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オーケストラ!

2010年06月12日 22時23分20秒 | 素人の劇評
銀座、シネスイッチで「オーケストラ!」を見る。
オーケストラの名指揮者が、当時のソ連から反国家主義と指弾され、チャイコフスキーの協奏曲演奏中に途中で打ち切られ、解散させられる。今やボリショイ劇場の掃除夫である。 その彼が、劇場支配人のオフィスで一枚の公演依頼のファックスを手にする。彼は、昔の仲間を集めて、様々な困難を乗り越えて、パリでの公演を成功に導く。
このストーリーに、さらに当時の圧政で別れざるを得なくなった、バイオリニストとして成功をおさめている娘との再会や、当時の共産党のダラ官ぶりのコミカルな描写が入り、時間を感じさせることなく映画は終了した。
映画館には、すでにパンフレットのようなものがなく、たぶんロシア映画だろうくらいしか手がかりなし。好演した主人公や娘であるバイオリニストの女優の名前すらわからない。
暗黒の独裁政治と、その犠牲者を扱ったにしては、ズシンとするものはなかったが、私なりには興味深く見ることができた。

メッセージを気にする堅物な私である。監督の意図はなんだったのだろう。

歴史の過ちを二度と繰り返してはならない。
人間は愚かなものよ。
いや捨てたものではない。
愛は、歴史に翻弄されるが、しかし消えるものではない。

なにかひとつズレているような。
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