米男子ゴルフ界を揺るがす、タイガー・ウッズのスキャンダル

　タイガー・ウッズのスキャンダルに米ゴルフ界が揺れている。ウッズが無期限出場自粛を宣言したので、再出場が何時になるのか、いろいろな憶測が流れているようだ。一部には、この際家庭を優先して引退するのではないかとの説もあるようだが、大方は４月のマスターズが復帰初戦となるのではないか、と期待する声は強い。
　ウッズのメジャー大会重視の姿勢を考えれば、若しもマスターズを欠場するようだと、「２０１０年のシーズン全体を欠場するのではないか」（ＡＰ通信）との観測も現実味を帯びてくる。
　
　人気・実力ナンバー１のウッズの欠場は、テレビの視聴者の大幅減少が予想され、来季男子ゴルフの人気低迷に繋がることが懸念されている。
　事実、ロイター通信によると、ウッズがツアーを欠場していた２００８年から０９年にかけての一時期、テレビ視聴率は通常の半分近くにまで落ち込んだ。
　記録的に見ても、現在、ウッズはメジャー大会通産１４勝で、ジャック・ニクラウスが持つ通算１８勝の記録更新に向け、脂ののりきったこの時期に競技から離れることで、どんな影響が出るのかも気になる。
　
　テレビ報道では、ウッズの１０数人にも上る女性関係は常識を逸脱している。また、相手の女性が総て白人女性ということも、人種問題としてひんしゅくを買っているようだ。ゴルフの天才も人気と大金に溺れてしまった感がある。
　ただゴルフは、野球、サッカーなどと違って大人のスポーツだ。その点、多くの子供への影響は野球、サッカー程ではないかも知れない。その点、再出場の機会は早くやってくる可能性もあるのではなかろうか。
　幸い、日本のゴルフ界は、石川遼の成長で活況を呈している。ゴルフに限らず、芸能界等を含めて、人気と大金を手にする者は、ウッズのスキャンダルを他山の石にしなければならない。「関連：２０：６月１７日」