今日は甲子園決勝戦。夜は女子バレーボール対ブラジル戦。明日の早朝はゴルフの全米プロ最終日。スポーツから目が離せません。たしかプロ野球は今シーズンもう終わったんでしょう?終わってるはずです。(T_T)
皆様が愛してやまないROLEXをあらゆる角度から斬る“ROLEXの秘密”シリーズ、今日は3回目。
創業は1905年。去年創業100周年のメモリアルイヤーだったのですよ。創業者は写真のハンス・ウィルスドルフさん。ドイツ産まれです。1900年に時計の営業、販売に携わり、1905年にロンドンでROLEXの前身となる“ウィルスドルフ&デイビス社”を設立。1907年に本格的な時計製造に着手するため本社をスイスに移転。翌1908年に商標名を“ROLEX”とします。
ですからROLEXは元々イギリスが発祥なんですね。なのでROLEXの姉妹ブランド“チュードル”は本国イギリスでの時計売上不振を打開すべく値段を安く設定したディフュージョンラインとしてイギリスで販売開始します。アルマーニで言うところのエンポリオ・アルマーニ、プラダで言うところのミュウミュウ、SEIKOで言うところのALBAみたいなもんです。廉価版。
しかしそこは経営戦略に長けたROLEX、英国民に受け入れられるようにとイングランド王家である“チューダー家”から名前を拝借し、家紋のバラを時計のシンボルマークにして“チュードル”にしました。
オイスターケース、ねじ込み式リュウズ等ROLEXと共通のパーツを多く使っています。昔のチュードルはROLEXのマークの入ったリューズを使ってました。今は盾のマーク。
日本国内にチュードルの代理店、サービスセンターは存在しませんので、アフターサービスはROLEXのセンターで行います。
ラインナップもROLEXとほぼ同じで、
ROLEX TUDOR
デイトジャスト → プリンスデイト
デイデイト → プリンスデイデイト
エクスプローラー→ レンジャー
サブマリーナ → サブマリーナ
デイトナ → クロノタイム
という具合。見た感じよく似てますが、持ったら「なんや安モン臭いなぁ」ってすぐわかります。今は中の機械(ムーブメント)はROLEXがチュードル用として生産してますが、発売当時はETA社の安いムーブメントが入ってました。ETAについての詳しい話はまた後日。
笑ってしまうのがクロノタイム(ROLEXで言うデイトナ)で、5~6年前でしょうか、当時のデイトナ人気とゴルフのタイガー・ウッズ人気に便乗して文字盤の中央に“TIGER”と入れたクロノタイムタイガーを出しました。確かに出た当時はそこそこ売れましたが、その後店に入荷するのがほとんど“TIGER”。さすがにお客様も「普通のクロノタイムないの~?」となってきますが、相変わらず“TIGER”ばかり。飽和状態です。どんだけ作っとんねん!って思いました。見事に消費者からはソッポを向かれました。生産数を少なくしておけば今頃かなりのプレミアが付いたでしょう。やりすぎはあかんよ、ROLEXさん。
今日はここまで。
なんだ、今日はROLEXじゃなくて“TUDORの秘密”じゃないかと思った貴方はほぼ正しい。文章読解力があります。さぞかし国語の成績が良かったでしょう。次回その4を乞うご期待。
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