福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

息抜き

2006年09月29日 | 過去のBLOG記事

前回のトラブルは何とか解消され、無事軌道修正できたようです。
安心しました。頑張っていただいた関係者の方々ありがとうございます。
あともう数枚で切り終わるというところで、この事実が発覚し、
ちょっと士気が
下がりましたがまた上がり、無事に予定のシーンを切り終えることができました。


切り終えた物を4℃のスタッフさんに渡すや否や、「今のうちだ!」ということで
夏に帰る事の出来なかった実家に帰りました。



久々に高校の友人に会ったり、兄と金魚屋へ行ったり、両親と川にでかけたりして
やりたいことをやってきました。


kingyo

小さい頃から兄御用達の金魚屋へ。
外にはコンクリートの生け簀がズラッと並んでいます。
この後ろには鯉の生け簀があります。



ranchu

兄がらんちゅうを購入
(家族からはもう増やすなと言われている)。
柄や形がかわいいのでつい・・・。



naska

静岡県立美術館でナスカ展の巡回がされていました。
隣の芝生公園で地上絵のワークショップがあったようです。測量技師のもと、募った一般の方達が書きました。


ワールドカップなどで使われた芝生に影響の無い塗料です。写真は地上絵の中の有名な“はちどり”の一部です。
30日には気球で上空から見れるイベントがあるそうです。



dijyu

その横でディジュを吹く父・・・。
上の写真の奥にある野外舞台に勝手にあがっています。
こちらは携帯用のアクリルでできたディジュです。
本物のユーカリの 木で出来た物は天候によってクラック(ひび)が入ってしまうため。



tamagawa

川でランチ!水がきれいでした。
静岡は中心地からでも数分車をとばせばすぐ山です。
逆方向に行けばすぐ海です。



mira

石と格闘する愛犬(ヨーキー、11歳)



tsuribashi

吊り橋渡り中。下で川におりている父がしきりに
「魚がいるぞ。見えるか!」と言っています。
片手に犬、片手にカメラでそれどころではなかったです。



tokage_2

足下を慌ててとかげが通っていきました。



ayu

釣り人を何人か見たのですが、うらやましくなったのか、
父が突然靴と靴下を脱ぎジャボジャボと
川の中へ・・・。
なんと手づかみであゆをゲット!
えーーーーーーー!
父曰く「弱っていてぐるぐる回っているのが見えた。」
そうです。



kuri



higan

お彼岸ということで墓参りも。
本当にお彼岸の時期に彼岸花が咲くんですね。



山はすっかり秋づいていました。
そして、翌日朝方に新幹線で東京に戻りました。
ちょっと予定を詰めてしまいましたが、いい息抜きになりました。




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資料

2006年09月22日 | 過去のBLOG記事

今週もひき続き映像強化週間です。
「やっと集中できる!」とはりきってバシバシ切っていましたが、締め切りを前にして
根本的なトラブルが発生しました。心配ですが、私は事の成り行きを見守るしかなさそうです。
無事、完成する事ができればなによりです。



今回の映像は、段取りとして先に人物だけをダダっと先に切り、それを当てはめてから
人物を引き立たせるために背景はCG、私の手書きの絵、切り絵のどれにしようか考えたのですが、
やっぱり切った方がいいなと思い、切り絵で進めることになりました。
普段はほとんど風景などは切らないので、資料集めに苦労しました。
図書館や、本屋、ネット検索、新聞を切り抜いてみたり、テレビを録画してみたりして
いろいろ集めたのですが、事足りるものもあれば、いまいちピンとくるものがなかったりして
結構な時間をさいてしまいました。


背景は、ちょっとした場面なのですがなかなか重要です。
実はロケ? にも出たりして(父に車を出してもらい実家の静岡の山)何となく写真を撮ってきたのですが、
その頃は季節的にまだ寒くて(昨年末)青々とした緑とかそういうものは撮れませんでした。
「川」「緑」あたりで苦しんでいる頃、たまたま実家に用があり帰省していました。
すると灯台下暗し。釣り好きの父と兄の部屋には釣り情報とともに
川の写真の入っている本が何冊もありました。
しかも私が幼少の頃みた事のある本で、その古い感じがなかなかよかったので、早速借りる事にしました。



kawazakana_book

16年前の月刊アクアライフ&ダイワ釣り魚全集(年代わからず)



そして、別の仕事で植物を描いていたので、一応園芸系の職についている兄に
その植物について聞いてみました。
すると、すっと自分が使っている図鑑を見せてくれていろいろ教えてくれました。
普段、あまり兄の仕事についての会話はしないので、改めて専門職だったのだなと思いました。
兄は小さい頃から魚が好きで、そちらのイメージが強くて植物に詳しいイメージはなかったのですが、
そういえば高校も短大もそちらに進学していました。
そして、兄が「緑」の資料を持っている事に気づきました。
そんな感じで無事に背景資料があつまり、何とか構成していく事ができました。
長い間資料を借りていたのですがそろそろ返せそうです。助かりました。
つくづく私の制作活動は家族によって支えられているなと感じる今日この頃です(笑)。




yacho_book



こちらは鳥の資料で父から借りました。
この本をもって小学生の頃バードウォッチングに行ったのを覚えています。
几帳面な父は自分で紙のカバーを被せ(左側に見えます。ボロボロすぎて半分しか取り外せませんでした)、
本の下には福井印のはんこが押してあります。
ちなみにカバーにも福井印が押してありました。図書館のようですよね。





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OKI

2006年09月13日 | 過去のBLOG記事

現在、映像の方が追い込みに入っています。
私が切ったら4℃のスタッフが随時取りにくるという、
締め切り前の漫画家のような生活をしています。
今回作っている映像は台詞などはなく、BGMというか音楽のみです。


音楽を依頼したのは、アイヌ民族の楽器トンコリの奏者であるOKIさんです。
OKIさん自身もアイヌの血をひいています。
トンコリというのは、北海道北部やサハリンなどに伝えられてきた楽器で、
肩に立てかけて弦を指で弾いて演奏されるいわゆる弦楽器です。
音は琴に近いです。



なぜOKIさんに音楽を依頼したかというと・・・。
色々な理由があるのですが、
私は2年前に偶然トンコリという楽器とOKIさんを知り、ずっと気になっていました。


私は学生の頃、古本屋で見つけた「アイヌ伝説」なる絵本をみつけてから、
ちょっとアイヌというものに興味があり、大学の課題でこの本をもとに
切り絵で絵本を制作したりしていました。



book_1

大学の課題で制作したもの。製本も自分でやったためカラーコピーの紙がボヨボヨに・・・。アプカシカムイという疱瘡の病神をボロ布と臭い煙草で追い払うお話。



book_2

ルペシペ沢のコウモリが焚き火を隠してくれて、アプカシカムイから見逃してくれるお話。本当かどうか知りませんがおもしろいお話ばかりです。




そして2年前、たまたま深夜のドキュメント番組で
「現代に生きるアイヌ人」についてやっていたので見ていました。
そこにOKIさんが登場し、北海道の海
で波の音の中、トンコリを演奏をしていました。
その光景にいたく感動しつつ、
次の日イベントに参加するべく札幌に旅立ちました。
そのイベントは
札幌コンベンションセンターで国連軍縮会議が行われるのに合わせて、
様々なアーティストが「平和の旗」をデザインして展示する、というものでした。


開会のセレモニーがあり、参加アーティストとして控え室に入ると、目の前に
OKIさんが座っていました。
私は興奮して、前の晩にテレビを見た事を伝え、
初対面なのに質問しまくってしまいました。
東京でしか放映しなかったものら
しく、放映の様子を知らなかったOKIさんは
熱心に話す私に少々引き気味でした(笑)。
そして、これまたラッキーな事に開会のセレモニーでトンコリの演奏があり、
生演奏を聴くことができました。


その後、この時札幌に行ったのが縁で、その年の末には私の個展が
札幌へ巡回し、
そのギャラリーはライブなどもしている場所だったので、
たまたま私の展示の時にOKIさんのライブがあったりしました。


去年映像を制作することになってから、「音はどうしようかな?」と思案している頃、
またまた札幌のイベントに呼ばれました。札幌パルコの記念イベントで、
クリエイター達によるチャリティーフリーマーケットがあり(といっても本人はいません)、
なぜか私はトークショーに参加することになり、現地に行きました。
すると、そこにまたOKIさんのブースがあり、CDが売られていました。


OKIさんは普段バンドで活動をしているのですが、
この年、初のトンコリのみで
演奏したCDを制作していました。
視聴させてもらうとピンとくるものがあり、
これともう一つ「ウポポ サンケ」という
アイヌ語の歌が入った物を買いました。



cd_1

OKIさんのアルバム。「トンコリ」




cd_2

安東ウメ子さんの歌が入った「ウポポ サンケ」



東京に戻ってから、制作のスタッフに私が候補としている音を何曲か聞いてもらうと、
全員が一致でトンコリの音にしっくりくる物を感じ、OKIさんにお願いすることになったのです。

トンコリは音も不思議なのですが、楽器の各部位が頭、首、胴体、腰といった人体名称で呼ばれて、
女性の体のイメージで作られているらしいのです。
そんなちょっと神秘的な所も今回の映像のイメージに合ったのだと思います。
まだ音は合わせていませんが、できあがりが楽しみです。



OKIさんに関する情報はこちら→CHIKAR STUDIO




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ライブ2

2006年09月05日 | 過去のBLOG記事

またまた、アフリカンライブに行ってきました。
今回はコンゴ民主主義共和国のコノノNO1です。



konono

六本木ヒルズアリーナでのライブの様子。みんな踊っています。



キャッチフレーズは「感電系バンド」「電気おやじたち」。
アンゴラとの戦争でオリジナルメンバーはほとんど亡くなりましたが、グループ結成25年。


先祖伝来の伝統音楽を、手作り金属製の親指ピアノをアンプにつないで演奏します。
他の楽器も廃材などで作ってあり、スピーカーも50年代の植民地時代のラジオ放送時のもので、
ボコボコでかわいかったです。
マイクも自動車部品の磁石で作ってあるので、拡声器から聞こえてくる音に近く、
アナログ感がたまらなくカッコ良かったです。
親指ピアノの音は知っていましたが、それをアンプに繋いじゃうってどういうこと? と、
そのハチャメチャぶりに期待していたので、期待を裏切らない演奏に大満足でした。


コノノNO1は、この日を皮切りに日本の色々なフェスに参加して帰るようです。
ライブの後、CDを買おうとしたらさっさとお店が片付けられてました。残念!


コンピレーションアルバムは手に入れていたので聞いてみると、
コノノ以外のバンドもみんな
親指ピアノにアンプをつないで演奏していたので
「そんなにメジャーな楽器だったのか!」と
驚きました。
今年の夏はどこにもいけなかったので、楽しい思い出ができました。



そして次の日は取材でした。
創刊されたばかりの雑誌「VOLUME」です。
<for CREATIVE HAIR & CULTURE >ということで、美容業界向けの雑誌です。


詳しくはこちら



次号のテーマは「NIPPON」ということで、私も作品を作らせていただきました。
私の作品はモチーフを日本風にしてしまうと、とてもベタな物になってしまうので、
HAIR雑誌ということで髪の毛にこだわって作ってみました。


最初は1作品のつもりが2作品になってしまったので、編集の方達とレイアウトの相談しました。
久々に自由度の高い作品を作る事ができて楽しかったです。
季刊誌なので次号は11月1日発売とちょっと先ですが、よかったら見てみて下さい。



私も取材の記事でチラリと登場しています。



syuzai1

取材の様子。右が私。髪の毛を切っておかっぱになりました。


setumei

作品を説明中



そして、いよいよ映像が大詰めなので、またひたすら切る生活に入ります。




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