福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

宝生流 和の会

2009年03月10日 | 過去のBLOG記事

お知らせです。


第一回 和の会主催 宝生流能楽公演です。
こちらのメインビジュアルを担当させて頂いています。


こちら。


fukui_090310_01

今回の公演の演目は、
かの有名な天女伝説の「羽衣」です。
というわけで、実際に「羽衣」を演じる際に
つける能面(増女)と冠?を
切り絵にさせていただきました。


このビジュアルを制作するに際、
宝生流の家元にご協力いただいて
実際に現物を拝見させていただきました。
その時、「羽衣」のまつわるものや着物、
小道具など拝見させていただきましたが、
やはり能面が一番ピンときました。
強いです。


そして天女伝説にかかせない「月」。
宝生流の冠には「月」をイメージさせる「鏡」がついているので、
そちらも是非表現したいと思いました。


私が能面好きなのもありますが、
とても楽しんで制作させていただきました。


そして今回の「和の会」とは、
宝生流の若き家元、宝生和英さんが
立ち上げた会のことです。
第一回の公演になります。


23歳の若き家元、宝生さん。


fukui_090310_02

日時:2009年4月24日(金)19:00開演
場所 宝生能楽堂(東京都文京区本郷1-5-9)

詳細・チケットのお求めはこちらへ
http://www.hosho-wanokai.com/performance/

実は、私が関わるのはもう一つ
とても重要なお仕事を任されています。


なんと、当日「羽衣」の舞でまとう能装束
「長絹 ちょうけん」の絵柄をお任せされております。
なんでも約100年ぶりくらいの新調らしいです。


切り絵ではなく手描きをするのですが、
只今いろいろ試作中。


公演当日は、「羽衣」の演目まで
ホールに今回のビジュアルの切り絵現物、
手描きの長絹が展示される予定です。
お時間のある方は是非!


私自身も楽しみにしています。


そして、告知ついで・・・。
別冊文春3月号がでました。
桐野夏生さんの小説が「アポカルプシス」と
新たなタイトルを命名して発表されています。
内容は前回の真矢に引き続いて、
今回はスオンの過去に触れています。
どんどん「ポリティコン」の人物像がはっきりしてきて、
桐野ワールドに引き込まれます。


詳しくはこちらから。
http://www.bunshun.co.jp/mag/bessatsu/

fukui_090310_03

私の扉絵も合わせてお楽しみ下さい。


* * * *


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