まりっぺのお気楽読書

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スペイン王フェリペ2世妃 マリア・マヌエラ

2009-04-26 02:36:59 | スペイン王妃・王女
悲劇の王子を遺した
フェリペ2世妃 マリア・マヌエラ・デ・ポルトゥガル


1527~1545/在位せず

マリア・マヌエラは1543年にいとこのブルゴーニュ公フィリップ
(後のフェリペ2世)と結婚しました。
ふたりとも16歳の初々しいカップルでした。

フィリップは美しい母イサベルの面影が忘れられず、年頃になると
ポルトガルから妃を迎えたいと側近にリクエストします。
そこで母の兄ジョアン3世の王女マリア・マヌエラに白羽の矢がたったわけです。
         
もちろん政略結婚なんですけど、スペインにやってきたマリア・マヌエラを
一目見たフィリップは、彼女のことを概ね気に入ったようです。
仲も良かったそうですが、父カルロス1世と母イサベルのように熱烈に愛し合うまでには
盛り上がりませんでした。

マリア・マヌエラは1545年に悲劇の王子ドン・カルロスを生むとすぐに亡くなります。
享年18歳…もともとからだが弱かったのか出産がひびいたのかは不明ですが
人生これからという時に可哀想ですね。

ドン・カルロスは小さな頃から精神的に不安定で、大きくなるにつれ錯乱が激しくなり
23歳の時、フェリペ2世に監禁されて獄死します。
なにしろ血が濃い~ですからねぇ…

スペイン王家はこの後もさらに激しく血族結婚を繰り返していきます。
当時の政治情勢や宗教間の争いなど、いろいろ事情はあったのでしょうが
大丈夫なのかいな? と思ってしまいますよね。
結局この度重なる血族結婚がスペイン=ハプスブルク家を終焉に導くのですが
それはまた後ほど…

              
             キュートだったので上の肖像画を使ったのですが
                    実際はこんな感じだったらしい


(参考文献 西川和子氏『世界の王宮とヒロイン(マドリッド王宮)』 wikipedia英語版)

世界の王宮とヒロイン 新人物往来社


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