福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

「三保の松原」

2009年08月05日 | 過去のBLOG記事

実家の静岡に帰省できたので、そういえば行った事のなかった「三保の松原」をみてきました。

「三保の松原」は「能」の演目にある「羽衣」の舞台となった天女伝説の場所です。

行った事はあったのかもしれないけど、記憶にないです。
小学校のミニバスの合宿で、三保の海岸を早朝ダッシュしたのは覚えてます。
周りの景色を見る余裕はなく、ただ吐きそうだったという記憶はあります。


本当はこの日、私は前々から行きたかった所があったのですが、
なんとそこが休館日ということで急遽こちらに行く事になりました。
一泊しかできなかったので、行きたかった所は今回断念。

静岡はまだ梅雨が明けていないらしく、どんより薄曇りで
時々雨が降ったりとはっきりしないお天気が続いていました。

「三保」は静岡市のお隣、清水市にある浜辺の地名です。

こちらは「三保の松原」への入り口。
一応、観光地化されているので、きれいに整備されお土産屋さんなどもありました。


三保入り口

階段を上って、砂浜に近づくと立派な松の大群があります。
これが「三保の松原」ですね。
どれも古くて大きく、厳かな雰囲気です。


松原

そして、砂浜を前に「羽衣伝説」の松があります。
しっかりと囲われて奉られています。


松

しかし、残念。
こちらの松は、ほとんど枯れ木と化していました。

兄曰く、「昨年はまだ半分くらいよかったけど、今年はもうダメだな。」
象徴的な松だけに、この事実は本当に残念です。
何とか立っていますが、葉も茶色に変色していて木自体に生命力がなく終わりを感じます。

近くに、枝を移植して2世の発育をしていますが、
ここまでなるにはどれくらいの年月がかかるんでしょうね。
生きている物だから仕方ありません。
台風などがきて、ボッキリいかないことを願います。

まだ立っているうちに見れただけでもよかったです。


さて、「三保」といえば我が家では「水族館」です。
正式名は「東海大学 海洋科学博物館」といいます。
兄が魚好きだったので、幼い頃何度も行ったのを覚えています。
久しぶりに行ってみる事にしました。


三保水族館

こちらが水族館の入り口。
隣には恐竜館などの博物館がありますが、
私が知っている頃よりかなり寂れた感じになっていました。

かつては人体博物館や、世界の名所をミニチュアで再現した広場、
ブームの時期には巨大迷路も登場していました。

人体博物館は人の口から入るようになっていて、
喉のエレベーターを通って体の中を散策する館になっていました。
眼球から生殖器まで詳しく説明してあり、
とってもためになっておもしろい場所だったのに、なくなったのは残念です。


さて、気をとりなおして水族館へ。

最初は、海の中の小動物たちがみられます。

貝って本来生きているんですものねえ。
目がでてます。


巻貝

フリソデエビ。


ふりそで

小動物で軽く盛り上がって、その次ぎは巨大水槽へ。
今や、どこの水族館も巨大水槽はどんどん大きくなっていっていますが、
こちらは当時のまま。
懐かしい。
良く手入れがされていて風格があり私は好きです。
癒し・・・。


水槽

サメもいるよ。


さめ

こちらは、駿河湾でみつかったリュウグウノツカイのつがい。
2尾同時に捕れたのはとても珍しい事。
5mあります。
圧巻。
30cmのこどもの展示もありました。


りゅうぐう

おきまりのクラゲ。


くらげ


そして、ブームに乗ってクマノミコーナーも。
こちらは、触れる海の生き物コーナー。
早速、父が質問しています。
スタッフの方は、多分、東海大学の学生アルバイトかと思います。
10代くらいの男の子でした。
ここから、父の水族館スタッフへの質問がはじまります。


ニモ

ここの水族館は、研究の要素が強いので、
水槽そこそこに東海地震の津波実験や様々なサイエンスコーナーがあります。

こちらはピグミィシロナガスクジラの全身骨格。


骨格

メガマウスの標本もあり、当時は公開解体などというすごいイベントをした模様です。

水槽管理の裏方もみれます。


うら

そして、こちら「メクアリウム」という機会水族館のコーナー。
こちらも私が小さい頃からありました。
変わっていません。

棚には続々と新作が展示されています。


マシン2

実際に自分でも動かせるのですが、説明つきの実演がみれる時間もあります。


マシン2

おねえさんが一生懸命説明してくれて、1時間に一回の貴重な実演なのに、
そっちのけで別の係のスタッフに質問している人が・・・。


質問

父です。


うに

父は最近、貝殻や木の実でマグネットを作るというのに凝りだしています。
基本的には自分で採集したもので作っているのですが、
わからない種類があるらしく熱心に質問しています。
この時はバフンウニについて。

自分の採集した物を携帯カメラで見せてまで、お姉さんに聞いていました。
親切に図鑑を見せてくださったので、名前のメモを取っています。

そして、お外でサメに触れるコーナーがあったのですが、
時間が遅かったので終了していました。

そこでもヒトデなどのコーナーがあったので、
片付けで忙しいスタッフの方を見つけては質問する父。
やっぱり携帯で撮影した物を見せています。


質問

今回、私たちを連れて行く名目で「三保」に行きたかったのは父です。
マグネットの採集友達から「三保」で穴場があるような情報を聞いていたからです。

この日は、ランチを浜辺で食べ、水族館の浜辺に降り、三保の松原の海岸を散策、と、
計3箇所の浜辺で採集にいそしむ父なのでした。


ひとで

 


* * * *


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