以前は頻繁に一緒に映画を見に行っていた友達たちが、夫のリタイアと同時に一緒には行けなくなって、
本当に久しぶりに行った映画が「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」でした。
その時にすごく友達たちは喜んで、また一緒に行こうと言うので、
「じゃあ、予告編でやっていた『ジャングルブック』を見ない?」とお誘いしたのに・・・・・・
速攻で
「あっ、それはいいや。」と言われてしまいました。
オバさん好みじゃないのか~、これは、と思いましたが、私と言うおばさんは、この映画の予告編にワクワクしたのです。ジャングルの緑の濃淡や走る動物たちの描写に。この時はまだ少年以外が皆CGだなんて知りもしなかったのですが、それでも8月になったらこれは絶対に見たいと思ったのでした。
だけど友人たちが速攻で「NO」と言った気持も、実はわからないでもないのです。
子供の時にはこの「ジャングルブック」と言う物語が好きではありませんでした。
動物たちとの交流が、幼稚な子供だった私には「幼稚」だと感じさせたのではないかと思います。それはすなわち今の友人たちのこの物語への印象そのものなのかも知れません。
「子供向きなんだ。」と言う印象。
確かに私はこの映画を見ながら、私に孫と言う存在がいたら良かったのにと思いました。一緒に見る事が出来たならどんなに幸せに感じた事でしょう。この映画は子供と一緒に難しい事を考えずに見る事が出来る映画です。でももちろん大人のお一人様だってOKです。
予告編で感じた通り、ジャングルの美しさや少年と動物たちの生き生きとした表情に引き込まれました。
お話も結構面白いのですよ。
だけどこの映画を見て、一番心に響いたものは「人間とは」と言う自分自身の問いかけでした。
中学の社会科の授業で習った、人間はなぜ進化して他の動物たちとは違うものになったのか。
それは二足歩行で歩く、言葉を持つ、そして道具を使うではなかったでしょうか。もしくは火を使う者だったかしら。
この映画はファンタジーですので、動物たちはほとんど話しますから、「言葉を持つ」はここでは当てはまらないかもしれません。
だけど・・・・
あっ、それはたいしたことはないのですが、この感想にネタバレはないつもりでしたが、その「だけど」の続きはほんのちょっとだけネタバレになってしまうので下の方に書きますね。
狼に育てられても、それがしっかり歩くようになってからの事だったからが幸いしたのか、モーグリ―は二足歩行です。この何気ない設定が人間社会に返すと言う選択が出来る幅を生んでいるのだと思いました。
そして、人間とはイコール道具を使う者の事を言うのかなと言うことを強く感じたのでした。。
人間の中にあっては「人間とは」などと考えることなどあまりない事だと思います。
だけれど動物たちの中のたった一人の人間であればこそ、「人間とは」と強く感じるたのかも知れません。
人間とは道具を使う者である。火も然り。
だけど今はその道具が私たちの生活の中で溢れ、不要になった溢れかえった道具を捨てるにも「技術」を要するような時代になってしまいました。だけれどそれは人間の世界すべてに起きている事でもないし、愚かにも道具で埋もれてしまったと言うのなら、時間と労力を費やして解決をしていけば良い事だと思います。恐ろしいのは、この物語の動物たちも言っている赤い花、すなわち火の扱いなんですよね。触れればすべてを焼き尽くす赤い花。
本当に恐ろしいのは、すべてを、道具で構築した人間の文明も、何の罪もなくジャングルで平和に生きている動物たちも、焼き尽くしてしまう赤い花の進化なのかも知れません。
だけどこの物語の中の唯一の人間であるモーグリ―はまた、私たちに「人間には知恵があるのだ。」と教えてくれるのです。
狼に育てられたモーグリ―の、人間としてのジャングルでの物語は、楽しくて美しくて夏休みの終わりの日々の想い出にお勧めできる作品だと思います。
だけど…の続き。
この物語の中の動物たちは皆ほとんど話します。
でもたくさん出てくる猿たちは言葉を持っていません。(本当に大したネタバレじゃなかったですね。('◇')ゞ)
セリフが必要ないから?
声優が足りなくなるから?
私の勝手な推理ですが(正解と言うわけではありません。)、彼らは命令されて動いていたりして「個」の存在として描かれていないのですよね。ゆえに自分の言葉を持っていないものなんじゃないかなどと感じたのでした。
さすがkiriyさんだなって
感想読みながら思いました
確かにメッセージ性もありましたよね
~人間とはイコール道具を使う者の事を言うのかなと言うことを強く感じたのでした~
確かに。。
動物と圧倒的に違って結局その知恵を使ってジャングルを救う。。という感じ
私はなぁんにも考えてなくて 映像の美しさとおもしろさだけで感想言ってたかなと思いました(笑)
でも
夏やすみにポケモンGOで一人で遊んでいるのもいいけどもこういう映画も
いいよね(笑)
「見たよ~」とコメントを書きに行こうと思いつつ、違う記事を読んで帰ってきちゃったりして・・・・(^_^;)
こんな私で、本当にすまないと思っているのですが見捨てないでねm(__)m
私も、動物たちが走っている圧倒的な予告編の映像だけに魅かれて見に行ったようなものだったのですが、
「ジャングルブック」は予想以上に面白かったですよね。
トラックバックを送ってくださった方の記事を読んだら「シンゴジラ」脳になっていると書いてあって、笑ってしまったのですが、私も言えるなあと思いましたよ。赤い花の進化はすなわち最終兵器・・・・って思いましたもの。
「ジャングルブック」で原爆の事を思うのって、やっぱり大人の視点ですよね(笑)
でも監督たちは、暗にそのようなことを底辺に練りこんでいるなとも思いました。
だけどこの映画、子供と見たい映画ですよね。私もこの映画を見ていて、「ああ、孫ってものがいたら良いのになあ。」って初めて思いましたもの(笑)
因みにうちの息子たちはもう、ポケモンGOは飽きて終了してしまったみたいです^^:
サルたちが話さないのは、自分の意思がないんでしょう。その他大勢なのでセリフがない、という偶然かも? サルなのに進化してない? 笑
だけど可愛いと言うだけじゃなくて、いろいろと考えさせられたし、ドキドキするようなシーンもあったような気がします。私は狼のリーダーがあっという間にやられてしまった時あっけなさすぎて、それがショックでその後少々気持ちを引きずってしまいました。(笑)
一番進化してしゃべりそうな猿が意志がなく自分の言葉も持たずの存在として描かれているあたりは、ある意味、ヒトに対しての皮肉なのかも・・・・って今、思いました。