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【日本のドル建て名目GDP、昨年はドイツに抜かれ4位に転落…】日本の「体たらく」が示唆するドル「終わりの始まり」①

2024-02-27 21:31:29 | 日本
 個人的な印象ですが、相変わらず今年に入ってからも・・・経済を筆頭に、政治、国際関係などのジャンルでは、(書く気を削がれるほどの)あまりに「しょ~もない」ニュースばかり・・・か、それらに関する国内外の論説等もまた「しょ~もない」ものしかないように思えてなりません。もっとも・・・そうした「しょ~もなさ」の根元にある本質は、たったひとつだから、まあ分かる気もしますがね・・・って、とくに、この国ではね・・・

 そのあたり象徴的に感じさせるのが、先日の、わが国の昨年2023年のドル換算の名目GDP(約4.2兆ドル)がドイツに抜かれて4位に墜ちた、という政府の発表(1位アメリカ、2位中国)。このことは、こちらの記事等で、かなり前から強い危機感をもって悲観的に予想してきたことが現実となったわけで、わたしとしては痛恨の思いを禁じ得ません。というのも、こうなることが遅くとも上記記事のころ(2015年12月だから8年以上も前!)から、わたし程度の者でも見通せたのに、誰もこれを回避しようと動こうとしなかったし、(本ブログ以外のどこの誰もが?)事前のアラートすら発してこなかったからです・・・

 この点、さらに、あきれ返る(?)のは、TVニュースのトップや新聞の一面で大きく報じられるべきこの国家存亡にかかるほどの深刻すぎる事態を、多くのメディアがまったく無視、あるいは小さな扱いにとどめていること・・・って、気が付かないのか、それとも、あえてそうしたのか、不明ですが。まあ後述することからすれば・・・おそらく後者なのでしょうね・・・

 ちなみに、ご参考までに、いまから10年以上も前の2012年の日本の同GDPは戦後最高の約6.2兆ドルでした。それから11年後の昨年は率で1/3近く、額では約2兆ドルも激減!ということになります。以前から指摘のように、これ日本と人口規模(約1.4億人)が近い大国ロシア一国分(2023年:約1.86兆ドル)のGDPを軽~く上回るほどの経済規模が、この間、丸ごと消滅したに等しいほどの歴史的な・・・って、保守的にみても今世紀の世界で最大のマイナス成長を記録したわけです。であれば、わたしたちの昨年の実質賃金が対前年比で2.5%の減少、2年連続でマイナス、そして1990年以降では最低水準に落ち込むのは、あまりに当然でしょう。実際、現時点(昨年、上記GDP)の経済規模は、いまから30年も前の90年台(1993年の名目GDP約4.5兆ドル)すらも下回っているわけだから、そりゃそうなりますよね。近年、これほど転落し、底這い続ける国って、日本だけですよ。なのに・・・この国の誰も―――政治家役人メディア経済学者らも―――この悲劇(喜劇?)を語らない・・・って、あきれ返りませんかね?国民のみなさん・・・

 で、この「しょ~もない」としか表現のしようがないほどの日本の体たらく、の最大の元凶は何か?って、本ブログでシツコ~ク指摘し続けているとおり、「円安です。つまり・・・「しょ~もなさ」の本質は円安・・・ようするにドル、ということになりますね・・・(上記統計値出典:財務省・「世界経済のネタ帳」)

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