福井利佐blog

切り絵アーティストの日々

「第一回「和の会」公演無事終了」

2009年04月28日 | 過去のBLOG記事

4月24日、宝生流「和の会」の第一回公演が無事に執り行なわれました。

若い世代で作り上げる会だったので、
いろいろ手探り状態でしたが先ず成功と言っていいのではないかと思いました。
みなさんお疲れさまです。

私も、無事に羽衣の長絹ができあがり、本当に本当にほっとしました。
当日展示を予定していましたが、着る前にしかけで縫う作業が必要なので、
展示している状態をそのまま着るわけにもいかないようで、
こちらは変更させていただきました。
期待していた方々すみません。

最後の演目「羽衣」にて、家元が着るところで初お目見えだったのですが、
こちらは公演中だったので写真が撮れなくて画像がなくて申し訳ないです。
カメラマンの方がちゃんと撮られていたので、また後日ご紹介できればと思います。


入り口看板。

チラシ以外で大きくプリントされていたのは初めてみました。
チラシの方も大変好評で、置いておくと無くなりが激しいらしく家元もびっくりしていました。
すべてはけてしまったようです。
ちょっと豪華に厚めの紙だったので、どっと無くなる感が強かったのかもしれませんね。
いずれにしても嬉しい話です。
そしてアートディレクター中村慎一さんのおかげです。

今回のお仕事は基本的にボランティアですので、
みんな自分の仕事とは別に個人の仕事としてやっていたのですが、
それぞれにいい仕事をしたと思います。


和の会どらやき

こちらは、「和の会」どらやき。
「和の会」マークの焼き印が入っています。
公演が19時からだったので、小腹がすいた方のお供にと用意され、
お茶のサービスもあり、すぐに完売しました。


展示

私の切り絵原画の展示。
ガラスケースに入っていて、なんだか厳かな雰囲気がプンプンです。


作品

ちょっと、光ってしまってうまく撮影できませんでしたが、こんな感じ。
もう少し近いと、切り絵が浮いて影が落ちている感じも美しかったのですが、
この写真ではわかりませんね。
原画があっても以外と切り絵だと気づかれない方も多かったようです。

いつもと違う感じの額とマットをチョイスしてみましたが、宝生流の空間とみごとにマッチして大正解。
前日の設営で、演者の方々がみなさん協力してくださって素敵な展示になりました。
ありがとうございました。


撮影

撮影中の私。
私が写っているほとんどはマネージャーの増賀さんが撮影しています。


カルロス

ほかにもロビーには、今回のカメラマンの一人 
カルロスのカタログ用写真の展示があったり。
室内が暗く、ブレブレの写真ですみません。


黒沢さん

もう一人のカメラマン黒沢めぐみさんの撮影写真も展示されていました。


公演は、連吟「鶴亀」に始まり、舞囃子「高砂」、狂言「鬼瓦」と続き一旦休憩。
「鬼瓦」では、笑いもおき楽しい雰囲気。こちらは装束の絵柄がモダンで素敵でした。

そして、後半。
仕舞「駒之段」・「鵜之段」がサクッと始まり、会場が一気に暗転。

一瞬どうしたんだろうと思いきや、波の音が聞こえ「羽衣」の語りが始まりました。
語りは家元と進行のある声優の水島裕さん。
水島さんと言えば「テレビ版スター・ウォ-ズ」のルーク・スカイウォ-カー役や、
香港俳優サモ・ハンキンポーの吹き替えをやられています。
私の目はジャッキーの盟友サモ・ハンキンポーという文字に釘付け。かなり楽しみにしていました。
天女役は住友優子さん。

今回は能への理解を若い世代にも深めてもらおうという狙いで、いろいろ工夫しています。
語りも、演目の前に話す事でよりわかりやすく見てもらおうという家元の気持ちが表れています。

そして、いよいよ家元の登場。
実は私も演じている家元を見るのがはじめて。
若干23歳の宝生和英さんなのですが、やはり宝生流の二十世宗家。堂々とした演技です。
お面を着けながらの唄になりますが、声も良く通り、舞も力強くすばらしい出来でした。

家元が羽衣を身につけて舞われているいる時は、私は初めて形になった長絹を凝視。
私が描いていたときは、身ごろと左袖、右袖の3分割のほぼ反物状態でした。
遠くから見るのもはじめて。
家元が身につけた時、遠目で見た時、舞の時など、どんな風に見えるのか終始チェック。
背中の鳳凰だけ色身をつけ、他の鳳凰達はすべて金。
それがどのような効果だろうと、一生懸命舞う家元の着物を鬼のような形相で見ていました(笑)。

今回は描画材に日本画の画材を用いたため、初めての事で不慣れで、描くのだけに精一杯になってしまい、客観的になれませんでした。
京都の能装束屋さんに多大な迷惑をかけつつ、納品もギリギリまで遅らせてもらい、徹夜を続けたあげく描き上げ、乾いた瞬間わーと梱包・郵送しました。
やりきったというより、不安が渦巻いていて当日はハラハラドキドキ。

しかし、私が懸念していたよりもよく見えていたので一先ず安心。
見に来ていた両親や知り合いも喜んでくれ、家元も気に入ってくださったようで本当に胸を撫で下ろしました。

これでようやく、ぐっすり寝れそうです(笑)。


家元を囲んで

そして公演終了後、家元を囲み皆の努力を讃え合いました。
こちらは家元のお言葉をいただいている最中なのですが、
デカい私に隠れて肝心の家元が見えません。


集合1

「和の会」メンバー達と。
図々しく前列真ん中の家元の隣にいるのが私。
体を斜めにしているせいか幅とっています。嫌だ嫌だ。
ちなみに私の左隣の赤い着物の女性は、家元の妹の宝生さん。音大生です。
家元を始め、この日の演者の方々も集合しています。

一先ず第一歩を踏み出しました。
公演の成功、おめでとうございます。
そしてお疲れさまです。



* * * *


【関連記事】
「告知など」
宝生流 和の会


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「告知など」

2009年04月22日 | 過去のBLOG記事

気づいたら4月も後半に差し掛かっていましたね。

かなり長い事ブログをアップしていなかった気がします。
すみません。

やっと終わりました・・・。
ここの所、宝生流の能装束「長絹(ちょうけん)」の
制作をしていましたが、一応私の部分は終了。

京都にある能衣装さんを筆頭に、
いろいろな方に迷惑をかけつつ、何とか描けました。
ごめんなさい。
後は、本縫いをお任せして公演本番を待ちます。

いろいろブログに書こうと思いつつも全くアップできなかったので、
結構溜まってしまいました。

3月にうっかりお知らせ出来なかった物などを含めつつ、今更ですがお知らせします。

まず、以前ブログで撮影の様子をお知らせしたファッション誌「VOGUE」の5月号!


1_vogue_3

すでに発売されています。

今回のテーマは「Making Magic」ということで、
ビューティーページで2作品ほど参加させていただきました。

「A Midsummer Night's Dream(真夏の夜の夢)」というタイトルのところで、
その世界観を化粧品とともに表現させていただきました。

実際に紙にお化粧品を塗ったりして撮影しているのですが、
そう見えないのがこのCG加工が発達した世の中の不思議ですね。

私としては、私の世界観というよりは
「ロッテ・ライニガー」オマージュ作品といってもいいのではと思っています。

最初は、化粧品と切り絵が合うかどうかわかりませんでしたが、
そこはフォトグラファー笹口さんと
「VOGUE」のライター村松さんのおかげで素敵にマッチ!
うーん、素晴らしい。
楽しい撮影でした。
ありがとうございました。


そして、もう1件。
昨年の日本口琴フェスティバルの会場でのみ発売されたT-シャツが発売されました。
といっても、本当にごく僅か・・・。
サイズはSとSSのみで計8枚ほどしかないようです。
しかも私の告知が遅いので、興味のある方は直接ご確認いただけると助かります。
また夏に向けて出せるといいですね。

日本口琴協会のページのびやぼん屋「別館」をご覧ください。



そして別冊文春5月号。


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桐野夏生さんの連載小説「アポカルプシス」の
扉絵を担当させていただいています。

今回は、昨年の週刊文春に連載していた「ポリティコン」の最後のシーンが、
「真矢」からの目線で結びつきます。
おもしろい展開になってきていて、ますます目が離せません!
私的にも、次のお話が待ち遠しいです。



最後に「イラストノート」です。


3_

「コラージュ」というテーマで6人の作家さんが紹介されています。
奥原しんこさん、永戸鉄也さん、トヨクラタケルさん、長谷川洋子さん、伊藤桂治さんらとともに、
一人10Pぐらいの紹介になっています。
みなさん、素晴らしい作家さんたちです。
大御所「湯村輝彦」さんのインタビューも見逃せません!

私はタイムリーな感じで、4月24日の宝生流「和の会」公演のメインビジュアルの制作風景や、
近年の作品を含めた代表的な作品を紹介させて頂いています。

ご興味のある方、是非どうぞー!



* * * *


【関連記事】
宝生流 和の会
イラストノート
VOGUE
別冊文春
週刊文春連載
桐野さん受賞
個展後の私 メンテナンス


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