息苦しい世の中で 自由に語り合える空間を

自由でも民主でもない この日本を もっともっとよりよく変えていくことができるように たくさんの知恵を語りましょう。

いい加減な選挙結果は いい加減な国民から

2010年07月11日 23時27分20秒 | 奇妙な風景
なにを言いたい民意なのか、さっぱりわからない選挙結果となった。
選挙制度は、「とりあえず多数派を是としよう」という多数決の約束事によって成り立っているのだが、一方で「少数意見も尊重する」という付帯の条件も含まれている。

何度も書いているのだが、現在の小選挙区制度では、それが全く実現されていない。
今回のように、民主も、自民も相対的に否定された世論の中で、みんなの党のような小政党が乱立している状況では、ますます得票率と議席占有率とが乖離してくるはず。

死票が多ければ、ますます「勝つ可能性のある政党」に投票する心理が働くだろう。

今回の選挙は、消費税が、図らずも首相の発言から再燃した形となったが、民意はそれに対して、はっきりとした回答を示すことはなかった。(民主が減ったことでノーだったとはからずしも言えない。自民が伸びたのであるから)

本多勝一が「三流国民に三流政治家」と言ったことを思い出す。

社民も共産も、そろそろ大同団結して、統一戦線を組んでいかないと、議席そのものがなくなってしまう。

比例代表または中選挙区制度への改正、軍事同盟の解消、消費税より法人税の課税、福祉政策の推進では、一致できるにちがいない。
過去は過去。そんなことにこだわっている場合ではないだろう。
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夢が輝いていた時代 選挙当日に

2010年07月11日 01時34分28秒 | わたしごと
 今から30年以上も前。
 私たちがまだ若かったころ、柴田翔のような「先駆的な」ペシミストも
いたことはいたが、本気で明るい未来を信じていた。

 きっと、偏ったアメリカとの太いパイプは取り除かれ、どの国とも平和で友好的に繋がっている日本となっているにちがいない。
 返還された沖縄から、基地が撤去されるのも、そう遠くではなさそうだ。

 愚かにも開発・発明された核兵器も、人類の理性により廃絶されるのは自明のことだ。

 学生運動も、稚拙な面もありながら、時代の汚れを敏感に察知することにおいて、市民権を得ているに違いない。
 同時に、労働組合も「弱い立場の者を救う」役割をますます増しているにちがいない。

 天皇も、市民的な自由を得て、普通の国民の一員として、「娑婆」に出ているに違いない。

 教育では、管理的な行政のやり方に抗して、教員をプロとして認め、より個々の児童の成長を促進させることが第一にされるに違いない。
 「君が代」斉唱、「日の丸」掲揚の強制は、心は支配されるものではないとの世論の力に押されて、相対的な価値しか持たなくなるか、廃止の憂き目に遭っているに相違ない。

 働くものの代表が国会の多数を占め、多々問題はありつつも、福祉と平和とを基軸とした政策を実現させているにちがいない。

 そんな社会の一員として、「大人」になった私たちが、なにをしたらいいのか、なにをしてはいけないのか、真剣に議論しあったものだった。

 そんな「未来」の構想図が色あせ、むしろそんな考えを持ったものが少数派のごとく、肩身を狭くしている現在、いったい私たちはどこから、「固まり(腐り)きった日本」をほぐしていってよいのか、見当もつかなくなっている毎日が続いている。

 選挙当日。

 せめて、小選挙区制度の箍を外してほしいと思うのだが・・・

 

 
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