まりっぺのお気楽読書

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デンマーク王スヴェン1世妃 シグリド

2010-02-18 02:29:44 | デンマーク王妃
国を巻き込む執念深さ
スヴェン1世双叉髭王妃 シグリド・ストラーデ


生年不詳~1013/在位 不明

シグリドについては、北欧の叙事詩サーガの中で様々な逸話が残されているのですが
不確かな部分が多くて叙事詩作家の架空の人物か? とまで言われているそうです。
しかも、国によっちゃあヒドい言われよう…

一応スウェーデン貴族スコーガル・トスティの娘となっています。

        

シグリドが歴史に登場したのは、スウェーデン王エーリック1世勝利王の
美しくも執念深い未亡人としてでした。
広大な領土で王太子と暮らす彼女に、ヴェストフィヨルド王ハーラルが言い寄ると
彼女は他の求婚者や従者ともども大広間で焼き殺しちゃったっていう…本当かね?

さて、次に求婚してきたノルウェー王オーラフ1世とは宗教をめぐって口論になり
オーラフが彼女を手袋でひっぱたいたんですって!
もちろん破談ですけど、シグリドは「いつかそなたに死をもたらすであろう!」と
言ってやったらしいわよ。
(デンマークサイドでは、シグリドがオーラフの求婚なんか鼻にもかけず
 スヴェンと結婚したことになっております)

シグリドは口先だけの女ではありませんでした。
反ノルウェー連合をつくるため、デンマークにロック・オン!
やもめになっていたオーラフのライバル、スヴェン1世と再婚しました。

シグリドがスヴェンを焚き付けている時、さらに事件がおこります。
スヴェンは妹のタイアを、最初の妃グンヒルドの父親の後妻にするつもりだったのに
彼女は逃げだしてオーラフ1世と結婚してしまいました。

スヴェンとオーラフ、お互いの憎しみは戦争に発展しオーラフは戦死します。

           
             ノルウェー王オーラフ1世と…ケンカ中?

スヴェンの前妃グンヒルドとシグリドが同一人物だという説の根拠は
いくつかあるのですけど長くなるのでやめますね。

ただ、シグリドはまったく架空の女性で、ふたりの王と結婚したのは別の女性という
元も子もない説があるんですけど…
シグリドというのは、もっと後の時代の名前らしいので
作家が考えだした女性だというのです。

でも、北欧三か国を股にかけた女傑なんて、実在していてほしいですよね。
クレオパトラみたいじゃない?

(参考文献 wikipedia英語版)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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北欧王室は複雑過ぎて・・・・・・ (マリアンヌ)
2010-02-18 11:52:30
まりっぺ様、こんにちは。

始まった北欧シリーズ、楽しみです。近世どころか古代にまで、話を知っていらっしゃるなんてびっくりしました。私の守備範囲はせいぜいイギリス・フランスやスペインやイタリアの各王家ぐらいで、あるいはドイツの諸公家をちょこっと知っているかなあ、ってくらいですから・・・・・・。

デンマーク王室の家名って、シュレービスビッヒ家とかホルスタイン家とかゾンデンブルグ家とかグリュックスブルグ家とか複雑に混ざり合っているからややこしくて、何かお手上げっていった感じになるんです。
だから、このシリーズに大いに期待しています。

返信する
確かに! (まりっぺ)
2010-02-18 22:47:16
こんばんわ、マリアンヌさん。

すでに音をあげそうです
読めないし、いきなり王になる人がいるし…
今までの倍時間がかかっているような気がします。

途中で放り出しても許して下さいね
返信する

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