(前回からの続き)
これまで綴ってきたように、金買い復活のニュースに象徴されるように中国では数千年もの(?)長きにわたって金(ゴールド)に対する厚い信頼があるのは、金保有の本質がインフレヘッジであることからすれば、それだけ人々がインフレの恐ろしさを思い知り、そして語り継いできたから、といえるでしょう。そのあたりは昔もいまもまったく変わらないし、中国であってもその他の国や地域であっても同じ、ということです。となると、そんな怖いインフレをなくすには、金を貨幣として流通させるのがよい、といったことになりそうです・・・が実際には、とりわけ過去にはなかったインターネット社会を構築した現代社会においては、金の実物(コインとかバーなど)を介した商取引等を普及させるのは非常に難しいでしょう。であれば、金を用いることなくインフレを抑制することが大事、ということでやはり「インフレファイト」こそが最大の目的であり、その手段は(本来は理想的だが実際は扱いが難しい)金でも、ましてや他国の(当てにならない?)インフレな通貨やマイナス利回りの国債なんぞでもなく、真に信頼するべき自分自身の国債の売買、ということになりそうですね、中央銀行による・・・
そこのところは、こちらの記事を含めて何度も書いているように、当然の、だからこそブレてはならない通貨・金融の基本原則・・・だと信じているのですが、実態は・・・本稿冒頭の中国人らが教えるとおり、ですかね・・・?