下に挙げた作品は、「第五十四回短歌研究新人賞」に応募した連作です。
例によって一次予選落ちでしたので、供養のためにここに並べました。
今回は、J.S.バッハのピアノ曲『平均律クラヴィーア 第1巻』を聴き込み、そこから得た心象風景を元に固有結界を展開しました。
読んでみると「なんでこれがクラヴィーアやねん」と言いたくなるでしょうが、5人のピアニスト達の演奏するこの曲を、取っ替え引っ替え1ヶ月間聴きまくっていたら、どういうわけかこんな風になりました。すみません。
もともとバッハの曲を聴いていると、階段を静かに降りていくイメージがいつも広がります。
その辺の風景を、もっと突っ込んで描写すればよかったかなあと今は思います。
時を置いて、また挑戦してみたいテーマです。