まりっぺのお気楽読書

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イングランド王チャールズ2世妃 キャサリン

2008-11-06 01:10:34 | イングランド王妃・王女
13人の愛妾を持った王の妻
チャールズ2世妃 キャサリン・オブ・ブラガンザ


1638~1705/在位 1662~1685

分かっていただけでも13人の愛妾がいたといわれるチャールズ2世。
有名どころはバーバラ・ヴィリアーズネル・グィン
ルイーズ・ケロワールルーシー・ウォルターあたりです。

チャールズ2世は愛妾に気前よく爵位を与え、皆現在まで続く名家となっています。
特にネル・グィンを除く3人は、延々とダイアナ妃にまで繋がっている家系です。

      

そんなチャールズ2世のもとへ嫁いで来たのは、ポルトガル王女キャサリンでした。
ポルトガルもスペイン同様カトリックの国で、特に敬虔な信者だったキャサリンは
24歳という、当時としては決して若くない花嫁ながら、ウブで純愛を夢見る女性でした。

しかしそんなキャサリンの前に、夫チャールズは次々と愛妾を連れてきて
キャサリンの女官にしたり、食事に招いたりのやりたい放題
キャサリンは国へ帰りたいと泣きわめいたこともあったようです。
でもチャールズ2世は、それなりに愛妻家だったようで
随所でキャサリンを喜ばせることを忘れませんでした。(マメな人です

ポルトガルってちょっと地味目ですが、当時は植民地も多く
チャールズ2世とキャサリンの結婚も、ものすごい利益をイングランドにもたらしたはず。
なにせキャサリンには、持参金の他にモロッコやボンベイが付いてきたんだから!!
もっと「国に帰ってやる!!」って強く出ればよかったのに・・・

夫を心底愛していたのか、当時の王妃ゆえのあきらめからか
キャサリンは愛妾の存在を許し、その上仲良くなろうと努力までしています。
私にはできない  あなたはどう?

チャールズ2世の死後、イングランドに残ったキャサリンですが
カトリックのジェイムズ2世が廃位されると
プロテスタントのウィリアム3世&メアリー2世に使用人を減らされたり
監視されたりして肩身がせまい思いをし、8年後にポルトガルに帰国します。

帰国の際には大歓迎され、弟であるペドロ2世の摂政になったりして表舞台で活躍しますが
イングランドでの大人しい生活の反動かかなり傲慢になって
ちょっと人気を落としたらしいです

でもいいじゃない!!
31年も国のために耐え忍んできたんだからさ。
     
               
            ポルトガルに帰った貫禄充分のキャサリン妃です

 おまけ
当時たくさんの植民地を持っていたポルトガルからやって来たキャサリンは
イングランドでは貴重だった紅茶を頻繁に飲んだそうです。
これが英国のティータイムのハシリらしいです

(参考文献 森譲氏『英国王室史話』『英国王妃物語』)

これさえあれば、あなたも英国王室通
読んでみたいな!という方は下の画像をクリックしてね

    

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