2012/7/9(月)
新システム稼働初日。新しいものは、たいてい評判が悪い。
峰々のうねりは今も背筋を振るうあの日も金色だった
7/10(火)
嫌悪の一原因は、羨ましさにある。と断言するのは行き過ぎだが。
ながすぎる夕日を巻いて銀輪の群れせまり来る青信号は
7/11(水)
朝、赤くないアカトンボがたくさん飛んでいた。
青銅の鏡の部屋にとじこめる光線・少女・羽音・分針
7/12(木)
風音ばかりが耳につく日だった。
きみだけのきみだけによるきみの待つ女王陛下 風の群がり
7/13(金)
紺色のうねりが のみつくす日が来ても
水平線に 君は没するなかれ
我らは山岳の峰々となり 未来から吹く風に頭をあげよ
(「紺色のうねりが」(『コクリコ坂から』より)
このままがいいというならそれもよし鰆をほぐす箸先の濡れ
7/14(土)
結婚すると綺麗になる。ことも、あるようだ。
浜風に掘りおこされてミトンには右と左があるということ
7/15(日)
最近気付いたのだが。
どうやら俺は、《書く》ことが好きらしい。
べつになにを知りたいっていうわけでなくエンターキーを打つしあわせに