はいほー通信 短歌編

主に「題詠100首」参加を中心に、管理人中村が詠んだ短歌を掲載していきます。

一日一首

2012年01月06日 20時41分09秒 | 日詠短歌

2011/12/12(月)
   月は友。オリオン座も。

 十六夜の浮き出でるころ退庁すぱくりと叩き割れそうな月


12/13(月)
   夜はだいたい麺類(そば、うどん、スパゲティ)。

 適当に灯りを間引き色映えのせぬ野沢菜のマヨネーズ和え


12/14(水)
   「若いさ。娘のような年齢だ。だが関係無いのさ。
    目で追うだけで元気になる。俺も負けちゃいられないなと思うんだ。
    貴重だろ?」

 ディスプレイの珊瑚を縫ってえいえいとドルフィンテイル、髪ひらめかせ


12/15(木)
   生き物を飼ったことがない。子どものころインコを死なせたくらいかな。

 籠の巣の銀糸づくりの扉を開けろ入れろとせがむハムスターかな
 (扉=と)


12/16(金)
   帰り際に通り雨。コーヒー一杯で止んだ。

 ようやくに極まる色のもみじ葉の中央公園風吹きぬける


12/17(土)
   半月ぶりの里山の朝。嬉しいくらいに関東の冬だ。

 霜の降るあおだけのそら、青空にしらじらと浮く月は現役


12/18(日)
   「ベートーヴェンピアノ協奏曲第3番」グレン・グールドと内田光子を聞き比べ。

 アラスカの氷河が競ってくるような「なぜ?」の轟くうたを聴きたい
 (競って=せって)