保健福祉の現場から

感じるままに

移動と検査の組み合わせ

2021年07月21日 | Weblog
R3.7.21読売新聞「東京などから福岡訪問、空港や駅で無料PCR検査へ…8月末まで「水際対策」」(https://www.yomiuri.co.jp/national/20210721-OYT1T50070/)。<以下引用>
<福岡県は、新型コロナウイルスの感染拡大防止の「水際対策」として検討していた福岡空港などでのPCR検査について、28日から8月末まで無料で実施することを決めた。福岡空港でスタートし、8月上旬までに北九州空港やJR博多駅、小倉駅でも始める。関係者によると、検査の対象は、緊急事態宣言が発令されている東京都、沖縄県のほか、まん延防止等重点措置が適用されている神奈川県、埼玉県、大阪府などからの来県者。こうした地域を訪れた福岡県民も検査の対象に加え、希望者に実施する。各検査場では唾液を使った検査を行う予定で、結果は翌日通知する。受検者を増やすために無料で行う考えで、4か所での受検者は1日計数百人を想定している。>

「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00256.html)のR3.7.7資料1(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000803138.pdf)p2「今後、4連休や夏休み、お盆などで県境を越えるような移動が活発になり、普段会わない人と会う機会が増えるなど、これまでの日常とは異なる行動につながる可能性があり、更なる感染拡大や各地への影響が強く懸念される。」ならば、「夏休み期間中、羽田や伊丹、福岡空港から沖縄と北海道に向かう航空便搭乗者のうち、希望者に無料でPCR検査や抗原定量検査を実施する方針」(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/783374)のような期間限定・地域限定・航空便限定ではなく、「移動と検査の組み合わせ」を促進すべきと感じる。宮崎県「本県と県外との間を往来する方へのPCR検査の支援について」(https://www.pref.miyazaki.lg.jp/sogoseisaku/covid-19/torikumi/20210622084657.html)、徳島県「【8/22(日)までに徳島県へ帰省予定の方へ】県外からやむを得ず帰省される方は、事前のPCR検査を無料で受けられます。」(https://www.pref.tokushima.lg.jp/ippannokata/kenko/kansensho/5048105/)など自治体行政事業として行われている。また、R3.7.15JR東日本「グランクラス(飲料・軽食あり)の車内サービス中止について」(https://www.jreast.co.jp/press/2021/20210715_ho02.pdf)をみると、接客サービス従事者のワクチン接種が気になるところかもしれない。ところで、R3.3.25産経新聞「PCR検査キットが自動販売機で買える!株式会社東亜産業が、PCR検査キット専用自動販売機の設置を開始!」(https://www.sankei.com/economy/news/210325/prl2103251146-n1.html)、R3.7.8朝日新聞「PCR検査キットの自販機 大村市の食品店設置 県内初」(https://www.asahi.com/articles/ASP776V2HP75TOLB00F.html)が出ているが、新型コロナ検査キットの自動販売機はどれほど普及しているのであろうか。自動販売の検査精度も気になるところかもしれない。スポーツ界では定期的な検査が行われているが、一般社会では限界があるように感じる。例えば、抗原簡易キットのネット販売(https://plus.fujikon-hd.com/products/list?category_id=29)の利用も十分あり得るように感じるが、検査精度が問われる。R3.6.9「医療機関・高齢者施設等への抗原簡易キットの配布事業について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000791150.pdf)が発出されているが、「データからわかる-新型コロナウイルス感染症情報-」(https://covid19.mhlw.go.jp/)の基本統計に掲載される「集団感染等発生状況」をみると、抗原簡易キットは企業や学校のほか、イベント等でも積極的に活用されても良いように感じる。R3.6.4「新型コロナウイルス感染症(COVID 19)病原体検査の指針(第4版)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000788513.pdf)p12「抗原定性検査は、検体の粘性が高い場合や小児などに偽陽性が生じることが報告」、p17「抗原定性検査で陽性となった場合は必要に応じて核酸検出検査等で確定診断を行い、陰性となった場合でも、濃厚接触者に対しては追加的に核酸検出検査等を実施する」とあるが、偽陽性を防ぐためにも、また、ゲノム検査につなげるためにも、抗原検査(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html#h2_free2)陽性の場合の行政検査としてのPCR検査(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00132.html#h2_free1)を明確に位置付けるべきである。
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インドのコロナ統計

2021年07月21日 | Weblog
R3.7.20西日本新聞「インドのコロナ死者は10倍か」(https://www.nishinippon.co.jp/item/o/773477/)。<以下引用>
<米研究機関の世界開発センターは20日、インドでの新型コロナウイルス感染による死者数が6月までの累計で、政府発表約40万人の10倍の約400万人に上るとする推計を発表した。インドを除く世界全体のコロナ死者数を超える規模になる。感染力の強いデルタ株が急拡大、死者も大幅に増えて行政が実態を把握しきれない状況になっていた。世界で猛威を振るっているデルタ株は今春、インドで広がった。病床が大幅に不足し、医療機関による診療が満足に受けられず、死因が特定されないまま死亡した人が相次いだ。>

R3.7.22NHK「感染抑制していたシンガポールで感染者増加 3人以上の外出禁止」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210722/k10013154561000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_038)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの感染拡大が深刻になっている東南アジアの中で、感染を抑え込んでいたシンガポールで集団感染が相次ぎ、シンガポール政府は3人以上での外出を禁止する厳しい行動制限を始めました。東南アジアでは、インドネシアやタイ、それにマレーシアなどで連日、1万人を超える新規感染者が確認され、病床や酸素の不足などで医療体制がひっ迫しています。こうした中、1日の感染者数が数十人ほどと感染を比較的抑え込んでいたシンガポールでも、ナイトクラブや生鮮市場などで集団感染が相次ぎ、新規感染者数は19日に100人を超え、20日には195人、21日には181人が確認されました。このため、シンガポール政府は22日から3人以上での外出や店内での飲食を禁止する厳しい行動制限を始めました。当局が監視を強めるシンガポールの中心部では、家族や友人と2人だけで歩く市民の姿が見られ、街全体が閑散としています。通行人の女性は「政府が対策を強化したのはいいことで、状況は改善されると思う」と話し、男性は「ワクチンの接種が進んでいるので、すぐに国を開くことができるでしょう」と、制限の早期解除に期待を示していました。シンガポールでは、新型コロナワクチンを2回接種した人の割合が人口のおよそ50%と世界的にも高い水準となっていますが、感染力が強いとされる変異ウイルスのデルタ株が拡大していることから、政府は警戒を強めています。>

国際比較は札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学HP(https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/)やJohns Hopkins University.のMaps & Trends(https://coronavirus.jhu.edu/data)のマップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)がわかりやすい。Johns Hopkins University.のMaps & Trends(https://coronavirus.jhu.edu/data)のマップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)でインドは新規陽性者数、新規死亡者数ともに減少傾向にあるが、はたして統計上の問題なのであろうか。確かに、Johns Hopkins University.のMaps & Trends(https://coronavirus.jhu.edu/data)のマップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)でのインドについて、新規死亡者数に時々スパイクがみられる。統計の取り方に関係しているのかもしれない。しかし、新規死亡者数のスパイクはインドに限ったことではない。国内でも「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00256.html)のR3.7.14資料2-2「最近の感染状況等について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000806480.pdf)p4「新規死亡者数の推移」をみると、第4波での新規死亡者数は5月中旬がピークでスパイクがみられる。R3.7.1女性自身「死者最多も“批判なし”吉村知事を支える大阪メディアの異常」(https://jisin.jp/domestic/1995826/?rf=2)、日経ヘルスケア(https://medical.nikkeibp.co.jp/all/info/mag/nhc/)2021年7月号の「大阪の“医療崩壊”はなぜ起きた?」(https://medical.nikkeibp.co.jp/all/info/mag/nhc/pdf/2021/202107_toku1_web.pdf)が出ていたが、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00256.html)では検証されているであろうか。ところで、R3.7.6国立感染症研究所IASR「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第10報)」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/10501-covid19-48.html)では「世界的にB.1.617.2系統(デルタ株)の割合が増加している。Outbreak.infoの2021年7月4日の集計では、最初に検出されたインドでは過去60日の検出割合は91%に達している。」とある。R3.5.31朝日新聞「首都の感染者1/30に急減 インド、「第3波」懸念も」(https://www.asahi.com/articles/ASP5056NBP5ZUHBI011.html?iref=com_apitop)、R3.5.26AERA「日本発「イベルメクチン」 インドがコロナ治療で感染者数減もWHO「反対」のナゼ」(https://dot.asahi.com/dot/2021052600033.html)、R3.5.27デイリー新潮「「イベルメクチン」治験でも日本は後進国か ノーベル賞・大村教授が講演で有効性を解説」(https://www.dailyshincho.jp/article/2021/05260556/?all=1)、R3.7.1デイリー新潮「「イベルメクチンで感染者数・死亡者数を劇的に減らせる」米国の医師団体が提言 未だに流通しない裏事情とは」(https://www.dailyshincho.jp/article/2021/07020557/)が出ているが、コロナの克服は「新型コロナワクチン」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html)(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html)(https://www.pc-covid19.jp/article.php?ckbn=8)だけではないのかもしれない。
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宿日直と救急医療

2021年07月21日 | Weblog
「医師の働き方改革」(https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/saiyou/tokusetsu/special/ishi/)(https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05488.html)について、R3.4.16日医online「医師の働き方改革の進捗状況について(全国医学部長病院長会議との連携)」(https://www.med.or.jp/nichiionline/article/009995.html)では「医師の働き方改革を進めて労働時間の短縮を図ったとしても、地域医療に対して医師の派遣制限や引き揚げることを考えている大学病院はほとんどなかった」とあったが、例えば救急医療(一次、二次)への影響が気になる地域が少なくないかもしれない。R3.4.20東洋経済「スクープ!東京女子医大で医師100人超が退職」(https://toyokeizai.net/articles/-/423926)のようなことが起これば影響が大きい。R3.7.19「宿日直関係資料について(周知依頼)」(https://www.ajha.or.jp/topics/admininfo/pdf/2021/210720_8.pdf)p8「医師が、外来患者の来院が通常予定されない休日・夜間(例えば非輪番日など)において、少数の軽症の外来患者や、かかりつけ患者の状態の変動に対応するため、問診等による診察等や、看護師等に対する指示、確認を行うこと」は許可を与えるよう取り扱うとあるが、「少数の軽症の外来患者」の具体的基準が気になるところかもしれない。「医療政策研修会」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000194369.html)のR2.10.9「働き方改革について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10800000/000683720.pdf)はわかりやすいのであるが、病院経営や医師給与の観点も欠かせないかもしれない。
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コロナ嗅覚異常

2021年07月21日 | Weblog
R3.7.20NHK「コロナ嗅覚異常“20代30代の7割” 改善に1~2年かかる可能性も」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210720/k10013150951000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_030)。<以下引用>
<新型コロナウイルスに感染し、嗅覚に異常を感じた人の割合は20代と30代でおよそ7割にのぼり、若い世代ほどその割合が高かったことが国の研究班の調査で分かりました。これは、新型コロナウイルスによる嗅覚や味覚の異常について調査している金沢医科大学の三輪高喜教授らの研究班が明らかにしました。それによりますと、ことし2月から5月にかけて無症状から中等症までの患者251人にアンケートを行ったところ、嗅覚に異常があると答えたのは20代と30代でおよそ7割に上った一方、40代ではおよそ6割、50代では4割足らずで、若い世代ほど嗅覚に異常を感じていたことが分かりました。このうち4割の人は1か月後でも異常があると答えたということです。また男女別では女性のほうが異常を感じている割合が高かったということです。一方、嗅覚に異常があると答えた人の大半が味覚にも異常があると答えましたが、味覚の有無を検査したところ、正常値を示す人が多かったということです。このため味覚に異常を訴える人の多くは、食べ物の匂いがしないことで味がしないように感じる「風味障害」の可能性が高いとしています。200日以上がたった今も…感染者がそのつらさを発信 秋本可愛さん(30)は去年12月に新型コロナウイルスへの感染が確認されてから200日以上がたった今も、嗅覚と味覚の障害に悩まされています。感染が分かったのは去年12月。病院勤務の夫の感染が分かり、濃厚接触者となってPCR検査を受けたところ陽性となりました。夫は高熱が出てホテル療養となりましたが秋本さんは症状が軽かったため自宅療養しました。ところが、感染が分かった翌日の12月2日昼食で鍋を食べたとき、味や匂いがしないことに気付いたそうです。秋本さんは「いきなり味覚、嗅覚がゼロになりました。辛いとか熱いというのは分かりますが味は分からない。新型コロナの症状として味覚や嗅覚に障害が出ると聞いたことがあったので、その時はまあ治るだろうと考えていました」と話しています。しかし療養期間を終えても症状は改善せず、食事がおいしくないだけでなく料理をしても味見ができないため、夫に確認してもらわなければならなかったといいます。味が分からなくなってから2か月近くたったころ、ようやく匂いが感じられるようになりましたが、すべてが臭いと感じ食べる量が減ってしまったといいます。秋本さんは「1月の後半ごろ異臭がするときが、いちばんつらかったです。ごはんを食べるのはすごく好きなんですけど、温かいものがすべて臭く感じて冬なのにそうめんを食べたりしていました」と話しています。秋本さんは当時のことをツイッターで細かく発信していました。味が分からなくなって52日目、ことし1月下旬には「夜ごはん作ったもののみそ汁は臭くて飲めずごはんは梅干しと一緒なら食べれるが気持ちが進まない。嗅覚0のほうがマシで臭いのはキツイ…」とそのつらさをつづっています。その後、病院で診察を受けた秋本さんは漢方薬やビタミン剤を処方してもらい服用するようになります。しかし、200日以上がたった今も嗅覚、味覚ともに完全にはもどっておらず食べたり飲んだりする楽しみが失われていると感じています。今月5日にはツイッターにモノクロの料理の写真と共に「味覚がある世界と、ない世界。こんな感じに感じちゃう時がある。(中略)絶対おいしいのにまずい」と投稿しました。秋本さんは「大好きなビールも、ただの苦い炭酸にしか感じられません。日常生活の中に食の情報はとても多いと思います。新商品が出たりとか、散歩をしていておいしそうなお店を見つけたりとか、食べたいって思っても、いちばん大事な、味という情報が分からないのは悲しいです」と話しています。三輪教授「改善まで1、2年かかる可能性も 治療法の検討必要」 調査を行った研究班の代表で金沢医科大学の三輪高喜教授は「海外では新型コロナの初期症状と言われてきたが国内ではどのくらいの割合で嗅覚障害が出ているのか分かっていなかった。今回の調査で特に若い世代では7割の人に自覚症状があり感染を疑うサインと言える。大半の人が早期に改善するが、神経がダメージを受けている場合は正常になるまでに1、2年かかる可能性もある。嗅覚障害は食事が楽しめないなど生活の質を大きく下げるだけに今後も調査を行い、治療法を検討していく必要がある」と話しています。>

R3.7.21朝日新聞「尾身会長「8月第1週に東京で3千人感染」 見通し示す」(https://www.asahi.com/articles/ASP7P029VP7NUTFK028.html)。<以下引用>
<政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長は20日、日本テレビの報道番組で、東京都の1日の新規感染者数について、8月第1週には過去最多の3千人近くまで増加するとの見通しを示した。それに伴い、医療逼迫(ひっぱく)が起きる可能性も「極めて高い」とした。尾身氏は番組内で、「2週間後には(新規感染者数が)2倍になって、(年末年始の)第3波のピークを超えていく可能性が出てきた」と述べた。この日の新規感染者数が1387人だったことから、司会者が「8月の第1週には3千人に近い数字になるのか」と質問すると、尾身氏は「そういうことだ」と応じた。東京では、1月7日に2520人の新規感染者を数えている。尾身氏は、ワクチン接種が進んでも「東京では入院の患者が増えている。このままのスピードで感染が広がると、医療の逼迫がまた起きてくる可能性が極めて高い」とも指摘した。「この1、2カ月はもうひと頑張りして、医療の崩壊、逼迫を起こさないようにしてほしい」と、感染防止対策への協力を呼びかけた。>

R2.5.8共同「味覚や嗅覚の異常は「軽い症状」に該当」(https://allnews02.x-day.tokyo/?p=115016)の「厚生労働省の担当者は、味覚や嗅覚の異常については専門家との検討により記載は見送った」とあり、厚労省「相談・受診の目安」(https://www.mhlw.go.jp/content/000628619.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000628620.pdf)には、いまだに「味覚や嗅覚の異常」が記されず、「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領(2021年1月8日暫定版)」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9357-2019-ncov-02.html)p2「新型コロナウイルス感染症を疑う症状」は「発熱、咳、呼吸困難、全身倦怠感、咽頭痛、鼻汁・鼻閉、頭痛、関節・筋肉痛、下痢、嘔気・嘔吐など」とされ、「味覚や嗅覚の異常」が明記されていない。つい最近のR3.6.25「職場における積極的な検査等の実施手順(第2版)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000798697.pdf)p6「従業員が発熱、せき、のどの痛み等軽度の体調不良を訴えた場合は、連携医療機関を受診し、抗原定性検査等(※検査方式はPCR検査でも可能)を受ける。」でも同様である。R3.6.29国立感染症研究所IASR「積極的疫学調査の情報に基づく新型コロナウイルス感染症の潜伏期間の推定」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2502-idsc/iasr-in/10467-496d06.html)の「初発症状としては発熱が最も多かったが, 37℃以上を発熱と定義すると接触から平均4.8日で出現するのに対し, 38℃以上を発熱と定義すると接触から平均5.48日で出現しており, 症状自覚までの日数は長くなる。また, 味覚・嗅覚障害や呼吸困難感などのCOVID-19に特異的な症状は, 発熱や咽頭痛, 倦怠感などより遅く出現する傾向があった。発症前後に感染性が高まることを考慮すると, 37℃台の発熱や倦怠感, 咳嗽などの軽微な症状であっても, 早期の自己隔離や受診・検査へとつなげることが重要である。」とあるが、「味覚や嗅覚の異常」は疑う症状として前面に出した方が良いように感じる。「新型コロナウイルス感染症に対する感染管理(2021年6月30日改訂版)」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/9310-2019-ncov-01.html)(https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/covid19-01-210630.pdf)p2「医療従事者は、健康管理に注意し、発熱や呼吸器症状を呈した場合には職場には行かず、電話等で職場管理者と相談する。」でもそうである。R2.7.21厚労省「地域で新型コロナウイルス感染症の患者が増加した場合の各対策(サーベイランス、感染拡大防止策、医療提供体制)の移行について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000651071.pdf)p5「重症化しやすい方以外の方であれば、新型コロナウイルスに感染しても症状が軽いことが多いため、通常の風邪と症状が変わらない場合は、必ずしも医療機関を受診する必要はない」のような受診抑制・検査抑制ではまん延防止は厳しいかもしれない。また、R3.4.27厚労省「新型コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000773801.pdf)p2「自宅療養及び療養施設での投薬はできない」と念をおされているが、臨床医の抗ウイルス薬治療の遅れが、R3.7.5「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第5.1版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000801626.pdf)p22「症状の遷延(いわゆる後遺症)」につながることは本当にないのであろうか。第5波ではコロナ嗅覚異常後遺症患者数が増える可能性はないのであろうか。「新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00256.html)でのリスク評価が期待される。
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3回目接種

2021年07月21日 | Weblog
R3.7.21NHK「コロナ感染から回復した人の抗体 ”時間経つほど効果高く”」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210721/k10013151001000.html)。<以下引用>
<新型コロナウイルスに感染して回復した人の抗体を国立感染症研究所などのグループが長期間にわたって調べたところ、回復してからの期間が長いほど感染を防ぐ効果の高い抗体が増えていることが分かりました。グループでは質のいい抗体ができる仕組みが解明できればワクチンの開発などに役立つとしています。これは国立感染症研究所治療薬・ワクチン開発研究センターの高橋宜聖センター長らのグループが発表しました。グループは去年11月までに新型コロナウイルスに感染し回復した30人から定期的に血液を提供してもらい、抗体の効果が期間がたつとどう変化するのかを培養細胞を使った実験で調べました。その結果、発症から3か月程度までの血液に含まれていた抗体と比べて半年以上たってからの抗体ではウイルスが細胞に感染するのを防ぐ効果がブラジルで確認された変異ウイルスの「ガンマ株」では平均で5.9倍、南アフリカで確認された「ベータ株」では平均で5.1倍高かったということです。グループではあくまで細胞での実験だとしたうえで、感染から時間がたつとより質のいい抗体が多く作られ変異ウイルスに対しても抵抗力が上がる可能性があるとしています。高橋センター長は「質のいい抗体ができる仕組みを解明できれば、さまざまな変異ウイルスに効くワクチンの開発に応用できる可能性がある」と話しています。>

R3.7.20NHK「田村厚生労働相 モデルナ5000万回分追加契約“3回接種念頭に”」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210720/k10013150681000.html)。<以下引用>
<モデルナのワクチンについて厚生労働省は、早ければ来年はじめから追加で5000万回分の供給を受ける契約を結びました。田村厚生労働大臣は、この5000万回分は2回の接種を終えた人向けに、3回目の接種に使うことも念頭に置いているという認識を示しました。モデルナのワクチンは、自治体の大規模接種や職域接種などで使われ、ことし9月末までに5000万回分の供給を受けることになっています。田村厚生労働大臣は20日夕方、記者団に早ければ来年はじめから、追加で5000万回分の供給を受ける契約を結んだことを明らかにしました。そして「現在、モデルナ社で追加接種用のワクチンの開発を行っており、この中には、変異ウイルスに対応するワクチンも含まれている。開発が成功した場合には、そうしたワクチンの供給を受けることも可能になる」と述べました。また、田村大臣は追加の5000万回分について「現在接種している方を含めて、接種してもらうことを念頭に置いている」と述べ、2回の接種を終えた人向けに、3回目の接種に使うことも念頭に置いているという認識を示しました。>

厚労省「Q&A 新型コロナウイルスに感染したことのある人は、ワクチンを接種することはできますか。」(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0028.html)では「自然に感染するよりもワクチン接種の方が新型コロナウイルスに対する血中の抗体の値が高くなることが報告されている」とあるが、実際はどうなのであろうか。
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