R4.6.30NHK「自宅療養中に死亡 山口県 支援体制徹底を保健所に通知」(https://www3.nhk.or.jp/lnews/yamaguchi/20220630/4060013856.html)。<以下引用>
<5月、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養していた50代の女性が、死亡しているのが見つかったことを受けて、県は、自宅療養者と連絡がつかない場合は、迅速に対応するなど支援体制を徹底するよう保健所に通知しました。県内では、5月13日、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養していた50代の女性が、死亡しているのが見つかりました。県によりますと、この女性は、5月10日に感染が確認され、基礎疾患があったものの症状が軽く、本人が希望していたことから自宅療養を始めました。しかし、その翌日から女性と連絡が取れなくなり、13日になって保健所の職員が自宅を訪問したところ、屋外に倒れていたということです。県は、一連の対応に問題はなかったとしていますが、自宅療養者の健康観察などを引き続き徹底するよう、5月17日付けで保健所に通知しました。通知では、▼自宅療養者と連絡が取れない場合の迅速な対応や、▼安否確認の責任者を明確にしておくこと、▼定期ミーティングによる情報の共有などを求めています。山口県は、「自宅療養者が安心して療養できるよう、引き続き、関係者と協力して対応にあたりたい」と話しています。>
R4.6.30週刊ポスト「コロナで死亡した人の多くは「敗血症」 早期認識と治療で重症化を防ぐ」(https://www.zakzak.co.jp/article/20220630-6AEDDHG5VVNLBI5E2WCLJNBKJQ/)。
新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html)のR3.10.20資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000845983.pdf)p46「警察庁新型コロナウィルス陽性死体取扱い状況(令和3年4月~9月)」、R4.2.16資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000898596.pdf)p75「警察庁新型コロナウィルス陽性死体取扱い状況(令和3年4月~令和4年1月)」、R4.4.13資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000928853.pdf)p66「警察庁新型コロナウィルス陽性死体取扱い状況(令和3年4月~令和4年3月)」、R4.6.23資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000955786.pdf)p69「警察庁新型コロナウイルス陽性死体取扱い状況(令和3年6月~令和4年5月)」、R4.1.13資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000880817.pdf)、R4.4.27資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934797.pdf)の教訓は活かされているであろうか。「自宅放置死遺族会」(https://twitter.com/jitakuhouchishi)からの、R4.5.25JBpress「肝心かなめの時に医療とつながれる体制を、「自宅放置死」遺族の声」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70237)の「もっと簡単に直接医療とつながれるような体制、柔軟に対応してもらえる医療体制を作ってほしいと思います。コロナに罹って不安になった時、患者がつながりたいのは保健所ではなくお医者さんです。」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70237?page=4)を重く受け止めたい。R4.4.27女性自身「倉持医師が日本の“変異なき”コロナ対策に警鐘「このままでは8波、9波と永遠に繰り返す」」(https://jisin.jp/domestic/2092249/)の「やはり検査を早急にして、早期治療し、早期に変異株の特性をつかむ医療研究体制をいまからでも作るべきです。治療さえ早くできれば新型コロナウイルス感染症は死なない病気ですから。乳児が亡くなったときのように、そもそも医療にアクセスできない状況を許容しているというのが問題です。」は全く同感である。R4.4.27資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934797.pdf)p2「具体的な死亡事例」の「本人の意思により医療機関での受診や検査を希望しないケースがあった。」「陽性判明後に主治医が入院不要と判断していたものの、数日後に死亡したケースがあった。」「陽性後の健康観察で無症状を確認したが、その後24時間以内に死亡したケースがあった。」「コロナの症状を既存の持病の症状と思い医療期間を受診せず、数日後に死亡したケースがあった。」などをみると、受診の遅れ、検査の遅れ、届出の遅れのほか、R4.5.9「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000936623.pdf)p45「⾃宅療養者のための診療プロトコール」の「初回診療」の「基礎疾患の確認(特に呼吸器・⼼疾患の有無)・必要に応じ⾎液検査を⾏う・悪化時の治療意向を確認・抗体医薬/抗ウイルス薬の適応を確認」の対応が問われる。例えば、R3.12.26東洋経済「「4000例のコロナ死データ」で見えた死亡例の傾向 年齢や基礎疾患だけではなかった新たなリスク」(https://toyokeizai.net/articles/-/477382)の「悠翔会は第5波のときに450人を超えるコロナ患者を在宅で診た。そこで驚くべき事実があった。採血した患者の58%が糖代謝異常で、糖尿病かその予備軍だった。そのうち半数が、自分が糖尿病かその寸前の段階であることを知らなかった。普段から健康管理をしていない平均年齢約40歳の人たちに、重症化するケースが見られた。」(https://toyokeizai.net/articles/-/477382?page=4)とあり、比較的若い世代での潜在的な重症化リスク因子を認識する必要がある。R4.5.9「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000936623.pdf)p35「病状が進行しているにもかかわらず,呼吸困難を自覚しない症例(silent hypoxia)があることに留意する.」、p36「中等症Ⅰ 低酸素血症があっても呼吸困難を訴えないことがある」、p34「肺炎の有無を確認するために,院内感染対策を行い,可能な範囲で胸部 CT を撮影することが望ましい.」とあり、聴き取りによる把握だけではリスクを伴う可能性がある(特に重症化リスク因子保有者)ことは認識したい。また、R4.5.9「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000936623.pdf)p45「⾃宅療養者のための診療プロトコール」の「SpO2低下(≤93%)や呼吸促迫があれば在宅酸素導⼊とステロイド投与を⾏う(必要に応じレムデシビルの使⽤も検討する)」について、中等症Ⅱは自宅療養を標準にしてはいけない。新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(https://corona.go.jp/news/news_20200411_53.html)のR4.5.23基本的対処方針(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_r_20220523.pdf)p12「症状に応じて宿泊・自宅療養も活用し、万全の対応ができるようにしている。」について、例えば、R4.4.27毎日「第6波、555人が自宅で死亡 ワクチン2回接種済みが4割」(https://mainichi.jp/articles/20220427/k00/00m/040/376000c)が報じられ、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html)のR4.4.27資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934797.pdf)をみると、「万全の対応」とはとてもいえないであろう。特に、R4.4.27資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934797.pdf)p1「令和4年1月1日~3月31日 555名」の死亡時の年齢構成で「30代1%、40代4%、50代5%」と勤務世代が1割みられることが注目である。R4.6.23資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000955786.pdf)p69「警察庁新型コロナウイルス陽性死体取扱い状況(令和3年6月~令和4年5月)」の「うち死因がコロナ」では20代7人、30代27人、40代52人、50代116人である。新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html)のR4.4.27資料3-2-①(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934786.pdf)p71「陽性、重症、死亡例における年代別ワクチン接種状況」では65歳以上の死亡例は減少傾向にあるが、65歳未満の死亡例が減っていない。それにしても、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html)のR4.6.23資料3-2「鈴木先生提出資料」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000955794.pdf)では、R4.4.27資料3-2-①「鈴木先生提出資料」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934786.pdf)p71「陽性、重症、死亡例における年代別ワクチン接種状況」が掲載されなくなっているのは大変残念である。
<5月、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養していた50代の女性が、死亡しているのが見つかったことを受けて、県は、自宅療養者と連絡がつかない場合は、迅速に対応するなど支援体制を徹底するよう保健所に通知しました。県内では、5月13日、新型コロナウイルスに感染して自宅で療養していた50代の女性が、死亡しているのが見つかりました。県によりますと、この女性は、5月10日に感染が確認され、基礎疾患があったものの症状が軽く、本人が希望していたことから自宅療養を始めました。しかし、その翌日から女性と連絡が取れなくなり、13日になって保健所の職員が自宅を訪問したところ、屋外に倒れていたということです。県は、一連の対応に問題はなかったとしていますが、自宅療養者の健康観察などを引き続き徹底するよう、5月17日付けで保健所に通知しました。通知では、▼自宅療養者と連絡が取れない場合の迅速な対応や、▼安否確認の責任者を明確にしておくこと、▼定期ミーティングによる情報の共有などを求めています。山口県は、「自宅療養者が安心して療養できるよう、引き続き、関係者と協力して対応にあたりたい」と話しています。>
R4.6.30週刊ポスト「コロナで死亡した人の多くは「敗血症」 早期認識と治療で重症化を防ぐ」(https://www.zakzak.co.jp/article/20220630-6AEDDHG5VVNLBI5E2WCLJNBKJQ/)。
新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html)のR3.10.20資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000845983.pdf)p46「警察庁新型コロナウィルス陽性死体取扱い状況(令和3年4月~9月)」、R4.2.16資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000898596.pdf)p75「警察庁新型コロナウィルス陽性死体取扱い状況(令和3年4月~令和4年1月)」、R4.4.13資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000928853.pdf)p66「警察庁新型コロナウィルス陽性死体取扱い状況(令和3年4月~令和4年3月)」、R4.6.23資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000955786.pdf)p69「警察庁新型コロナウイルス陽性死体取扱い状況(令和3年6月~令和4年5月)」、R4.1.13資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000880817.pdf)、R4.4.27資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934797.pdf)の教訓は活かされているであろうか。「自宅放置死遺族会」(https://twitter.com/jitakuhouchishi)からの、R4.5.25JBpress「肝心かなめの時に医療とつながれる体制を、「自宅放置死」遺族の声」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70237)の「もっと簡単に直接医療とつながれるような体制、柔軟に対応してもらえる医療体制を作ってほしいと思います。コロナに罹って不安になった時、患者がつながりたいのは保健所ではなくお医者さんです。」(https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/70237?page=4)を重く受け止めたい。R4.4.27女性自身「倉持医師が日本の“変異なき”コロナ対策に警鐘「このままでは8波、9波と永遠に繰り返す」」(https://jisin.jp/domestic/2092249/)の「やはり検査を早急にして、早期治療し、早期に変異株の特性をつかむ医療研究体制をいまからでも作るべきです。治療さえ早くできれば新型コロナウイルス感染症は死なない病気ですから。乳児が亡くなったときのように、そもそも医療にアクセスできない状況を許容しているというのが問題です。」は全く同感である。R4.4.27資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934797.pdf)p2「具体的な死亡事例」の「本人の意思により医療機関での受診や検査を希望しないケースがあった。」「陽性判明後に主治医が入院不要と判断していたものの、数日後に死亡したケースがあった。」「陽性後の健康観察で無症状を確認したが、その後24時間以内に死亡したケースがあった。」「コロナの症状を既存の持病の症状と思い医療期間を受診せず、数日後に死亡したケースがあった。」などをみると、受診の遅れ、検査の遅れ、届出の遅れのほか、R4.5.9「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000936623.pdf)p45「⾃宅療養者のための診療プロトコール」の「初回診療」の「基礎疾患の確認(特に呼吸器・⼼疾患の有無)・必要に応じ⾎液検査を⾏う・悪化時の治療意向を確認・抗体医薬/抗ウイルス薬の適応を確認」の対応が問われる。例えば、R3.12.26東洋経済「「4000例のコロナ死データ」で見えた死亡例の傾向 年齢や基礎疾患だけではなかった新たなリスク」(https://toyokeizai.net/articles/-/477382)の「悠翔会は第5波のときに450人を超えるコロナ患者を在宅で診た。そこで驚くべき事実があった。採血した患者の58%が糖代謝異常で、糖尿病かその予備軍だった。そのうち半数が、自分が糖尿病かその寸前の段階であることを知らなかった。普段から健康管理をしていない平均年齢約40歳の人たちに、重症化するケースが見られた。」(https://toyokeizai.net/articles/-/477382?page=4)とあり、比較的若い世代での潜在的な重症化リスク因子を認識する必要がある。R4.5.9「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000936623.pdf)p35「病状が進行しているにもかかわらず,呼吸困難を自覚しない症例(silent hypoxia)があることに留意する.」、p36「中等症Ⅰ 低酸素血症があっても呼吸困難を訴えないことがある」、p34「肺炎の有無を確認するために,院内感染対策を行い,可能な範囲で胸部 CT を撮影することが望ましい.」とあり、聴き取りによる把握だけではリスクを伴う可能性がある(特に重症化リスク因子保有者)ことは認識したい。また、R4.5.9「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)診療の手引き・第7.2版」(https://www.mhlw.go.jp/content/000936623.pdf)p45「⾃宅療養者のための診療プロトコール」の「SpO2低下(≤93%)や呼吸促迫があれば在宅酸素導⼊とステロイド投与を⾏う(必要に応じレムデシビルの使⽤も検討する)」について、中等症Ⅱは自宅療養を標準にしてはいけない。新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(https://corona.go.jp/news/news_20200411_53.html)のR4.5.23基本的対処方針(https://corona.go.jp/expert-meeting/pdf/kihon_r_20220523.pdf)p12「症状に応じて宿泊・自宅療養も活用し、万全の対応ができるようにしている。」について、例えば、R4.4.27毎日「第6波、555人が自宅で死亡 ワクチン2回接種済みが4割」(https://mainichi.jp/articles/20220427/k00/00m/040/376000c)が報じられ、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html)のR4.4.27資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934797.pdf)をみると、「万全の対応」とはとてもいえないであろう。特に、R4.4.27資料5「【概要】新型コロナ患者の自宅での死亡事例に関する自治体からの報告について」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934797.pdf)p1「令和4年1月1日~3月31日 555名」の死亡時の年齢構成で「30代1%、40代4%、50代5%」と勤務世代が1割みられることが注目である。R4.6.23資料2-3(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000955786.pdf)p69「警察庁新型コロナウイルス陽性死体取扱い状況(令和3年6月~令和4年5月)」の「うち死因がコロナ」では20代7人、30代27人、40代52人、50代116人である。新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html)のR4.4.27資料3-2-①(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934786.pdf)p71「陽性、重症、死亡例における年代別ワクチン接種状況」では65歳以上の死亡例は減少傾向にあるが、65歳未満の死亡例が減っていない。それにしても、新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00348.html)のR4.6.23資料3-2「鈴木先生提出資料」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000955794.pdf)では、R4.4.27資料3-2-①「鈴木先生提出資料」(https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000934786.pdf)p71「陽性、重症、死亡例における年代別ワクチン接種状況」が掲載されなくなっているのは大変残念である。