正さん日記

世の中思いにつれて

静岡県知事補欠選挙。水の問題から争点をずらせていないか。

2024-05-08 10:47:39 | 政治

 静岡県の川勝平太知事が自らの不規則発言の責任を取って辞任、5月26日に新知事を選ぶ選挙が行われる。

 現在、自民党が支持する官僚出身の元静岡県副知事、立憲民主党など野党が支持する衆議院議員2期経験者の前浜松市長、共産党候補の3名が立候補、その他数名が立候補したが、実質的には国政における与野党の対立構造になった。

 昨日だか、自民党本部も元副知事の推薦を決定、静岡県知事補選も先の衆議院3選挙区の補欠選挙と同じ岸田文雄首相にとっては今後の党内権力の動向に一定の影響がでることは否定できない。

 ところで、自民党推薦候補も立憲民主党推薦候補もともに最大の争点になっているリニア新幹線推進を明言している。

 リニア新幹線については、川勝知事がトンネル工事によって静岡県側に流入する水が山梨県側に流失するとしてトンネル工事着工を認めていないため、リニアの運航予定が大幅に遅れている。

 JR東海側では、色々工夫することによって静岡県側に水を流すよう努めているとのことだが、現状はJR東海と静岡県との間で合意がなされていない。

 リニア新幹線は、当初2027年の先行(東京~名古屋)開業を目指していたが、トンネル工事着工の目途がつかず10年遅れの2037年になりそうだ。

 知事補選に立候補している有力2氏ともリニア推進を述べているが、水の問題については具体的に触れていない。

 川勝知事の辞任により水の問題が薄れ、やれ静岡県を通る東海道新幹線の主要駅にのぞみを停めて欲しいとか光の停車数を増やして欲しいとか、静岡空港地下に新幹線駅を造って欲しいとか条件闘争に変化してきている。

 これでは、水が来ないことによって茶業などの農業者、生活用水を頼りにする住民の生活に大きな影響が出る可能性がある。

 川勝知事も、最後までこの問題に決着をつけないまま辞任したが、水の問題から条件闘争に切り替えようとする立候補者と、一部県民の意向は問題の本質から大きくずれている。

 

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