新幹線の「新神戸駅」の裏側の道を山に向かって歩くと「布引の滝」が待っている。神戸は海も近いが山も近い。こんな近くに自然が残っている街はあまりない。この滝は新神戸駅から出るロープウエイでも眺められる。この滝の源流を求めて1時間近く歩いた。途中で自分がどこにいるのか分からなくなった。山で道に迷うことは怖いことで布引のハーブ園を見つけて、ロープウエイで降りようと思った。時間が4時近くになった。5時になれば日も落ち周りが明らかに暗くなる。ライトも無かった。そうこうしてるうちに一人の登山者に出合った。道を問えば、しばらく歩くとベンチがあり、そこに道しるべがある。その方向に行けばハーブ園に行ける。地獄に仏の出会いであった。しかし中々ベンチまで到達しない。もう一人の登山者に出合った。問えば、そんな道しるべは無い。今の時間を考えれば、引返す方がベスト。困った。連れは引き返そうと言った。私は、このまま進もうと言った。不安のまま進んだ。ベンチが見えた。標識があった。