で捕まりボコボコにされる。
派出所に連れて行かれ解放されるお兄ちゃん・・・
身も心もボロボロになりながら派出所を出ると
身体の調子が悪い妹ちゃんが心配して来ていた。

心配なの半分、
寂しいの半分、
切ない妹ちゃんの姿。

殴られ腫れあがった顔に涙がつたう・・・

「お兄ちゃん、行かんといて・・・どこにも行かんといて・・・」

貯金を全部出し買い出しした品々、
その中のスイカを一口、口に含ませてやる、

「美味しい・・・お兄ちゃん、おおきに」ってやっと一言つぶやき亡くなっていく。

こんなことがあっていいのか・・・
こんなことを起こしていいのか・・・

一人、泣きました。

何が一番大切なのか・・・
観る度に教えてもらって頷けて日常を省みる。

でも、愚かなるコイツは煩悩の雲に覆われる。
ごめんね、セイタさん・せっちゃん。

きれいに生き抜いた命は
遺骨も宝石のように輝くのです。

各ありたいと思うのですが・・・
コメント
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