保健福祉の現場から

感じるままに

ワクチンと治療薬

2021年07月18日 | Weblog
R3.7.18朝日新聞「タイで感染者1日に1万人超 過去最多、厳しさ増す医療」(https://www.asahi.com/articles/ASP7K51YBP7KUHBI014.html?iref=com_apitop)。<以下引用>
<新型コロナウイルスの感染第3波に見舞われているタイの保健当局は17日、1日あたりの新規感染者が1万82人、死者が141人に上り、過去最多になったと発表した。変異株の流入やワクチンの調達の遅れが重なり、感染拡大に歯止めがかからない状態だ。タイでは1日あたりの新規感染者が、4月初旬まで2桁台で推移していたが、それ以降は英国やインドで確認された変異株の影響で急増している。17日時点の累積感染者は39万1989人と、直近3カ月の間に約10倍に増えた。タイ当局は、バンコク首都圏などで12日から、人の移動や経済活動への規制を強めた。具体的には住民に対し、在宅勤務や夜間に外出しないことなどを要請している。商業施設では、食品スーパーや薬局などの営業は認められているが、それ以外は閉鎖している。ただ、地元メディアによると、16日時点で2回のワクチン接種を終えたのは人口の約5%。ワクチンの調達が遅れており、感染急増で医療機関の受け入れ態勢が逼迫(ひっぱく)している。>

Johns Hopkins University.のMaps & Trends(https://coronavirus.jhu.edu/data)のマップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)のインドネシア、マレーシア、タイ、ベトナムの東南アジアでは新規陽緒性者数と新規死者数がともに急増している。国際比較は札幌医大 フロンティア研 ゲノム医科学HP(https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/)をみると、ワクチン接種率は高くないことがわかる。一方、マップ(https://coronavirus.jhu.edu/map.html)のインドは新規陽性者数と新規死者数がともに改善している。R3.7.6国立感染症研究所IASR「感染・伝播性の増加や抗原性の変化が懸念される新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の新規変異株について (第10報)」(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov/2484-idsc/10501-covid19-48.html)では「世界的にB.1.617.2系統(デルタ株)の割合が増加している。Outbreak.infoの2021年7月4日の集計では、最初に検出されたインドでは過去60日の検出割合は91%に達している。」とある。R3.5.31朝日新聞「首都の感染者1/30に急減 インド、「第3波」懸念も」(https://www.asahi.com/articles/ASP5056NBP5ZUHBI011.html?iref=com_apitop)、R3.5.26AERA「日本発「イベルメクチン」 インドがコロナ治療で感染者数減もWHO「反対」のナゼ」(https://dot.asahi.com/dot/2021052600033.html)、R3.5.27デイリー新潮「「イベルメクチン」治験でも日本は後進国か ノーベル賞・大村教授が講演で有効性を解説」(https://www.dailyshincho.jp/article/2021/05260556/?all=1)、R3.7.1デイリー新潮「「イベルメクチンで感染者数・死亡者数を劇的に減らせる」米国の医師団体が提言 未だに流通しない裏事情とは」(https://www.dailyshincho.jp/article/2021/07020557/)が出ているが、コロナの克服は「新型コロナワクチン」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/vaccine_00184.html)(https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/vaccine.html)(https://www.pc-covid19.jp/article.php?ckbn=8)だけではないのかもしれない。厚労省「治療薬、ワクチン、医療機器、検査キットの開発について」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/covid-19tiryouyaku_vaccine.html)に掲載される「新型コロナ感染症に対する治療薬及びその候補」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000784429.pdf)には、R3.7.12朝日新聞「トランプ氏も使った抗体カクテル療法、月内にも承認へ」(https://www.asahi.com/articles/ASP7D3H10P7DULBJ003.html?iref=com_apitop)のR3.6.29中外製薬「カシリビマブとイムデビマブの抗体カクテル療法」(https://www.chugai-pharm.co.jp/news/detail/20210629170000_1122.html)、R3.7.6毎日新聞「コロナ新薬、国内治験 海外2社の経口薬で開始」(https://mainichi.jp/articles/20210706/ddm/012/040/081000c)の「モルヌピラビル(EIDD-2801/MK-4482)」(https://real-world-evidence.org/molnupiravir/)、「AT-527(ポリメラーゼ阻害薬)」は掲載されないであろうか。R3.7.10日刊ゲンダイ「新型コロナ治療はここまで進んでいる 臨床にあたる医師に聞いた」(https://hc.nikkan-gendai.com/articles/276472)で「江戸川区では、新型コロナウイルスに感染していると診断され、39度近い高熱が5日以上続いていたり酸素飽和度が95%を下回っているような患者が入院の対象となっている。」とある。R3.7.5「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第5.1版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000801626.pdf)p42「自宅療養者に対して行う診療プロトコール」では、「SpO2低下(≦93%)があれば酸素療法とステロイド投与を行う」とあるが、抗ウイルス薬はない。R3.4.27厚労省「新型コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000773801.pdf)p2「自宅療養及び療養施設での投薬はできない」と念をおされており、これまで国は“早期治療抑制”・“在宅での抗ウイルス薬治療絶対阻止”の方針で、R3.4.13Web医事新報「内科学会「新型コロナ特別シンポ」詳報:治療薬・ワクチン巡り議論、臨床現場での「アビガン」使用に批判も【Breakthrough 医薬品研究開発の舞台裏〈特別編〉】」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=16972)の「防衛医大の川名氏は(中略)現状では「酸素投与が必要」以上の患者に対するレムデシビルとデキサメタゾンの単独もしくは併用療法しか推奨されておらず、「入院不要の患者や入院しても酸素投与不要の患者に対しては推奨できる治療薬はない」とした。」とあり、R3.4.13Web医事新報「内科学会「新型コロナ特別シンポ」詳報:治療薬・ワクチン巡り議論、臨床現場での「アビガン」使用に批判も【Breakthrough 医薬品研究開発の舞台裏〈特別編〉】」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=16972)で紹介される「国立国際医療研究センターCOVID-19治療フローチャート」では、SpO2 94%以下になっていない場合や、「肺炎像があっても重症化リスクがなければ経過観察」である。R3.4.21NHK「継続審議中の新型コロナ治療薬「アビガン」新たな治験開始」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210421/k10012987541000.html)、R3.7.1読売新聞「コロナ患者に「イベルメクチン」治験開始へ…ノーベル賞の大村氏が開発貢献」(https://www.yomiuri.co.jp/medical/20210701-OYT1T50207/)、R3.7.6毎日新聞「コロナ新薬、国内治験 海外2社の経口薬で開始」(https://mainichi.jp/articles/20210706/ddm/012/040/081000c)は第5波に間に合わないであろう。R3.4.13Web医事新報「内科学会「新型コロナ特別シンポ」詳報:治療薬・ワクチン巡り議論、臨床現場での「アビガン」使用に批判も【Breakthrough 医薬品研究開発の舞台裏〈特別編〉】」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=16972)で紹介される「国立国際医療研究センターCOVID-19治療フローチャート」がバックに控えていれば、宿泊療養・自宅療養における「ファビピラビル(アビガン®)」(https://brand.fujifilm.com/covid19/jp/avigan.html)、「イベルメクチン(ストロメクトール®)」(http://www.interq.or.jp/ox/dwm/se/se64/se6429008.html)の軽症者(自宅療養、宿泊療養)での国内治験を進めるチャンスはいくらでもあったはずである。R3.7.12朝日新聞「トランプ氏も使った抗体カクテル療法、月内にも承認へ」(https://www.asahi.com/articles/ASP7D3H10P7DULBJ003.html?iref=com_apitop)は外来(宿泊療養、自宅療養)で使用できるであろうか。R3.5.13衆議院「国民の命を救うための新型コロナウイルス感染症治療薬の政府主導による治験等に関する質問主意書」(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_s.nsf/html/shitsumon/pdfS/a204133.pdf/$File/a204133.pdf)のR3.5.25答弁書(https://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon_pdf_t.nsf/html/shitsumon/pdfT/b204133.pdf/$File/b204133.pdf)p1「「自宅療養やホテル療養となっている患者」に対し、医師の判断により投与が行われることがあり得ると承知」ならば、R3.4.27厚労省「新型コロナウイルス感染症に対するアビガン(一般名:ファビピラビル)に係る観察研究の概要及び同研究に使用するための医薬品の提供について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000773801.pdf)p2「自宅療養及び療養施設での投薬はできない」を至急訂正すべきであろう。R3.6.10Web医事新報「コロナの医療崩壊は保健所崩壊─医師同士で入院交渉できるよう制度改正を[長尾和宏の町医者で行こう!!(122)]」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=17429)の「パンデミックに多少病床数を増やしたところで焼け石に水」の現場の声を重く受け止めるべきと感じる。感染症法によって専門病院に入院しなければ、まともに抗ウイルス薬治療できない状況から転換しなければいけない。R3.7.16「新型コロナウイルス感染症治療薬の治験に係る被験者募集の情報提供の取扱いについて」(https://www.mhlw.go.jp/content/000807637.pdf)では「特に、軽症かつ発症早期の患者を対象とする治験においては、PCR検査を実施する地域外来・検査センター等、発症早期又は発症前の段階で患者が訪れる場所においても、被験者の募集を効率的に行えることが有用であると考えられます。」とされ、軌道修正されるのであろうか。
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