腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



数日前から並んでいる方もいるかと思います。

9月9日(土)、全国のスウォッチ・ストアのみで販売。


一昨日の新聞広告を見て思わずのけぞってしまいました。

スウォッチとブランパンがコラボ。


昨年3月にオメガとスウォッチのコラボモデル、「ムーンウォッチ」コレクションがリリースされた時も驚いたが、今回のブランパンとのコラボの方が衝撃は遥かに大きい。


今回リリースされたスウォッチ×ブランパンの「スキューバ フィフティ ファゾムス」は5種類。

こちら↓

アンタークティクオーシャン(南極海)


アークティックオーシャン(北極海)


インディアンオーシャン(インド洋)


アトランティックオーシャン(大西洋)


パシフィックオーシャン(太平洋)

5つの海にちなんだ5つのモデル。

スウォッチのダイバーズウォッチ「スキューバ」とブランパンの元祖ダイバーズウォッチである「フィフティ ファゾムス」が見事に融合。

時計マニアはゾクゾクしないはずがない。


ムーンウォッチの時は「ほほぅ」と思ったが、このブランパンはできればゲットしたい。

価格は60500円。

ぐぅ~~っ。

厳しいな(笑)

しかし、10万円以下のブランパンは絶対にありえない。

フライパンならありえるが(笑)



1990年前後、空前のスウォッチブームが起こりました。

そのブームの波にどっぷりさらわれたのが店主。

給料の大半をスウォッチにつぎ込み、気が付けば40本以上保有してました。

実家の部屋の壁にはでっかいスウォッチ(マキシ スウォッチ)の「カステルバジャック」が掛かっていましたし。

今思えばスウォッチがこの業界に入る切欠になったと言っても過言ではない。


持っていたスウォッチは数本を残して当時働いていた時計販売店を離れる時に店のスタッフに「好きなの持って行って」と配った。


スウォッチは知ってても、ブランパンを知らないという人も多いはず。

<ブランパン>
創業1735年
創業者ジャン・ジャック・ブランパン
創業地スイス:ヴィルレ

現存する時計ブランドのうち、最も古い歴史を誇るのがブランパンです。
1953年には、史上初の回転式ベゼルを搭載する200m防水時計「フィフティ ファゾムス」を開発し、潜水時計の金字塔を打ち立てます。
’88年には世界最小ミニッツリピーター付き腕時計を、’89年には史上初の自動巻きスプリットセコンド・クロノグラフを発表。
そして’91年には永久カレンダー、スプリットセコンド・クロノグラフなど6種類の複雑機構をそれぞれ搭載した「マスターピース」コレクションで時計業界を騒然とさせた。
’70年代のクォーツショックを乗り越えて2005年に創業270周年を迎え、アニバーサリーモデルの「レマン」や「ヴィルレ8マスターピーシーズ」などを次々と発表。
そして今年、同グループのスウォッチとコラボ。
実はブランパンが凄い時計メーカーなんだと世に知れ渡る切欠になることと信じています。


選ぶとしたら...アンタークティックオーシャンかなぁ、と思う腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
次はラスボスのブレゲとコラボ!?(笑)

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まだまだネット上ではWBCの話題で溢れかえっていますが。

その中で時計修理屋としてちょっとピクッとなったのが大谷君がヌートバー、いや、たっちゃんに腕時計をプレゼントしたという記事。

大谷「ごはんを食べている時にヌートバー、いや、たっちゃんが『どこの時計なの?』とか、欲しそうな感じだったので、僕がつけているのを単純に(あげました)。そんなに使い込んでいないですけどね、比較的新しかったですけどね」

と、自身が身に着けていた“逸品”をプレゼントしたことを明かした。

どこのブランドの時計だ!?

モデルは何だ!?

靴屋の店員さんがお客さんが来店した際、まず最初にお客さんの靴に目がいくように、時計修理屋は「腕時計」という単語に過剰に反応してしまう。


ネット上にはSEIKOの最高峰、グランドセイコーだという記事が載っていたが、別の記事ではクロノグラフ(ストップウォッチ機能)のスポーツモデルだ、というのもあり、情報が錯綜しているようです。

確かに、大谷君はSEIKOの広告塔を務めていて

「Keep Going Forward」

の決め台詞でプロスペックスのCMにも出ています。

なのでSEIKOであることは間違いない。

で、更にググってみると、どうやらグランドセイコーで間違いないようです。

このモデル↓

セイコーウォッチHPより

グランドセイコー エボリューション9シリーズ SLGH005 白樺 価格1155000円

この時計は大谷君とのコラボレーションモデルではないが、岩手県・平庭高原の白樺美林をモチーフにした“白樺ダイヤル”が特徴で、同じく岩手県の雫石町にある「グランドセイコースタジオ 雫石」にて製造されるなど、大谷選手の出身地である岩手県と結びつきが深い時計。

搭載ムーブメントはキャリバー9SA5。
毎時36000振動のハイビートでありながら、最大巻上時には約80時間のパワーリザーブを達成。

2021年のジュネーブ時計グランプリではメンズウォッチ部門賞を受賞しています。

たまりませんね。

これが、ROLEXとかウブロとかだったら「な~んだ」って感じになるが、SEIKOってところが流石大谷君。

とてもいい。


そして大谷君から「もし2026年に(WBCに)戻ってこなかったり、他の国を代表したりしたら返してもらうからね」と言われたそうで。

これは何が何でも返したくない(笑)

いや、グランドセイコーだからとか、金額が100万超えるとかではなく、大谷君から貰ったものであればどんな物であろうと家宝にしておきたい。

ヌートバー、いや、たっちゃん、3年後も試合前の声出し、しっかり頼むで!(笑)


先日、おへそ部分の手術をしたので、テレビで裸のタレント(芸人)さんを見るとおへそを注視してしまうようになったらしい腕時計修理専門店トゥールビヨン店主の妻

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台風の影響でしょう。

南からの湿った暖かい風が吹き込んで、昨日から蒸し暑い大阪。

寝苦しいったらありゃしない。

今朝は7時半頃から30分ほどだったが一時土砂降りになりました。

地元は今日からだんじり祭りなのに、雨は可哀想。

6時半頃ふと目が覚めたら遠くでトントトントントトンと小太鼓の音が聞こえていた。

風邪引かないでくださいね。


で、昨日の閉店間際に30代の男性客が電池交換で来店された時の話。

お客様「電池交換できますか?」

店主「どんな時計でしょう?」

鞄から出した時計はシャネルのJ12...のコピー品。

店主「できますよ。すぐ入れ替えますんで、座って待っててください」

お客様「時計本体の側面が割れてしまってるんですけど、これは直りますか?」

ケースの側面の黒いセラミック(陶器)部分がバッキリ割れていて欠損していた。

店主「これは無理ですねぇ」

お客様「じゃあ、とりあえず電池交換だけお願いします」

店主「かしこまりました」

と、店頭のベンチを勧めた。

5分足らずで電池交換が仕上がり、お会計を済ませた。

お客様「この割れた部分の修理はやっぱり正規店へもっていかないとダメなんですか?」

店主「あの~、これ、コピー品ですよ。パチモン」

お客様「えっ!?」

店主「コピーなので、正規店へ持って行っても取り扱ってくれませんね」

お客様「あぁ、そ、そうですか。 分かりました」

ちょっとショックだったようだ。

コピーと知らずに使っていたんだろうか...


と思いながら見送ったら丁度6時半になったので閉店作業に取り掛かった。

店頭に出している時計バンドの什器や備品を店内に仕舞い、シャッターを下ろしかけたその時、さっきのお客さんが小走りで戻ってきた。

お客様「す、すみません!この時計、どこでコピーと分かったんですか?」


コピー商品にもランクがあります。

ほとんど見分けのつかないスーパーコピー(Sランク)から作りの雑い超粗悪なB級品まで色々。

お客さんのJ12はB級品とまではいかないが、割と分かり易いランクの代物。


お客様「どこでコピーと分かったんですか?」

なめてもらっちゃ困る。

何年この業界にいると思ってんだ!(笑)

店主「全然違いますよ」

お客様「えっ!?」


コピーかどうか分からないという人は、本物を知らない場合がほとんどです。

なので「この部分が違う」とか、「この色がどうだ」とか言ってもピンとこない。


店主「一度、シャネルの直営店か百貨店のシャネルへ行ってみてください。ショーケースに時計がズラッと並んでますよね」

お客様「はい」

店主「時計を触るのはタダですから、『ちょっとこれ見せてください』って言ったら持たせてくれます。持ったら一発で分かりますよ」

お客様「はぁ」

店主「ビックリするくらい違いますから」

お客様「へぇ~」

店主「驚くほど違います」

お客様「驚くほど...あ、ありがとうございます」


閉店ガラガラ。


この場合、あの男性客は本物かコピーか知らなかった。

ということは誰かに貰った時計だということになる。

コナン君でなくてもこれくらいは分かる。


シャネルのJ12。

買えば30万か50万か。

そんな高級時計くれる人いてる?

貰った時点でコピー率8割5分。


しかし本物を貰うことも当然ある。

結納返しとかでブランド時計を贈られることも普通にある。

奇跡的に親戚のおじさんがZOZOTOWNの前澤社長ってこともないとは限らない。


でも殆どが大学のサークルの先輩が卒業する時に「おい、これやるよ」と言われて貰ったヤツとか、東南アジアの出張帰りの会社の先輩から「これ、土産」って貰ったヤツとか、専用BOXに入ってなくてプチプチに包まれたヤツとか、ブレス(ベルト部部)がどこから剥くのか分かりづらいピチ~ッとしたサランラップみたいなビニールに包まれたヤツとか...

上記のコピーの確率は12割。

間違いない。


本物か偽物か分からない場合はお近くのブティック(直営店)もしくは正規代理店へ行ってみましょう。

その際「この時計本物ですか?」などと持っている時計を見せるのはNG。

もしコピー品だったら大恥かきます。

時計は着けずに行きましょう。

そしていかにも買うつもりというオーラを出しながら勇気を出して「すみません、この時計見せてもらえますか?」と言ってみましょう。

ショーケースから出してもらった時計をジックリ触って感触を確かめ、細部に亘ってチェックしましょう。

その際、文字盤だけを注視するのではなく、ケース裏やケースとブレスの繋ぎ目、ブレスのバックル部分のヒンジの感じ、留め具合、駒のしなり具合、滑らかさ、質感などを記憶しましょう。

「Don't think. Feel」(考えるな、感じろ)とブルース・リーも言っています。

短時間でできるだけ感じてください。

更に店員さんにどんな付属品(箱、国際保証書、取扱説明書等)が付くのかなども聞くのもいいかもしれません。

で十分確認できたら「ちょっと考えます」「また来ます」などと適当に言って店を出ましょう。

その時、慌てて出たら怪しまれますので、ついでにジュエリーやバッグなんかもゆっくりと見て回りましょう。

そして店を出たら自分の持ってる時計をポケットから出してさっきの本物の感触が残っている間に比べてみましょう。


ね、驚くほど違うでしょ?

え!?

違いがよく分からない!?


無理してブランド品を持たないほうがいいかもしれませんね...(汗)


店員さんに「お取り置きしておきましょうか?」と言われても決してひるまないでもらいたいと思う腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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スギちゃん、ベストジーニストから外れる!


ま、そりゃそうでしょう。

ファッション業界では今年ブレイクするはずだった袖なしGジャンがスギちゃんのおかげでサッパリ売れず、在庫過多だそうで。

何が災いするか分かったもんじゃない。


スギちゃんも逆に外れたことをネタにできるので良かったんじゃないかなぁ。




先日、G-ショックの修理のご依頼を承りました。

こちらがそのG-ショック↓


DW-5900C-9


なかなか古いモデルですが、修理依頼の内容が...








時計本体のカバー(ベゼルカバーと言います)が劣化して割れてしまってます。


カシオの部品受注センターへ在庫の問い合わせをしたところ、モデルが古いのでストックが無く、代替え品も無いという返事でした。

お客様に事情を説明して持って帰ってもらいましたが、残念がってました。


G-ショックに限ったことではなく、ウレタンゴム製品は経年劣化でネチャネチャになったり、ボロボロになったりします。

“加水分解”と呼ばれる症状です。

年代物のスニーカーのゴム底がボロボロになったりするのも加水分解が原因。


管理方法などにより、若干の差がでるとは思いますが、普通に使っていたら約10年~15年くらいで加水分解が始まるのではないでしょうか。

ウィキやヤホー!百科事典で調べると、複雑な化学方程式が載っていて何のことかサッパリ分かりませんでしたが、要するに劣化したウレタンゴムが水分を吸収してボロボロになってしまうのが原因のようです。


ということは、ちょっとでも長持ちさせたい場合は、水分に気を付ければいいってことか...ね?


直射日光も良くなさそうなので、G-ショックの劣化を防ぐには天気の良い日は避けて、雨の日も避け、汗などにも注意し、マリンスポーツ時には必ず外す...



これじゃG-ショックの良さを全く引き出せない!(><)


ま、大事にするに越したことは無いが、防湿ケースにビチッと保管して全く手に触れないのも可笑しなことですので、G-ショックなんかはガンガン使ってあげて最後はボロボロになった方がG-ショックとしての天寿を全うさせてあげれたんじゃないかと思いますが。


店主もG-ショックを2~3本持ってるが、そろそろヤバイかも...



AB+H₂O→AOH+BH...

え~っと、スイヘイリーベーボクノフネ...その先は忘れた腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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ガリガリ君コーンポタージュ味を食べてみたい店主です。

売れすぎて発売3日で生産がストップしたとか。

売ってないとなると益々食べたくなるのが人の心理。


1997年の第1次ブームの時の白いたまごっちみたいなもんか。


どこかで売ってたら買お。

いや、たまごっちじゃなくてガリガリ君。



ここんとこ、政治やスポーツの話題で本業を忘れがちな当ブログ。
今日はちょっと真面目に役立つ情報をご案内したい。


1990年代半ばから後半にかけて、日本に、いや世界中で一大ブームを巻き起こしたカシオのG-ショック。

「1本や2本は持っている」という方も多いはず。


今日はG-ショックだけでなく、ベビーGやプロトレックなどカシオのデジタルウォッチについてのプチ情報。

デジタルウォッチは操作が複雑で、時刻合わせやモード切り換え、ストップウォッチやアラームの時刻合わせなどサッパリ分からないし、取扱説明書なんかどこにいったか知らない...

という方に朗報です。

お家や職場にインターネットの環境は整ってますでしょうか?

整ってない方はここから先は読まなくて結構。
(ここを読んでるということは整っているということじゃないのか?)


まずカシオのHP(ホームページ)を開いてください。
ヤホー!とかグーグルで“カシオ”と入れて検索すると大抵一番上に

カシオホームページ|CASIO と出ます。

そこをクリック。

デジタルカメラ、時計、電子辞書、電子楽器などの項目があるので、迷わず時計をクリック。

開いたページの右側にサポート情報があります。

その欄に“取扱説明書ダウンロード”という項目があるので、そこをポチッと。

「ウォッチ腕時計」と「クロック置掛け時計」に分かれていますので、ウォッチの方を選択。

ご利用の条件を隅から隅まで読んで、一番下の“同意する”をクリック。

お持ちのカシオの腕時計をお手元にご用意してもらって、裏ブタを見ます。
四角で囲った4ケタの数字に着目。
それが“機番”(機械番号)です。

これ↓


老眼の方には厳しい小ささだが、1289と書かれている。

これは↓


2609です。


再びパソコンの画面に戻り、操作説明書No.にその4ケタの数字を入力したら、あら不思議。
お持ちの腕時計の取扱説明書が貴方のパソコンに表示されたじゃありませんか!

後は取扱説明書に従って修正や操作を行ってください。


どうです、お役に立ったでしょう。

え?
回りくどい?
面倒くさい?
知ってる?


いやいや、意外と皆さん知らないんですよ。

「時間が狂ったままだけど、どう操作していいかサッパリ分からない」という方は結構いらっしゃいます。

現にさっきもデジアナ(デジタルと針の両方あるヤツ)の時間合わせが分からない、と若い男性が持ってこられましたし。
(で、今日のブログの内容が決まったわけでして)

持ってこられた時計の時刻合わせを済ませた後に、お客様にカシオのHPの話をしたら「また分からなくなったら見ます!」と喜んで帰られました。


取説見ても分からん!という頑固な方は...



そっと時計を引き出しの奥の方へ仕舞って...


い、いや、うちに来てもらうか、近くの時計店に持っていくか、G-ショックに詳しい人に相談するか、カシオに電話して優しい口調のおねえさんに丁寧に教えてもらいましょう。
(おねえさんじゃなくて男性の場合もある)



ガリガリ君はグレープフルーツ味が一番好きで、たまごっちは水色を持っていた腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
ま、確かに説明書を読んでも分からない場合があるのは事実。

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先ほどニュースの速報で高橋克也容疑者が東京の大田区内で逮捕されたようです。

やれやれです。

そりゃ、あれだけ街中に防犯カメラがあったら捕まるのは時間の問題ですねぇ。



捕まると言ったら、数日前のヤホー!トピックスの欄にプロテニスプレーヤーのラファエル・ナダルが持っていた時計をホテル従業員が盗んで捕まった記事が出てた。

今年のテニス全仏オープン男子シングルスの覇者ラファエル・ナダル選手(スペイン)が大会期間中、宿泊していたパリ市内のホテルから30万ユーロ(約3000万円)の高級腕時計を盗まれた事件で、パリ警察筋は13日、ホテル従業員の男を逮捕したことを明らかにした。男の供述に基づき、腕時計も無事発見された。
 逮捕されたのはホテルのバーテンダーで、アクセス・カードの記録から、ナダル選手の部屋に侵入していたことが判明。犯行を自供し、パリ郊外の時計の隠し場所に警察を案内した。(時事通信より)

で、そのナダルが持っていた時計がこれ↓


リシャール・ミル Ref.RM027トゥールビヨン
カーボンナノチューブケース、

2010年に発売されたので、当時の30万ユーロは日本円にして約4935万円也。
(1900万円も下がったのか...)


<リシャール・ミル>
高級宝飾ブランド、モーブッサンやレポシの経営者、さらにオーデマ・ピゲで開発プロデューサーとして辣腕を振るってきたリシャール・ミル氏が2001年に理想の腕時計を作るべく設立した新興ブランド。
リシャール・ミル社の時計作りの哲学は、最先端の素材と技術を駆使して機械式腕時計の未来を創造する「時計界のF1マシンを創る」ことにある。
同ブランドの全てのパーツは完璧な計算のもとにデザインされ、ムーブメント、ケースおよび文字盤までもが一体設計となっている。
さらに、徹底した軽量化と、ハードユースにも耐えうる高い耐久性との両立を実現。
2005年にはF1ドライバー、フェリペ・マッサの名を冠した超軽量のトゥールビヨンウォッチも発表している。


で、F1だけに留まらず、船舶やゴルフ、そしてテニス界ともコラボレーションして2010年にナダルと共同開発して誕生したのが上写真のRM027です。

重さなんと20g!
1円玉20枚と同じ。
パチンコ玉なら4個分。
表現は悪いが、スッカスカ(笑)

しかし、軽いだけなら驚かないが、G-ショックもビックリの200Gの衝撃にも耐える耐久性には驚かされる。
機械式で、しかも超複雑機構のトゥールビヨン搭載でですよ。

ナダルがテニスの試合中に着けていても全く問題ない。

で、着けたまま試合して


勝っちゃった。



また勝った。


知らない人が見たら、リストバンドがナイキだからナイキの腕時計かと思ってしまう(笑)


ま、今年の全仏オープンはホテルに置きっ放しだったんでしょうか?
着けて試合に出てたら盗まれなくて済んだのに...

あぁ、試合中に盗まれたかどうかは分からんか(^^;)


ホテル滞在時には貴重品はフロントへ預けるかセーフィティBOXへ仕舞って欲しいと願う腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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全身がバキバキに筋肉痛の店主です。
特に寝違いが治りかけの首と肩がドえらいことになってます。

左肩を回すとゴリゴリゴリッ!ゴリゴリゴリッ!と凄い音が鳴ります。

五十肩か!?



それにしても、岡山県倉敷市の海底トンネル事故、無茶苦茶怖いですねぇ。

あんなでっかい穴掘る必要があるのか?
海の上にパイプを通した方が安上がりなんじゃないの?

まだ行方不明の方がいらっしゃる。
一刻も早い発見、救出を願います。


しかし、トンネル掘削機(シールドマシンというらしいが)、トンネルを掘りながら外壁を作っていくそうな。
シールド工法だって。

凄いな。

比較的安全な工法だそうだが、事故の原因究明も救出と平行して行わないといけないようです。


工具というと、先日、時計の裏ブタを開ける工具が古くなったので新しく買いました。

そんな大した物ではないんです。

“コジアケ”とか“ガワアケ”と呼ばれるスナップ式の裏ブタを開ける工具。

色々種類があります。
これ↓


ナイフ型のもあります。
裏ブタの形状によって使い分けます。


先日買ったのがこれ↓


ガワアケ(細)。


今まで使っていたのがこれ↓


うちのエース。
かなりチビてしまってます。




ほら。

先、チッチャ!


でも、チビている方が裏ブタ開けるのにシックリくるんですね、これが。

長年使ってるからフィット感があるというか...
使いやすいんです。

なんてったって、うちのエースですから。


ま、もうちょっとチビてきてどうしようもなくなったら新しいのを下ろします。



<本日の格言>


  海底トンネル工事も腕時計の裏ブタを開けるのも工具が命



567円(税込み)だが大事に使いたい腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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昨夜の『家政婦のミタ』最終回、如何でした?

何だか番宣(番組宣伝)が過剰過ぎて期待値が高かった分、イマイチ普通に終わった感じがしましたが...

更に演出面で一言言わせてもらうと、お父さんが「三田さんに業務命令があります。笑ってください」と言った後、三田さんが「承知しました」と言って、いよいよって時にCMが入った。

あれはいけない。

あのままCMに入らずフワッと笑った方が流れとしては盛り上がったと思うが、皆様どうでしょう。

あの場面、完全にドラマに引き込まれていたのがCMで一気に現実に戻ってしまいましたからねぇ。

CM明けて三田さんが笑顔になってもそれほど感動がなかった。


しかし、日本テレビ(関西では読売テレビ)のこのドラマに賭ける意気込みはハンパなかったなぁ。

どの番組でも番宣してて、ちょっとゲンナリしたし。


「続編はない」と言われているが、大ヒットドラマをテレビ局が放っておくわけないし。

後は株価が急騰した松嶋菜々子のギャラ次第か。(←ゲスい考えで申し訳ない)



で、話は変わって、当店で新しい革バンドの取り扱いを始めました。

こちら↓


モレラート。(イタリア製)

HPはこちら→モレラート




裏地がこんなにカラフルなものもあります。


価格は4200円、5250円、7350円、13650円をラインナップ。


<モレラートのブランドヒストリー>

 世界で最も歴史のある時計ベルトメーカーであるモレラートは、1930年にイタリアの北部ボローニャで誕生し、その後本社をパドバへ移します。
 本皮のなめしに代表されるイタリアの伝統工芸技術を基に優れた加工技術・抜群の色使い・高いデザイン性で、ヨーロッパでトップシェア(16%)を誇るまでになりました。
 本国イタリアでは、全時計宝飾店の約80%で取り扱われ、約50%のシェアを占めています。


店頭に置いている本数は少ないですが、もちろん違う色、サイズのお取り寄せも承っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。


「革バンドを新しく替えると、新品の時計を買ったような気分になりますよ~」が決めゼリフの腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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昨日、ご年配の(といっても50後半か60代前半か)女性のお客様が店を覗き込んで

お客様「今、持ってないんだけど、あなたの所はカルチェは交換できる?」

店主「カルティエですか?」

お客様「そう、カルチェ」


流石、昭和のオバサマ。
こっちが“カルティエ”と言っているにもかかわらず“カルチェ”で突き通す気です(笑)

店主「交換と言うと、電池交換のことでしょうか?」

お客様「そう、電池」

店主「もちろん出来ますよ」

お客様「どのくらい日にちがかかるの?」

店主「混んでなければ5分か10分程度で仕上がります」

お客様「え!?そんなに早く?」

店主「はい」


と、ここまでは良かった。

お客様「カルチェ専用の電池も置いてるの?」

店主「え?専用と言いますと?」

お客様「カルチェの電池よ」

店主「カルティエは電池を作ってませんので、普通の電池ですが」

お客様「え!?普通の電池って何よ?カルチェの電池を入れてくれないの?」

店主「ですから、カルティエはバッグとか宝飾とか時計を作っているメーカーで、電池は作ってないんですよ。電池はSONYとかマクセルとかの国産電池です」

お客様「あら、そうなの?」


そうです。


 『カルチェの電池』はございません。


半年に一人くらいのペースでエルメスの電池とかシャネルの電池というお客様がいらっしゃる。

そんなのないですからね。


海外ブランドの時計はもちろん海外の指定工場で生産されています。
組み上がった時計に入れている電池は、海外の工場なのでもちろん外国製の電池が入れられています。

エバレディ(EVEREADY)とかレナタ(RENATA)などなど。
これです↓
 レナタの395。国産電池だと型番がSR927SW。


これらのアメリカ製やスイス製の電池は電圧がある間はいいんですが、電圧が下がってくる(電池が切れる)と割と早く液漏れを起こします。

 ほら、液漏れ起こしてます。


新品の海外ブランドのクォーツ時計を購入されたら、最初の電池交換は切れたらなるべく早く交換されるのが良いと思います。

その点、国産の電池は品質が良いので、すぐに液漏れを起こす心配はありません。
が、やっぱり電池が切れたらすぐ交換された方が安心です。
切れた電池を入れっ放しにしておくのが一番ダメ。


お客様「で、カルチェの電池交換はお幾ら?」

店主「1890円です」

お客様「あら! また持ってくるわ」

店主「お待ちしております」


もし、カルティエ製の電池があったら電池交換には5000円くらいいただくかもしれない腕時計修理専門店トゥールビヨン店主
ダイヤが散りばめられたピアジェ製の電池なら30万くらい?安すぎる?
というか、ダイヤが散りばめられていたらムーブメントに電池が入らないし。

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デカイ台風が接近中だそうで。
5月に台風って、なかなかないように思えるが...

今は丁度台湾の横辺りか。

台湾というと、6月13日、14日、15日の3日間、台湾へ行ってきます。
もう決めた。
先日、旅行会社で申し込んできました。
ご迷惑をお掛けしますが、店は休みます!

昨年韓国へ行ったU君と年イチの恒例行事。
今年は台湾に決定です。

東日本大震災で台湾からとても沢山の義援金をしてもらったので、還元の意味も込めて温泉入って、美味い物食ってきます(笑)


しかし、昨日あたりからまた東日本で地震が頻発しています。
大地震からちょうど3ヶ月。

過去の大地震の際も3ヶ月目に再び巨大地震、津波が起こっているらしいし、注意警戒が必要です。
(議員の先生方はのん気にお誕生日会なんかやってる場合ではない)


昨夜は『朝まで生テレビ』を2時半過ぎまで見ていたが、力尽きて寝てしまった。
今朝はなかなか一発で起きれなかった。


話はガラッと変わって、先日ROLEXの修理をさせていただいたお客様からメールでこんなご質問を受けました。

お客様「ロレックスの使用上の注意点はありますか?」


ロレックスに限らず、機械式腕時計全般に言える事ですが、

1、水周りでご使用の際は、リュウズがしっかりとねじ込まれているか確認する
2、防水の時計ですが、お風呂や温泉での使用は絶対に避ける
3、カレンダー(日付)合わせは20時~4時の間は行わない
4、強い磁気を発生させるものの近くに長い時間置かない
5、長期間使用しない場合、1ヶ月に1度程度でいいので時々動かしてあげる

とお返事させていただきました。


すると数日後に再びメールで

お客様「何故20時~4時の間に時間合わせをしてはいけないのですか?」と来ました。


いやいや、時刻合わせはいつしていただいても結構なんですが...

カレンダー(日付)合わせが良くないんです。

何故か?
夜の8時(20時)頃から日回し車という歯車のツメと日車(カレンダーディスク)の内側に刻まれた歯車が噛み合い始めます。
そして0時(夜中の12時)に日付が変わって、明け方の4時頃に噛んでいたツメが離れます。
この0時を挟んだ前後8時間の間に無理矢理日付をガリガリと回して変更させると歯車を傷める可能性があるのです。

お解りいただけましたでしょうか。


また何かご質問や機械の不具合などがございましたら、お気軽にお申し付けくださいませ。


「よし!もういい!分かった、分かった! 一旦コマーシャル」とヒートアップしてきたコメンテーターの話をバッサリ切る田原総一朗を痛快に思う時もあるしイラッとする時もある腕時計修理専門店トゥールビヨン店主

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