腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



今日は“節分”。 豆まきです。

そういえば、店主が幼少の頃、豆の袋に付いている紙のオニのお面被って豆まきしましたよ。今もあのオマケ付いてるんですかね。後でイズミヤさんへチェックしにいこ。

節分といえば、最近は“恵方巻き”が有名になってきましたが、ワアワア言い出したのはここ最近ですよね。「今年の方角はこっちだ!」とか「無言で食べきれ!」とか。
そんなの店主の小さい頃は無かった!(うちだけしてなかったのか?)
絶対寿司屋か海苔屋の陰謀ですよ。ある意味“談合”ではないかと。

百歩譲って、まだ巻き寿司なら話は分かりますが、ロールケーキは絶対無しでしょう!北北西向いてロールケーキを無言で一気食いは無理。完全にバラエティの罰ゲームですよ。
こら!ケーキ屋!便乗商法はなはだしい!いいかげんにしなさい!帰りに買おうかと思ってしまうでしょ!

細長いものなら何でもいいのか?      ...!



“うまい棒” これなら30秒もあったら食べれる。


そんなことはどうでもいいのですが、先日電池交換をしたお客様の腕時計、カルティエのタンク
こちら↓
 シンプルでいて美しい。


そこで今日はカルティエのタンクについて。

タンクって... そう、戦車のことですよ。
MkⅠとかシャーマンとかT34とかパットンとかレオパルドとかタイガーとか90式とか74式とか  ...もういい?

まず時計本体の形、ここからタンクと名付けられます。
ほらね↓


時計ケース(本体)とブレスを繋いでいる部分、出っ張った部分を“ラグ”と言いますが、カルティエのタンクの場合、“ラグ=戦車のキャタピラ”だったのですね。

フランス人のルイ・カルティエが1917年にタンク ウォッチを作ります。時は第一次世界大戦。元々戦車のタンクというのは水槽の形に似ているところから付いたらしいですが、初期の戦車は上の写真にあるように両側にキャタピラの付いた菱形の形状でした。この戦車の原型をヒントに作られたようです。

現在、さまざまなバリエーションがあるタンク ウォッチ。

 タンク フランセーズ

 タンク ア ビス

 タンク ディヴァン

 タンク サントレ

その他、タンクシリーズにはカルティエ パリ、カルティエ ロンドン、バスキュラント、シノワーズ、ア ギシェ、アロンジェ、S、アメリカン、タンキッシム、ソロ、ディアゴナルなどなど。いっぱいあります。


カルティエの似合う女性...いいですねェ。

ちなみに、カルティエの3連リング(トリニティリング)。有名です。女性の憧れのリング。
しかし、本来はカルティエ氏本人が小指にはめていたんです。だから男性が着けていても何らおかしくない。正当です、逆に。
世の女性方、バレンタインには意中の男性にトリニティリングなんかいかがです?
何?予算オーバー? 3倍になって返ってきますよ。(笑)


恵方の“北北西”からスムーズな流れで“タンク”に持っていった腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
うまい棒のめんたい味でもまるかぶりするか!


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