具合悪いと言っていて、そのまま寝るつもりだったんだけど、ちょっとツイッター見たら目に入ったので少しだけ。
微妙な問題をはらんでいるようなテーマでもあります。
筒井擁護系の作家(笑)が何ですかね、小人プロレスは抗議が酷くてついえたようなことをいっているらしいですけど、普通に考えてそれは無理。
抗議はあったでしょう。ある程度は。見世物的な要素が強いので、そこに強く抵抗を感じる人はいたでしょう。
特に昔は「見世物小屋」というものがありましたからね。
異形がそのまま売りになるということが。
どうやら女子プロレスとの比較で話が出て来るようです。
当初、女子プロレスが出てきたときは小人プロレスの前座であったようです。
両方ともキワモノという扱いだったのでしょうね。
それで、私などは知りませんでしたよ、小人プロレスって。見たことなかったです。
でも「同じくらい人気があったのに、小人プロレスだけ廃れたのはおかしい。人権派のせいだ」などと言う指摘はあたらないと思います。
小人プロレスでマッハ文朱やビューティーペアーが出なかったからでしょう。
そして女子プロの人気が沸騰したことと小人プロレスが廃れたことは、客層の問題ですよね。
小人プロレスももちろん「ショー」ですが、見た目の問題から、コミカルにならざるを得ないんですよね。あとは、技術で勝負。
一方、女子プロレスは見た目をいくらでもよくできるようになって行ったわけですよね。
テレビにどんどん出るようになったらもう人気の面では勝負はついているわけです。
プロレスはそもそも見世物なんだけど、(見かけの上での)強さ、格好よさを求めて見る人が多くなっていったわけでしょ。
小人プロレスだと、技術の高さで勝負するぐらいしかないわけで、それよりも見た目の格好よさに惹かれる人は他に行くし、ガチの勝負が見たいと思う人はプロレス自体から離れるし、客層は極めて薄くなるでしょう。
さらに差別大国の日本において小人プロレスの居場所を考えるのは非常に厳しいものがあろうかと思いますね。
サーカスなんかも、昔と比べて格好良くなっていますよね。
そんな中でピエロはたっぷりと憂いを身につけてサーカス小屋から違うところに舞台を移していったようですが。
結局、「筒井康隆も小人プロレスと同様に人権にうるさいやつに迫害されている」ぐらいの感覚で言っているのだと推測できるけれども、それは無理。
1985年ごろ
Billy Joel - Allentown
Billy Joel - Tell Her About It
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