《題詠100首2010》、完走しました。
どうもありがとうございました。
さて、今年は、二つの試みに挑戦してみました。
①文語での作歌
②詞書を添える
①について。
これまで漠然と、口語で作歌をしてきましたが、ちょっと思うところがあり、
「これからは、文語をなるべく使わず、より意識的に《口語》で短歌を作ろう」
と決めました。
決めてから気付いたのですが、
「じゃあ、『文語で作歌する』とは、具体的にどういうことなんだ?」
分からなければ作ってみよう、ということで、作ってみました。
もちろん、文語文法などほとんど知らないので(古文漢文の授業、何十年前の話だ?)、見様見真似の『なんちゃって文語』ですが。
で、作ってみて。
歌が、『短歌らしく』なるのに驚きました。
自分でも、ろくでもないテーマだなと思っていても、文語で現すと、あら不思議。
俺は茂吉か迢空か、といった気分になれます。
もちろん、これは『気分』であって、中身がろくでもないことは変わっていないんですが。
五七五のリズムに、文語が持つ流れが加わると、ものすごい力を発揮するようです。
ある年齢以上の歌人たちが、
「短歌は、文語で詠むのが基本である」
と繰り返すのも、分かるような気がしました。
同時に、この力に負けないほどの歌を作り上げるのも容易ではないようです。
なまっちょろい中身は、すべて『気分』によってズタズタにされてしまいます。
正直、生半可な気持ちで取り組むものじゃないな、ということがよく分かりました。
今後も、基本は口語で作歌をするつもりですが、機会があれば、文語にまた挑戦してみたいと思っています。
②について。
《詞書》についても、以前から興味は持っていました。
これを使いこなせれば、散文的な状況説明は歌の中から省くことが出来、しかも組み立てによっては構成に厚みが出るのではないか。
で、やってみて。
そんな甘いもんじゃないことが、よく分かりました。
自分でも、何でこんな歌が出来たのか理解できていないのに、その状況説明をするなど、無謀の極みです。
結局、ほとんどが詞書というより、後追いの一人突っ込みになってしまいました。
これも、今後の宿題ということですね。
それが分かっただけでも、やってみて良かった試みでした。
百首並べて改めて見ると、今までの自分の作風と全然違うような、全く変わっていないような、複雑な気分です。
正直、コメントしづらい。
まあ、これが後々の自分に、少しでもプラスになることを願って。
お読みいただき、本当にありがとうございました。
ご感想などありましたら、ぜひお聞かせください。
う~~~~ん、速い…
ワンコ、完走にはまだまだかかりそうです…
もしかしたらぎりぎりまでトロトロしているかも…
待っててください~
すごすぎますって
「状況説明」ではなくそれ自体が何かになりそうな詞書と、渋い歌との距離感がおもしろかったです。
またみなさんがゴールされたらゆっくりと!
まずはおめでとうごさいます
自分でも、ちょっと急いだかなと思ったんですが、今年はやり慣れない企画を立てていたもんですから。
自分の性格を考えると、飽きて方針変更するか、最悪、投げ出してしまう可能性もあったので、盛り上がっているうちに、と。
でも、それでも半年たってるんですよね。
ワンコさんは、ゆっくりと楽しんでください。
僕も、楽しみにしています。
また、遊びに行きますね。
実際、作るだけなら簡単なんですよー。
ただ作るだけ、なら。
文語になると、(自分の場合)渋いというか地味というか、ますます暗いというか、そっちの方向に流れるということも分かりました。
プロの歌人達はなぜあんなに絢爛な歌を作れるんだろう?
『彗星集』のお歌も、楽しみにしています。
いつか、すぎなさん論を書きたいなー。
誰かに、先を越される前に。
もう一ケ月以上も前なんですねー。
今頃になって、なんだか間が抜けててすみません。
中村さんの文語の歌を見て、文語で歌をつくることを選択されたのかなと思っていました。
反対でしたか。
文語で歌をつくると、かたちはほんと短歌っぽくなるなあと私も思っていて、だから私は文語はなるべくつかわないようにしようと決めました。
口語でちゃんとした短歌をつくれるようになりたいです。
とかいってて、100首途中でつまづいてそのままです。
これから、どれくらいできるかわかりませんが、ぼちぼちつくりたいと思っています。
「口語で短歌を」と言っても、100%実践するのって、意外に難しいんですよね。
我 ぞ に き かな けり す らし にて ……
気を抜くと、いつの間にか混じってます。
ミックス(小島ゆかり氏命名)が悪いとは思わないけど、自覚無しにだらだらと使っちゃうのは、(少なくとも今の僕のレベルでは)問題だと思っています。
やすまるさんは、昔から口語作歌ですよね。
すぎなさんやワンコさんもそうだけど、これってすごいことなんだなあと、改めて思います。
遅ればせながら、僕も自覚的に参加、ということで。
題詠100首も、ゆっくり作って楽しんでください。
僕も、楽しみにしています。