灘中進学プロジュクト

新小５対象の灘中進学プロジェクトが稼動する。
灘の問題はテクニックを駆使したがる輩をばっさりと切り裂くような問題が趨勢を決める。
公式馬鹿では太刀打ちできない。
つまりは、高田６年制などの私立中学受験の対極にある。
武器は徒手空拳だ。
公式を知っていても、いったんはリセットする。
そして平静な境地で問題に対峙する。
とは言っても、この境地に達するまでが大変なんやな。

水曜日・金曜日・日曜日を灘中受験に時間を割く。
水曜日は国語。
灘中の２日目の国語対策には公立高校の入試問題が案外はまる。
記述の難度が似通っているからだ。
担当は里恵。
そして金曜日と日曜日は俺。
公式を知らない段階で一般私立中学の問題を解いていく。
簡単な方法は教えない。
無論、便利なだけの公式なんぞ教えるはずもない。
愚直に進む。
ひたすら愚直に・・・。
そんな愚直さの彼方に灘中の問題を解き明かすセンス、言い換えれば公式を公式然とみなすことなくナチュラルに使いこなす能力があるはず。

内申インフレの高校入試。
就職活動を彷彿させるがごときの中学生活。
面接官は中学の先生方だ。
こんな歪んだ高校入試の現状を眺めるにつれ、「自分たちは選ばれた人間だ」との選民思想を植えつける私立中学のあり方に長年疑念を感じていた俺とても、宗旨替えしそうな勢いなのだ。
とりあえずは一歩踏み出してみよう。
不退転の覚悟、２年後の灘中合格。



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