正さん日記

世の中思いにつれて

利上げでも、欧米レベルにほど遠い日本の金利

2007-02-22 15:09:01 | 経済
 日銀は、昨日、政策金利を0.25%上げ0.5%にした。昨年いわゆるゼロ金利政策を転換して金利を上げてから7ヶ月ぶりのことである。
 1月は、政府・自民党の横槍が入って、大方の予想を覆し、金利を据え置いたので、2月の政策会議に関心が持たれていたが、さすがに、今回は、政府・自民党も沈黙したため、1ヶ月遅れの引き上げになった感じだ。
 しかし、わが国の低金利は、円安要因になっているため、この間にも低金利についての議論がさまざまに行われていた。
 金利引き上げの結果、利益を受けるのが輸入関係、庶民は、預金金利、旅行などでわずかばかりのおこぼれに預かる。反面、中小企業や、住宅ローン利用者には厳しくなる。輸出関係の大企業は、この程度の利上げは大したことはないらしい。
 ただ、今回、政策金利が0.5%になっても、欧米の金利水準に比較すると、問題にならないくらいの低金利であり、この低金利を利用した日本の資金が欧米を飛び交い、円安が続いている状況には変化がないようだ。
 つまり、日銀は、バブルの後始末に供するため、欧米の金利レベルからかけ離れたゼロ金利政策を続けたため、ちょっとやそっとの引き上げでは、短期間に到底、欧米の金利に追いつけないのがわが国の金利である。
 日銀総裁は、今後も金利引き上げは、慎重に行っていくと述べているが、この利上げモードを、少しずつでも持続していかないと、わが国の金融は、世界からますます取り残されていくのではなかろうか。「関連:1月19日
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