正さん日記

世の中思いにつれて

イランのライシ大統領がヘリで墜落死、革命体制に変更なし。次期最高指導者選び混とんか

2024-05-21 10:26:48 | 世界

 5月20日、イランのライシ大統領(63)とアブドラヒアン外相ら9名を乗せたヘリコプターが墜落し、大統領はじめ全員が死亡した。

 最高指導者のハメネイ師(84)は5日間の服喪期間を設け、モフベル第1副大統領(68)を大統領代行として行政の長に任命した。50日以内に大統領選が行われる。

 ライシ大統領は19日、イラン北西部の東アゼルバイジャン州でダムの供用開始式典に参加した後、随行員らとヘリ3機に分乗して同州の州都タブリーズに向かう途中で事故にあった。

 国営テレビは、山中に墜落したヘリの残骸の映像を伝えた。現場付近が悪天候で、濃霧が立ちこめていたことが事故原因だったとみられている。

 イランでは1979年のイスラム革命以降、最高指導者が国家方針の最終決定権を握っている。大統領が交代しても、革命体制が変わることはない。

 2021年8月に就任した保守強硬派のライシ師は、核開発疑惑をめぐってアメリカと対立。パレスチナ自治区ガザの戦闘でも、反米・反イスラエル闘争を続けるイスラム主義組織ハマスの支援を明確にしてきた。

 イラン政界は現在、保守強硬派が主導している。モフベル氏もハメネイ師に近い保守強硬派で、次期大統領選は保守強硬派の候補を軸とした選挙戦になるとみられる。

 ライシ大統領は、次期最高指導者の有力候補とされていて、彼の急死によって候補者選びは混とんとしているようだ。

 イランはここ3年来、強硬保守が政権の座にあるが、その前の8年間は穏健派のローハニ大統領が率い、一時核開発政策の公開について欧米と接近したが、アメリカのトランプ大統領が敵視政策を打ち出してめちゃくちゃにしてしまった。

 その後は欧米が経済制裁を強化、イランは保守強硬派が台頭し欧米との敵視政策を続けている。

 いずれにしても、イランはイスラム教最高指導者が絶対的な国であり、現段階では誰が大統領になっても大勢は変わらないという。

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