１２月１４日・Ⅱ

「松下先輩のところで髪を切ってきます」
午後には結香、夕方にはこなつが教室を出て行く。
松下先輩ことマッツン、塾の７期生で今では１階の美容室『SIX DEGREES』の大将だ。
そういや、昨日の深夜の電話でアキラが言ってたっけ、「そろそろ髪を切らなくっちゃ・・・だから近々塾へ行きます」
髪を切るために日本海の街から伊勢湾くんだりまで来るんかい！
髪を切るオマケがウチの塾とはどういうこっちゃ！
そういや、啓之（７期生・ファイザー製薬勤務）も同じや。
律儀に木曽三川を越えてまでして、髪を切りに来るよな。
別段、どこの美容室でも、それこそ散髪屋でも同じようなヘアスタイルしてるくせにな。
ほんまマッツン、幸せ者やで。

昨日の瞭（津高３年）の駿台プレ・センターでの違和感・・・英語だ。
現役では最も安定感があり、いつもなら160点から170点の間を取るはずが、なぜか146点。
まずは俺が解いてみることだ。
そのついでに仙人のれいと絵梨香にも解かせてみる。
確かにまぎらわしい選択肢がある。
大問３－BとCに、大問６の最後だが・・・。
仙人さんたち、仲の良いことで二人とも154点。
こりゃ俄然、慎也の点数が心配になってきた。
まあ、大きく勝つには小さな負けを経験する必要がある。
現役にとっては今回の駿台プレ・センター、本番前の小さな負けということにしようか。

日本ブログ村に参加しました。

日本ブログ村に参加しました。
クリックよろしくお願いいたします。
実は既に登録されていましたが、ボタンを左上に掲載しましたので、毎日ワンクリックよろしくお願いいたします。

１２月１４日・Ⅰ

やはり午前中には身体が周りの環境にうまく馴染まない。
早く慣れないとは思うが・・・。

昨夜午前１時頃にアキラの親父から連絡。
アキラ（12期生・某県職員）のボーナスで楽しくやった帰りのタクシーからだ、ったく。
今まで記憶にないほどの上機嫌。

アキラは小柄だ。
そんな非力なアキラが相撲大会でけなげに練習する姿を、父親として本当にありがたく感じていたとの話は何度も聞かされた。
この感情は理解できる・・・優秀な子供もありがたいだろうが、それよりも真摯に努力を重ねる姿に親は感動する。
そのアキラは、現役で大学に入るものの就職で少々回り道を演じる。
公務員試験はあらゆる教科が試験科目だ。
私立文系のアキラにとり、数的処理や物理や化学などの理系教科は荷が重かったはず。
さらに面接や集団討論など、一般企業の圧迫面接ほどではないが、それでも場を和ませるような会話の資質に乏しいアキラにとっては二の足を踏む内容だった。
そんなアキラだったが、２年の逡巡を経て晴れて今年から県職員に・・・。
息子が持ち前のけなげな努力を発揮して、やっと一人前になったという安堵。
その息子と二人、酒を飲みながら過ごす一夜は男親の生涯のなか、最も特筆されるイベントでもある。
今日くらいは親父の口上、大人しく聞いてやろうと性根をすえたが・・・。
あまりの有頂天さに、ついつい叫んじまった・・・ぐちゃぐちゃ言ってねえで早く寝ろ！

大垣のブログを見る。
こっちでじゃ、娘の誕生日を忘れて娘からスルーされた父親を演じている。
子供とは一定の距離を保ち、子供の人生に踏み込まないように努める父親役だ。
まあ、めんどくさいのが嫌なんだろうが・・・。
そんな父親に愛想を尽かしたのか、子供たちは自分で自分の職種を決めながら高校を卒業・・・見事なもんだ。
それでも来年から社会に巣立つ予定の長女、そんなよくできた娘とタイマンで酒を飲む日がやって来たら・・・。
また、携帯に電話してくるんやろなあ。
「あっ元気？　ふふふ、僕ね、今さ、娘とさ、ハハハハハハ・・・」
やっとられん！