パワー・スポット

　日曜日に行った早朝ヨーガの舞台、知念（南城市）周辺は、城（グスク）ロードがあり、昔の城跡や聖域が残るパワー・スポットとして知られている。

　ここだけではなく、私は沖縄の島自体がパワー・スポットのように感じている。

　確かに、ここ沖縄は、日本で唯一、本土決戦がなされた悲劇の地である。今でも工事現場からは不発弾が出、まだ地中深くには無数の人骨が眠っている（はずである。）・・・それでも、そんな憎しみや怒りを鎮めるだけの力がこの島にはある、と感じている・・・

　十数年前、人間不信に陥った「へんないきもの」を救ったのは、人ではなく、沖縄の自然だった。石垣島を拠点に約２週間、周辺の離島を一人で回った。１２月末だというのに最南端の波照間島の気温は２６度。海で泳いだ。ゴムぞうりから真っ黒に日焼けした足の指を出して東京に降り立った私は、すっかり元気を取り戻していた。

　それは、今も変わらない。「へんないきもの」を救ってくれるのは太陽の存在なのだ。

　先週、同期を亡くしてできたココロのクレーターは、太陽がすっかり埋めてくれた。もう、私は元気だ。

　

祭り

　先日、地域の祭りに行ってきた。祭りと言っても住んでるエリアの自治会主催の祭りである。

　２～３日前にマンションの郵便受けに案内と５００円分の飲食券が入った封筒が投函されていた。５００円あれば、露天の生ビール１杯飲んでおつりがくる。このまま飲食券を捨ててしまうのは、もったいない。それに会場はマンション裏口を出て十数歩の距離である。近くでワイワイやっているのに家に引きこもっているのも何である。加えて新聞の朝刊の４月生まれの占いによれば・・・「地域のイベントには参加すべし。」・・・ここまで言われて参加しないわけにもいくまい。

　飲食券が無くなったらすぐ帰るつもりで脚を運んでみた。まだ明るい午後６時前・・・祭りはすでに５時から始まっている。司会のお兄ちゃんとお姉ちゃんは、つい２週間前に司会を依頼されたそうだが、とってもスムーズに進行されていた。

　子供達の空手の演武、エイサー、ロックンロールのバンド、ヒップホップ、フラダンス、そして勿論、盆踊り（以前、沖縄の盆踊りはエイサーだ、なんて書いたが、実は炭坑節の沖縄バージョンみたいな踊りや、沖縄民謡をベースにしたゆったりした踊りもある。）・・・とまるで大芸能大会である。

　そのどれもが堂に入っていて、県民一人一人が芸人ではないか？とさえ思えてくる。生ビールは飲食券も尽き、すでに２杯目になっている。西日がやさしく顔をなでていく・・・

　日が落ちると、会場内はぞくぞくと人がつめかけた。

　結局、会場の公園の石段に２時間近く座って尻が痛くなるまでいた。

　この後、宴（そう、祭りというより大宴会・・・！）は数々の出し物を経て、最後の花火打ち上げまで何時間あったのだろう・・・すぐ裏の喧噪をよそに私は朝まで熟睡していた。

　それにしても、すごいパワーだ。だいたい沖縄の宴会（そう、職場やちょっとした集まりの宴会）は一次会が３時間は当たり前である。

　県民所得全国最下位、シゴトが遅い、交通マナーが悪い・・・と悪い側面ばかり目に付いたが・・・実は、あくせくしてもしょうがない、人生に必要なモノは何であるか・・・を彼らが一番よく知っているのかもしれない。改めて沖縄県民の良さを理解した。

　

太陽パワー

　今朝は、早朝から本島南部南城市にある「あざまサンサンビーチ」に行ってきました。ここで早朝ヨーガに参加です。講師は、南城市でヨガを教えているＫ氏。以前、新聞に入っていた情報誌で知ったので早速申し込み。「朝５時４５分、漁港の駐車場に集合して下さい。」とのこと。

　朝５時前に家を出ると南城市手前で雨が降り出した。家を出る直前にメールを確認した際は中止メールは入ってこなかった。携帯も鳴っていない。「最近の沖縄の天気とかけて、へんないきものの心理と説く。してそのこころは・・・短時間で劇的に変わる・・・」なので、あまり気にせず目的地へ到着。

　１０分前にＫ氏の携帯に連絡。６回目の呼び出しで慌てたように出る。（どうやら、起こしてしまったらしい・・・）その時、初めて２０分前に中止メールが入っていたことに気づいた。雨は止んでいる・・・「うん、いいですよ。今から行きます。」

　初対面にもかかわらず、私の我が儘に付き合っていただくことに・・・振り回してスイマセン。

　東の空が完全に明るくなった午前６時前、ビーチの砂浜でヨガが始まった。普段、フィットネスクラブでやるヨガとは違って、今日は足場が不安定、加えて風が強い。片足立ちのポーズは本当にバランスと集中力が必要だ。

　最初は、途中で雨が降ったらどうしよう・・・なんて空模様を気にしながらやっていたが、自分の呼吸に集中するようになると気にならなくなった。

　するとどうだろう・・・目を開けると私の眼前に雲間から太陽が・・・！

　これには感動した。やっぱり太陽のパワーはスゴイ！私を元気にしてくれる。へんないきものが元気でいられる一番の根元はやっぱり太陽だった。　

　約５０分ほどのビーチでのヨガのあと、海岸周りで自宅へ帰る。途中、雨が降ってきた。
本当に、奇跡的に太陽を導いた瞬間であった・・・

経済の成長とココロの成長

　先日、テレビで「プチぜいたく」をする人が増えてきた・・・というニュースがあった。長引く不況の中、少しでもハッピー感を得ようと、ほんの少しだけのぜいたく、それが「プチぜいたく」である。

　「自分をほめてあげたい」というコトバを発したのは、オリンピックメダリストの女性ランナーであるが、以来、「自分で自分をほめる」ということは、ごく自然で当たり前のことになった。

　報道の中で、キャスターが、「たまには「プチぜいたく」じゃなくて、本当のぜいたくをすれば経済も活性化されるんでしょうがね・・・」なんてコメントを残していた。確かにそうだ。でも、バブル崩壊前の日本はディズニーランドのようだった。クリスマスになれば湾岸のホテルは予約で一杯、ヤングエグゼクティブなるものがアルマーニのスーツを着て、片手に高級革のバインダー手帳・・・

　あれはそもそも何だったのだろう・・・そう、中身のない幻影・・・

　今、この国は貧しいが、それゆえに人と人との結びつき、あるいは自分の内面を見つめ直すコトの大切さ・・・いわゆるお金で買えないものの大切さを身をもって知った。失業中の方には失礼だが、私には今の時代がいい。

　残念ながら経済の成長とココロの成長は比例しない。

　今、北欧では村上春樹ブームだそうだ。「ノルウェイの森」なる自国の国名がタイトルになっているからではない。経済成長の結果、人間関係が希薄になり、特に若者がこぞってハルキ本を求めるようになったのだ。

　村上春樹といえば、先日、久々にジュンク堂書店に行って、書籍を１万５千円分買い込んだ。（読書家、というより、書店のウィンドー・ショッピングが好きなのかも・・・）

　上半期の売り上げナンバー１の「１Ｑ８４・ＢＯＯＫ３」が発売されて４ヶ月・・・そろそろ出ても・・・と思っていたら、あった！その名も「１Ｑ８４　ＢＯＯＫ３大研究」・・・

　そろそろ読書の秋・・・まだまだ暑いですな。だったら、海辺で、いや、木陰で読書といきましょうか。

へんないきものの直感

　今日、南西諸島で熱帯低気圧が発生した。熱帯低気圧と言えば、これまでは太平洋やフィリピンあたりで発生してきたのだが、つい２週間前に初めて沖縄近海で発生した。

　朝、目が覚めると見知らぬ奴が隣で寝ていた。ビックリして訪ねる。「アンタ、誰？」
「台風デス！」・・・そんな感じだった。そう、熱帯低気圧どころか、台風になっていた。

　「熱帯低気圧」・・・沖縄は「熱帯」ではない。「亜熱帯」である。

　最近の北海道も夏は高温多湿化している。

　皆さんが思っている以上に地球温暖化は進んでいる。科学的根拠は？ナシ。へんないきものとしての直感です。

　カガクテキコンキョ？だって、理数系ニガテなんだも～ん。

　でも、混迷の世の中だからこそ、ロジスティックな思考は或る意味、役に立たない。何が起きてもおかしくない世の中だから・・・そこで生きてくるのは「いきものとしての直感」なのである。

　自分の感に磨きをかけるべく、今日も雨の中、飛び出して通勤ラン。天気なんてカンケイないね。大切なのは自分の感情・・・「今日の私は無性に走りたい。ただそこに雨がついてきただけ。主役は雨じゃなくて、このアタシ・・・」です。