だんだんと狭くなる・・・合格の可能背ではない、ましてやツモのツキでもなく、俺たち夫婦の24年目を迎えた離婚の可能性でもない。
狭くなるのは俺の自由な空間・・・。
冬休みに密航してきた双子のお嬢たちが塾を続けることになった。これで仲1には双子が二組だ。区別はつく、だが名前が出てこないだけだ。自慢じゃないが、俺の娘のれい(18期生・三重大学教育学部3年)とめい(18期生・保育園)を今でもよく間違えるくらいだ。
ともあれ中1のお嬢たちの密航もあり、試験直前には座れない生徒がでくる可能性が生じてきた。ゆえに2人掛けのイスを増やすことに・・・。これが厄介なわけで、一つ増やす以上はどこかのスペースが削られるわけで・・・となると俺んとこ、・・・この大晦日に間に合わなかった秘境がターゲットになる。
冷蔵庫の方からスラム方面を見渡す。塾をよく知る者ならため息が出るはず・・・机が一つ増えている。それに伴い、俺の生活空間は絶滅の危機に瀕している。すぐに at the edge of ・・・と口ついて出てくるようなら、アンタは『DUO』中毒やがな。
中3の大貴がやって来た・・・顔色が悪い。今日から学年末試験だが・・・「どやった」と俺。「理科が全く解けませんでした」 「なんで、あんだけ地球と星をやってたやん」 「試験範囲が中1の最初っからだは知りませんでした」 「試験範囲には」 「・・・書いてありました」 「じゃあ仕方がない、でも冬休みの間にあんだけ全範囲の試験をやってる。そこそこはいくだろうが・・・」 「・・・はあ」
掃除を終えて少し仮眠しようと思ったら電話・・・ニューヨーク在住の北野君である。ともに新年のあいさつなど一切なく、センターの結果から話がスタートする。北野君も大学受験という毒にどっぷりと犯されたジャンキーやね。
クリックのほう、ほんまにほんまに頼んます。