R3.7.26読売新聞「軽症者ら対象、飲み薬の治験開始…塩野義製薬」(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20210726-OYT1T50150/)。<以下引用>
<塩野義製薬は26日、新型コロナウイルス感染症の治療薬の治験を始めたと発表した。軽症者らを対象とした飲み薬で、ウイルスの増殖を阻止し、重症化を防ぐ薬にしたい考えだ。同社によると、今回の治療薬候補は、ウイルスの増殖を阻害する化合物。動物実験では、ウイルス量を速やかに低下させることを確認した。治験ではまず、少人数の健康な成人を対象に、主に安全性を確かめる。22日に初回の投与を行った、としている。現在、国内で承認された軽症者用の新型コロナ治療薬は点滴薬のみで、入院中の患者に限って使われている。自宅などで療養する患者らに向けた飲み薬の開発が求められている。>
R3.7.26NHK「新型コロナ 中等症でも急速に悪化 重症に転じるケース相次ぐ」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210726/k10013161571000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_031)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、首都圏の患者の治療にあたる大学病院では、中等症で入院した患者が数日後、重症に転じるケースが相次いでいます。医師は「重症はこれまでと比べて少ないと言われるが、実は重症という氷山の下に中等症が大勢いて、いつ悪化するか分からず、警戒を緩められない」と訴えています。川越市にある、埼玉医科大学総合医療センターは、重症と中等症の患者の治療にあたっていて、先週以降、ほかの病院で症状が悪化した患者が連日運ばれてきています。24日時点で、13人が入院していて、30代から50代の若い世代で10人を占め、インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」に感染していた患者は11人にのぼっています。症状が重い順に「重症」「中等症」「軽症」となりますが、医療現場では、「中等症」は、酸素の吸入が必要なほど症状が悪化した「中等症2」と、それ以外の「中等症1」に分類されます。この病院ではこれまでのところ、「重症」は2人、「中等症2」は7人ですが、重症の2人は入院時は中等症だったものが重症化したということです。50代の男性患者は、入院後、「中等症2」のレベルまで症状が悪化しましたが、治療の結果、持ち直すことができたということです。男性は「熱がものすごく高くなり、つらかった。コロナには二度とかかりたくない」と話していました。感染症科の岡秀昭教授は「中等症2は、よく誤解されるが、海外では重症に分類するところもあり、酸素を吸わないといけない、人工呼吸器の一歩手前の状態となる。今は重症が少ないと言われるが、実は重症という氷山の下に、中等症2が予備軍のように大勢いるというのが第5波の特徴だ。中等症2で入院した患者が、わずか数日で悪化し、生命維持装置が必要になるケースもあり、警戒を緩められない」と訴えています。重症度は4段階に分類 厚生労働省によりますと、新型コロナの対応にあたる医療現場では、重症度について、「重症」「中等症2」「中等症1」「軽症」の4段階に分類しています。このうち、「中等症2」は、血液中の酸素の数値が93%以下になり、呼吸不全が生じている状態で、人工呼吸器の装着を検討する段階だとしています。これは、人工呼吸器や人工心肺装置=ECMOを装着した「重症」に次いで重い症状に分類されています。「中等症2」にまで一時悪化した男性は 今月上旬、埼玉医科大学総合医療センターに入院した50代の男性は、感染力が強い、インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」への感染が確認されました。男性はワクチンは接種しておらず、最初は軽症と診断されましたが、基礎疾患があったため、入院することになりました。その後、徐々に肺炎が広がり、血液中の酸素の数値も悪化し、入院からおよそ1週間後、酸素マスクをつけざるをえなくなり、「中等症2」の状態にまで悪化しました。その後、集中的に治療を行った結果、なんとか持ち直し、医師が質問する形式で取材に応じてくれました。男性は「仕事中に急に寒気がして休憩室で倒れ込んでしまった。39度以上の熱が出て、とにかくつらかった。入院中は不安でたまらず、コロナには二度とかかりたくない」と話していました。男性は、医師から回復傾向にあると告げられると、ほっとした表情を浮かべていました。治療を担当した感染症科の岡秀昭教授は「この患者は入院して7日目に呼吸状態が悪化して中等症2になった。軽症で入院した人が、1週間後には中等症2になったり、重症になるかもしれない。きょうの重症者の人数を見て大丈夫だと判断されると、現場としては後手後手になってしまうと言わざるをえない」と話しています。>
R3.7.26塩野義「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬S-217622の臨床試験開始について‐経口抗ウイルス薬の国内第1相臨床試験開始‐」(https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/07/210726.html)が出ており、インフルエンザのように軽症からの治療が目指されているようである。R3.7.19「新型コロナウイルス治療薬の特例承認について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19940.html)(https://www.mhlw.go.jp/content/11123000/000807746.pdf)が出ていた「カシリビマブ・イムデビマブ(ロナプリーブ点滴静注®)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19940.html)(https://www.mhlw.go.jp/content/11123000/000807746.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000808613.pdf)はR3.7.20「新型コロナウイルス感染症における中和抗体薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」の医療機関への配分について(依頼)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000808613.pdf)p2「本剤は、現状、安定的な供給が難しいことから、当面の間、これらの患者のうち、重症化リスクのある者として入院治療を要する者を投与対象者として配分を行うこと」とある。R3.4.21NHK「継続審議中の新型コロナ治療薬「アビガン」新たな治験開始」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210421/k10012987541000.html)、R3.7.1読売新聞「コロナ患者に「イベルメクチン」治験開始へ…ノーベル賞の大村氏が開発貢献」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210701-OYT1T50207/)、R3.7.6毎日新聞「コロナ新薬、国内治験 海外2社の経口薬で開始」(https://mainichi.jp/articles/20210706/ddm/012/040/081000c)は第5波に間に合わない。R3.7.16「新型コロナウイルス感染症治療薬の治験に係る被験者募集の情報提供の取扱いについて」(https://www.mhlw.go.jp/content/000807637.pdf)では「特に、軽症かつ発症早期の患者を対象とする治験においては、PCR検査を実施する地域外来・検査センター等、発症早期又は発症前の段階で患者が訪れる場所においても、被験者の募集を効率的に行えることが有用であると考えられます。」とされているが、R3.4.13Web医事新報「内科学会「新型コロナ特別シンポ」詳報:治療薬・ワクチン巡り議論、臨床現場での「アビガン」使用に批判も【Breakthrough 医薬品研究開発の舞台裏〈特別編〉】」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=16972)で紹介される「国立国際医療研究センターCOVID-19治療フローチャート」がバックに控えていれば、宿泊療養・自宅療養における「ファビピラビル(アビガン®)」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/avigan.html)、「イベルメクチン(ストロメクトール®)」(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se64/se6429008.html)の軽症者(自宅療養、宿泊療養)での国内治験を進めるチャンスはいくらでもあったはずである。感染症法によって専門病院に入院しなければ、まともに抗ウイルス薬治療できない状況から転換しなければいけない。R3.7.26東洋経済「日本とコロナ、改革すべきは医療制度と財政政策 欧米よりコロナ被害は小さいのに対策が非効率 翁百合」(https://toyokeizai.net/articles/-/442222)の「顕在化した医療提供体制の問題を抜本的に解決する必要がある。デジタル化を徹底的に進めて医療機関や病院間のデータ連携を平時から強め、緊急時に機動性が確保できる体制を構築すること」(https://toyokeizai.net/articles/-/442222?page=6)は同感だが、第5波が本格化している中で、入院医療中心主義からの脱却を急いだ方が良いかもしれない。R3.5.13衆議院「国民の命を救うための新型コロナウイルス感染症治療薬の政府主導による治験等に関する質問主意書」(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a204133.pdf/$File/a204133.pdf)のR3.5.25答弁書(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b204133.pdf/$File/b204133.pdf)p1「「自宅療養やホテル療養となっている患者」に対し、医師の判断により投与が行われることがあり得ると承知」ならば、R3.4.27厚労省「新型コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000773801.pdf)p2「自宅療養及び療養施設での投薬はできない」を至急訂正すべきであろう。
<塩野義製薬は26日、新型コロナウイルス感染症の治療薬の治験を始めたと発表した。軽症者らを対象とした飲み薬で、ウイルスの増殖を阻止し、重症化を防ぐ薬にしたい考えだ。同社によると、今回の治療薬候補は、ウイルスの増殖を阻害する化合物。動物実験では、ウイルス量を速やかに低下させることを確認した。治験ではまず、少人数の健康な成人を対象に、主に安全性を確かめる。22日に初回の投与を行った、としている。現在、国内で承認された軽症者用の新型コロナ治療薬は点滴薬のみで、入院中の患者に限って使われている。自宅などで療養する患者らに向けた飲み薬の開発が求められている。>
R3.7.26NHK「新型コロナ 中等症でも急速に悪化 重症に転じるケース相次ぐ」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210726/k10013161571000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_031)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、首都圏の患者の治療にあたる大学病院では、中等症で入院した患者が数日後、重症に転じるケースが相次いでいます。医師は「重症はこれまでと比べて少ないと言われるが、実は重症という氷山の下に中等症が大勢いて、いつ悪化するか分からず、警戒を緩められない」と訴えています。川越市にある、埼玉医科大学総合医療センターは、重症と中等症の患者の治療にあたっていて、先週以降、ほかの病院で症状が悪化した患者が連日運ばれてきています。24日時点で、13人が入院していて、30代から50代の若い世代で10人を占め、インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」に感染していた患者は11人にのぼっています。症状が重い順に「重症」「中等症」「軽症」となりますが、医療現場では、「中等症」は、酸素の吸入が必要なほど症状が悪化した「中等症2」と、それ以外の「中等症1」に分類されます。この病院ではこれまでのところ、「重症」は2人、「中等症2」は7人ですが、重症の2人は入院時は中等症だったものが重症化したということです。50代の男性患者は、入院後、「中等症2」のレベルまで症状が悪化しましたが、治療の結果、持ち直すことができたということです。男性は「熱がものすごく高くなり、つらかった。コロナには二度とかかりたくない」と話していました。感染症科の岡秀昭教授は「中等症2は、よく誤解されるが、海外では重症に分類するところもあり、酸素を吸わないといけない、人工呼吸器の一歩手前の状態となる。今は重症が少ないと言われるが、実は重症という氷山の下に、中等症2が予備軍のように大勢いるというのが第5波の特徴だ。中等症2で入院した患者が、わずか数日で悪化し、生命維持装置が必要になるケースもあり、警戒を緩められない」と訴えています。重症度は4段階に分類 厚生労働省によりますと、新型コロナの対応にあたる医療現場では、重症度について、「重症」「中等症2」「中等症1」「軽症」の4段階に分類しています。このうち、「中等症2」は、血液中の酸素の数値が93%以下になり、呼吸不全が生じている状態で、人工呼吸器の装着を検討する段階だとしています。これは、人工呼吸器や人工心肺装置=ECMOを装着した「重症」に次いで重い症状に分類されています。「中等症2」にまで一時悪化した男性は 今月上旬、埼玉医科大学総合医療センターに入院した50代の男性は、感染力が強い、インドで確認された変異ウイルス「デルタ株」への感染が確認されました。男性はワクチンは接種しておらず、最初は軽症と診断されましたが、基礎疾患があったため、入院することになりました。その後、徐々に肺炎が広がり、血液中の酸素の数値も悪化し、入院からおよそ1週間後、酸素マスクをつけざるをえなくなり、「中等症2」の状態にまで悪化しました。その後、集中的に治療を行った結果、なんとか持ち直し、医師が質問する形式で取材に応じてくれました。男性は「仕事中に急に寒気がして休憩室で倒れ込んでしまった。39度以上の熱が出て、とにかくつらかった。入院中は不安でたまらず、コロナには二度とかかりたくない」と話していました。男性は、医師から回復傾向にあると告げられると、ほっとした表情を浮かべていました。治療を担当した感染症科の岡秀昭教授は「この患者は入院して7日目に呼吸状態が悪化して中等症2になった。軽症で入院した人が、1週間後には中等症2になったり、重症になるかもしれない。きょうの重症者の人数を見て大丈夫だと判断されると、現場としては後手後手になってしまうと言わざるをえない」と話しています。>
R3.7.26塩野義「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬S-217622の臨床試験開始について‐経口抗ウイルス薬の国内第1相臨床試験開始‐」(https://www.shionogi.com/jp/ja/news/2021/07/210726.html)が出ており、インフルエンザのように軽症からの治療が目指されているようである。R3.7.19「新型コロナウイルス治療薬の特例承認について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19940.html)(https://www.mhlw.go.jp/content/11123000/000807746.pdf)が出ていた「カシリビマブ・イムデビマブ(ロナプリーブ点滴静注®)」(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_19940.html)(https://www.mhlw.go.jp/content/11123000/000807746.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000808613.pdf)はR3.7.20「新型コロナウイルス感染症における中和抗体薬「カシリビマブ及びイムデビマブ」の医療機関への配分について(依頼)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000808613.pdf)p2「本剤は、現状、安定的な供給が難しいことから、当面の間、これらの患者のうち、重症化リスクのある者として入院治療を要する者を投与対象者として配分を行うこと」とある。R3.4.21NHK「継続審議中の新型コロナ治療薬「アビガン」新たな治験開始」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210421/k10012987541000.html)、R3.7.1読売新聞「コロナ患者に「イベルメクチン」治験開始へ…ノーベル賞の大村氏が開発貢献」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210701-OYT1T50207/)、R3.7.6毎日新聞「コロナ新薬、国内治験 海外2社の経口薬で開始」(https://mainichi.jp/articles/20210706/ddm/012/040/081000c)は第5波に間に合わない。R3.7.16「新型コロナウイルス感染症治療薬の治験に係る被験者募集の情報提供の取扱いについて」(https://www.mhlw.go.jp/content/000807637.pdf)では「特に、軽症かつ発症早期の患者を対象とする治験においては、PCR検査を実施する地域外来・検査センター等、発症早期又は発症前の段階で患者が訪れる場所においても、被験者の募集を効率的に行えることが有用であると考えられます。」とされているが、R3.4.13Web医事新報「内科学会「新型コロナ特別シンポ」詳報:治療薬・ワクチン巡り議論、臨床現場での「アビガン」使用に批判も【Breakthrough 医薬品研究開発の舞台裏〈特別編〉】」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=16972)で紹介される「国立国際医療研究センターCOVID-19治療フローチャート」がバックに控えていれば、宿泊療養・自宅療養における「ファビピラビル(アビガン®)」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/avigan.html)、「イベルメクチン(ストロメクトール®)」(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se64/se6429008.html)の軽症者(自宅療養、宿泊療養)での国内治験を進めるチャンスはいくらでもあったはずである。感染症法によって専門病院に入院しなければ、まともに抗ウイルス薬治療できない状況から転換しなければいけない。R3.7.26東洋経済「日本とコロナ、改革すべきは医療制度と財政政策 欧米よりコロナ被害は小さいのに対策が非効率 翁百合」(https://toyokeizai.net/articles/-/442222)の「顕在化した医療提供体制の問題を抜本的に解決する必要がある。デジタル化を徹底的に進めて医療機関や病院間のデータ連携を平時から強め、緊急時に機動性が確保できる体制を構築すること」(https://toyokeizai.net/articles/-/442222?page=6)は同感だが、第5波が本格化している中で、入院医療中心主義からの脱却を急いだ方が良いかもしれない。R3.5.13衆議院「国民の命を救うための新型コロナウイルス感染症治療薬の政府主導による治験等に関する質問主意書」(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a204133.pdf/$File/a204133.pdf)のR3.5.25答弁書(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b204133.pdf/$File/b204133.pdf)p1「「自宅療養やホテル療養となっている患者」に対し、医師の判断により投与が行われることがあり得ると承知」ならば、R3.4.27厚労省「新型コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000773801.pdf)p2「自宅療養及び療養施設での投薬はできない」を至急訂正すべきであろう。