興南ナイン

　先日、東京から戻ってきた夕方６時半のこと・・・

　那覇空港ロビーに出ると私の前に花道ができていた。道の両側にはテープが張られ、人で埋め尽くされていた。警備員、そして正面から報道陣のカメラのフラッシュ・・・「いや～、みんな、ありがとう！」・・・じゃなかった。でも、実に気持ちイイもんですなー。人垣は空港を出て外のタクシー乗り場まで続いておりました。

　この日、１時間後に戻ってくる地元興南ナインを一目見ようとつめかけた人４５００人。
沖縄は先日からお盆が始まり、親戚一同が会する機会であるが、お盆と重なっていなかったら、もっと多くの人で埋め尽くされていただろう。

　ところで、沖縄のお盆であるが、初日（ウンケー）は親戚が集まり、ご先祖様をお迎えする日。二日目（ナカヌヒー）は、親戚の家々を周り、仏壇に手を合わせる日。三日目（ウークイ）は、ご先祖様をあの世へお送りする日・・・ナカヌヒーは「中の日」なんでわかりやすいが、ないちゃーの私は、よく、ウンケーとウークイの区別がつかなくなる・・・

　お供え物も沖縄ならでは・・・昔はパイナップルが高価で手に入らず、色・カタチの似ているアダン（実は鳥も食わぬ）で代用したのだとか。また、仏壇の脇にはサトウキビが備えられ、これはご先祖様の杖になるのだとか。あとは、かまぼこや天ぷら、もちなど・・・また、「ウチカビ」といって、あの世でご先祖様が使うお金として紙の束も売られている。

　沖縄の盆踊りと言えば勇壮なエイサーだが、昨夜も我が家の周辺では、ドラや鐘、太鼓や爆竹の音が聞こえていた・・・