6.1NHK「北九州 小学校クラスター発生 市教委が体調確認徹底を通知」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200601/k10012452891000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009)。<以下引用>
<北九州市では、31日までに同じ小学校に通う5人の児童が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、市は、集団感染が発生したとしています。このほか市内では、別の小中学校でも児童、生徒の感染が確認されていて、市の教育委員会は、小中学校などに対し、児童や生徒の検温や体調確認などを徹底するよう通知しました。北九州市では、31日新たに12人の感染が確認され、このうち4人は、小倉南区にある守恒小学校の児童です。この小学校では、先月28日に別の児童の感染が確認されていて、4人と同じクラスであることから、北九州市は、この小学校で集団感染が発生したとしています。市内の小学校と中学校では、ほかにも合わせて3校で児童・生徒の感染が確認されていて、市の教育委員会はこれらの学校を臨時休校にしています。このほかの学校については、今のところ休校にする予定はないということですが、児童・生徒の感染確認が相次いでいることを受けて、市の教育委員会は31日夜、小中学校などに対し、児童や生徒の検温や体調確認を徹底するよう通知しました。北九州市保健福祉局の永富秀樹局長は、「どこでも感染リスクがある状況なので、感染した児童や生徒をはじめ、患者に対して、差別や偏見、いじめなどを行わないようお願いしたい」と呼びかけています。一方、北九州市で、31日までの9日間に感染が確認された97人のうち34人は感染経路が分かっていません。こうした状況を踏まえて、福岡県の小川知事は30日、加藤厚生労働大臣に、感染の有無を短時間で調べることができる「抗原検査」の検査キットを福岡県に優先的に供給するよう要請し、県内の感染症指定医療機関などに検査キットが配布されることになりました。>
5.31NHK「北九州 小学校でクラスター発生 9日間で市内97人 新型コロナ」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200531/k10012452781000.html?utm_int=news_contents_news-main_001)。<以下引用>
<北九州市では31日、新たに12人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。このうち4人は、今月28日に感染が確認された小学生と同じ学校に通う児童で、北九州市は、この小学校で感染者の集団、「クラスター」が発生したとしています。北九州市によりますと、新たに感染が確認されたのは、小学生を含む10代から80代の男女、合わせて12人です。このうち、いずれも10代の女子3人と男子1人の合わせて4人は、小倉南区にある守恒小学校の児童で、今月28日に感染が確認された女子児童と同じクラスです。守恒小学校では今月25日から活動が再開され、感染が確認された5人の児童も登校していたということで、北九州市は、この小学校で感染者の集団、「クラスター」が発生したとしています。31日に感染が確認された4人の児童はいずれも症状は無いということです。また、すでに集団感染が確認されている小倉北区の北九州総合病院では新たに医療スタッフ3人の感染が確認され、この病院で感染が確認された人の合計は26人になりました。北九州市で31日に感染が確認された12人のうち2人は感染経路が分かっておらず、この9日間で感染が確認された97人では34人の感染経路が分かっていません。このため、北九州市は、市民に対して、引き続き感染予防に努め、不要不急の外出を自粛するよう呼びかけています。>
「新型コロナウイルス感染症」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html)(https://corona.go.jp/)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov.html)(https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019)について、5.29「「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」 の改定について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000635400.pdf)(https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-02-200529.pdf)で、「・濃厚接触者については、速やかに陽性者を発見する観点から、すべて検査対象とすること。なお、陰性だった場合にも 14 日間は健康観察が必要であること。 ・無症状病原体保有者の濃厚接触者についても健康観察の対象とし、検査についても有症者の濃厚接触者と同様の対応とすること。 ※無症状病原体保有者の感染可能期間は、陽性確定に係る検体採取日の2日前から入院等開始までの間とする。」とされたが、「●「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」(「無症状病原体保有者」を含む。以下同じ。)の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。 ・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者 ・ 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者 ・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者 ・ その他:手で触れることの出来る距離(目安として 1 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と 15 分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)。」は変わっていない。また、5.29「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律における新型コロナ ウイルス感染症患者の退院及び就業制限の取扱いについて(一部改正)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000635398.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000635506.pdf)で「退院基準;原則、発症日から14日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合、退院可能とする」、「宿泊療養解除基準;発症日から14日間経過し、かつ症状軽快後72時間経過後、宿泊療養又は自宅療養の解除を可能とする。」とされ、解除にPCR検査は不要とされた。5.8「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」(https://www.mhlw.go.jp/content/000628620.pdf)では「症状には個人差があります」とされていたように、そもそも症状の感じ方は人によって異なるであろう。濃厚接触者の把握でも、正確な行動調査ができるとは限らないことは経験されていると思われるのであるが...。5.14読売「どう思いますか、この朝令暮改…軽症者はPCR陰性を確認しなくてもよい?」(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200508-OYTET50007/)、5.2NHK「神奈川 自宅療養者が「陰性確認の検査必要」と訴え 新型コロナ」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200502/k10012415581000.html)、4.28日刊ゲンダイ「コロナ軽症者はPCR「陰性」確認せず…療養解除の仰天事実」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/272469)などが報道されており、「PCR検査での陰性の確認は原則として求めない」の丁寧な説明が必要かもしれない。北九州の学校、病院、施設のクラスターでは新基準に基づいて対応されるのであろうか。濃厚接触は1m・15分以上に厳格にこだわる必要はないであろう。また、学校関係・医療介護関係等では解除には陰性化確認されないと受け入れにくい感じかもしれない。そして治療も少々気になるところで、日本感染症学会(http://www.kansensho.or.jp/)の「COVID-19 に対する薬物治療の考え方 第3版(2020年5月8日)」(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_drug_200514.pdf)p1「抗ウイルス薬の対象と開始のタイミング 1. 概ね60歳未満の患者では肺炎を発症しても自然経過の中で治癒する例が多いため、必ずしも抗ウイルス薬を投与せずとも経過を観察してよい。2. 概ね60歳以上の患者では重篤な呼吸不全を起こす可能性が高く、死亡率も高いため、低酸素血症を呈し継続的な酸素投与が必要となった段階で抗ウイルス薬の投与を検討する。4. 年齢にかかわらず、酸素投与と対症療法だけでは呼吸不全が悪化傾向にある例では抗ウイルス薬の投与を検討する。」の方針で行われているのであろうか。医療現場からは、5.13Web医事新報「アビガン「使いたいけど使えない」─感染症学会の参考基準を問題視する声」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14645)が出ている。「ファビピラビル(アビガン®)」の観察研究(https://www.mhlw.go.jp/content/000631043.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000631044.pdf)では、5.1日本臨床ウイルス学会「アビガン投薬の要件に関するお願い」(http://clvirol.org/docs/covid19.pdf)にも配慮されても良いように感じる。5.6日刊ゲンダイ「アビガン開発者・白木公康氏に聞く 新型コロナとの戦い方」(https://hc.nikkan-gendai.com/articles/272748)の「早期に投与すれば重症化を避けられる」「呼吸困難が出てからでは遅すぎる」は非常に気になる報道で、医療現場では、5.27Web医事新報「COVID-19治療候補薬として注目の「アビガン」、投与開始は「早ければ早いほどいい」」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14757)に賛同する方が少なくないかもしれない。しかし、日本医師会「COVID-19有識者会議」(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/)の4.28「COVID-19に対する候補薬剤及び開発状況」(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/249)では「今後レムデシビルがCOVID-19の標準治療として位置づけられる可能性が高い。」とされている。
<北九州市では、31日までに同じ小学校に通う5人の児童が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、市は、集団感染が発生したとしています。このほか市内では、別の小中学校でも児童、生徒の感染が確認されていて、市の教育委員会は、小中学校などに対し、児童や生徒の検温や体調確認などを徹底するよう通知しました。北九州市では、31日新たに12人の感染が確認され、このうち4人は、小倉南区にある守恒小学校の児童です。この小学校では、先月28日に別の児童の感染が確認されていて、4人と同じクラスであることから、北九州市は、この小学校で集団感染が発生したとしています。市内の小学校と中学校では、ほかにも合わせて3校で児童・生徒の感染が確認されていて、市の教育委員会はこれらの学校を臨時休校にしています。このほかの学校については、今のところ休校にする予定はないということですが、児童・生徒の感染確認が相次いでいることを受けて、市の教育委員会は31日夜、小中学校などに対し、児童や生徒の検温や体調確認を徹底するよう通知しました。北九州市保健福祉局の永富秀樹局長は、「どこでも感染リスクがある状況なので、感染した児童や生徒をはじめ、患者に対して、差別や偏見、いじめなどを行わないようお願いしたい」と呼びかけています。一方、北九州市で、31日までの9日間に感染が確認された97人のうち34人は感染経路が分かっていません。こうした状況を踏まえて、福岡県の小川知事は30日、加藤厚生労働大臣に、感染の有無を短時間で調べることができる「抗原検査」の検査キットを福岡県に優先的に供給するよう要請し、県内の感染症指定医療機関などに検査キットが配布されることになりました。>
5.31NHK「北九州 小学校でクラスター発生 9日間で市内97人 新型コロナ」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200531/k10012452781000.html?utm_int=news_contents_news-main_001)。<以下引用>
<北九州市では31日、新たに12人が新型コロナウイルスに感染していることが確認されました。このうち4人は、今月28日に感染が確認された小学生と同じ学校に通う児童で、北九州市は、この小学校で感染者の集団、「クラスター」が発生したとしています。北九州市によりますと、新たに感染が確認されたのは、小学生を含む10代から80代の男女、合わせて12人です。このうち、いずれも10代の女子3人と男子1人の合わせて4人は、小倉南区にある守恒小学校の児童で、今月28日に感染が確認された女子児童と同じクラスです。守恒小学校では今月25日から活動が再開され、感染が確認された5人の児童も登校していたということで、北九州市は、この小学校で感染者の集団、「クラスター」が発生したとしています。31日に感染が確認された4人の児童はいずれも症状は無いということです。また、すでに集団感染が確認されている小倉北区の北九州総合病院では新たに医療スタッフ3人の感染が確認され、この病院で感染が確認された人の合計は26人になりました。北九州市で31日に感染が確認された12人のうち2人は感染経路が分かっておらず、この9日間で感染が確認された97人では34人の感染経路が分かっていません。このため、北九州市は、市民に対して、引き続き感染予防に努め、不要不急の外出を自粛するよう呼びかけています。>
「新型コロナウイルス感染症」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html)(https://corona.go.jp/)(https://www.niid.go.jp/niid/ja/diseases/ka/corona-virus/2019-ncov.html)(https://www.who.int/emergencies/diseases/novel-coronavirus-2019)について、5.29「「新型コロナウイルス感染症患者に対する積極的疫学調査実施要領」 の改定について」(https://www.mhlw.go.jp/content/000635400.pdf)(https://www.niid.go.jp/niid/images/epi/corona/2019nCoV-02-200529.pdf)で、「・濃厚接触者については、速やかに陽性者を発見する観点から、すべて検査対象とすること。なお、陰性だった場合にも 14 日間は健康観察が必要であること。 ・無症状病原体保有者の濃厚接触者についても健康観察の対象とし、検査についても有症者の濃厚接触者と同様の対応とすること。 ※無症状病原体保有者の感染可能期間は、陽性確定に係る検体採取日の2日前から入院等開始までの間とする。」とされたが、「●「濃厚接触者」とは、「患者(確定例)」(「無症状病原体保有者」を含む。以下同じ。)の感染可能期間に接触した者のうち、次の範囲に該当する者である。 ・ 患者(確定例)と同居あるいは長時間の接触(車内、航空機内等を含む)があった者 ・ 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護若しくは介護していた者 ・ 患者(確定例)の気道分泌液もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が高い者 ・ その他:手で触れることの出来る距離(目安として 1 メートル)で、必要な感染予防策なしで、「患者(確定例)」と 15 分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)。」は変わっていない。また、5.29「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律における新型コロナ ウイルス感染症患者の退院及び就業制限の取扱いについて(一部改正)」(https://www.mhlw.go.jp/content/000635398.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000635506.pdf)で「退院基準;原則、発症日から14日間経過し、かつ、症状軽快後72時間経過した場合、退院可能とする」、「宿泊療養解除基準;発症日から14日間経過し、かつ症状軽快後72時間経過後、宿泊療養又は自宅療養の解除を可能とする。」とされ、解除にPCR検査は不要とされた。5.8「新型コロナウイルス感染症についての相談・受診の目安」(https://www.mhlw.go.jp/content/000628620.pdf)では「症状には個人差があります」とされていたように、そもそも症状の感じ方は人によって異なるであろう。濃厚接触者の把握でも、正確な行動調査ができるとは限らないことは経験されていると思われるのであるが...。5.14読売「どう思いますか、この朝令暮改…軽症者はPCR陰性を確認しなくてもよい?」(https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20200508-OYTET50007/)、5.2NHK「神奈川 自宅療養者が「陰性確認の検査必要」と訴え 新型コロナ」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200502/k10012415581000.html)、4.28日刊ゲンダイ「コロナ軽症者はPCR「陰性」確認せず…療養解除の仰天事実」(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/272469)などが報道されており、「PCR検査での陰性の確認は原則として求めない」の丁寧な説明が必要かもしれない。北九州の学校、病院、施設のクラスターでは新基準に基づいて対応されるのであろうか。濃厚接触は1m・15分以上に厳格にこだわる必要はないであろう。また、学校関係・医療介護関係等では解除には陰性化確認されないと受け入れにくい感じかもしれない。そして治療も少々気になるところで、日本感染症学会(http://www.kansensho.or.jp/)の「COVID-19 に対する薬物治療の考え方 第3版(2020年5月8日)」(http://www.kansensho.or.jp/uploads/files/topics/2019ncov/covid19_drug_200514.pdf)p1「抗ウイルス薬の対象と開始のタイミング 1. 概ね60歳未満の患者では肺炎を発症しても自然経過の中で治癒する例が多いため、必ずしも抗ウイルス薬を投与せずとも経過を観察してよい。2. 概ね60歳以上の患者では重篤な呼吸不全を起こす可能性が高く、死亡率も高いため、低酸素血症を呈し継続的な酸素投与が必要となった段階で抗ウイルス薬の投与を検討する。4. 年齢にかかわらず、酸素投与と対症療法だけでは呼吸不全が悪化傾向にある例では抗ウイルス薬の投与を検討する。」の方針で行われているのであろうか。医療現場からは、5.13Web医事新報「アビガン「使いたいけど使えない」─感染症学会の参考基準を問題視する声」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14645)が出ている。「ファビピラビル(アビガン®)」の観察研究(https://www.mhlw.go.jp/content/000631043.pdf)(https://www.mhlw.go.jp/content/000631044.pdf)では、5.1日本臨床ウイルス学会「アビガン投薬の要件に関するお願い」(http://clvirol.org/docs/covid19.pdf)にも配慮されても良いように感じる。5.6日刊ゲンダイ「アビガン開発者・白木公康氏に聞く 新型コロナとの戦い方」(https://hc.nikkan-gendai.com/articles/272748)の「早期に投与すれば重症化を避けられる」「呼吸困難が出てからでは遅すぎる」は非常に気になる報道で、医療現場では、5.27Web医事新報「COVID-19治療候補薬として注目の「アビガン」、投与開始は「早ければ早いほどいい」」(https://www.jmedj.co.jp/journal/paper/detail.php?id=14757)に賛同する方が少なくないかもしれない。しかし、日本医師会「COVID-19有識者会議」(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/)の4.28「COVID-19に対する候補薬剤及び開発状況」(https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/249)では「今後レムデシビルがCOVID-19の標準治療として位置づけられる可能性が高い。」とされている。