森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

ポーの一族「秘密の花園」Vol.9

2021-08-29 22:53:29 | 漫画・マンガ・まんが

春の終わりのアーチの薔薇です。(今年はちょっと寂しかったです。)

※       ※      ※

時に人は、降れ伏して手に土塊をつかんでのたうち回るほどの後悔を、過ぎてしまった過去の出来事に想う時もあるでしょう。

だけれどどんなに苦しみもがいても、その過去の時間に手も届くこともなく、滂沱の涙を流し胸を締め付け、自分の嘆きで寿命を縮めていくしかないのです。

アーサー卿のように。

思わず泣きました。

切なく、そして悲しかったです。

届くことのなかった、17年前のパトリシアの手紙が届きます。

想いのこもった切羽詰まった、彼女からの心からの手紙でした。

もしもあの時、その手紙を読んでいたら、違った人生があったかも知れない・・・・・

どんなにそう思っても、もうどうしようもない事です。

なぜ、どうして、なぜ、どうして、そうなってしまったのだろう・・・。

アーサーほどではなくても、またはそれ以上かもしれない、そんなボタンを掛け間違えてしまったかのような事は、誰もが自分の人生の中にあるかもしれません。

そしてかつて一度完結してしまった「ポーの一族」ですが、作者の人生の時間の積み重ねが、今これを描かせているのではないかと思うと、人生に無駄な時間はナイナと、やはり思ってしまったのでした。

本の紹介の下からはネタバレ感想です。

本屋に行けないので、最初から密林サイトで買おうと思っていましたが、発売日の27日で既に紙の本は送料無料のAmazonprimeでは買えません。数日たつと、本自体も定価は難しくなっていました。これからは予約で買うか、またはkindleで買おうと思いました。

私の場合は、他の作品をほとんど読まないので、そちらの方が良いなと思っている所です。

 

 

アーサーは、幽霊に突き落とされて大けがをしたダニーを見舞います。

彼はダニーに自分の罪を告白したかったのだと思います。罪を告白しても、それで心が少しでも軽くなればと思ったに相違ありません。ところがダニーも同じようにアーサーに告白をします。

姉が身籠っていた赤ん坊は、アーサーの子どもではなかったのだと。

だけど子供を産むために、姉とダニーとで、アーサーを騙したのだと。

ダニーの告白の過去映像シーンは、さながら映画のようでした。

薬草を飲ませて殺したと言っているのに、ダニーはまるで聞く耳を持ちません。

自分が告白する事で、いっぱいいっぱいになってしまっているのでしょう。

しかし今は、自分の罪の重さを軽くすることに夢中になっていても(幽霊が怖いし)、この先時が経って落ち着いて来た時に、記憶の中で、アーサーの告白を「聞きたくない !」と聞き流すことなんかできるのかなと、少々思ってしまいました。

それはともかくも、結局アーサーの心は、ずっと重いまま。

フォルテが死んでエドガーが去ってからのアーサーは、散々な毎日です。

 

だけど生きていく道は、常に罪と罰の繰り返しなのかと、私は思ってしまいました。

アーサーを騙さなければ、ダイアナだって死なずに済んだのに。

アーサーの気を引こうとしてドミニクに笑いかけ、その彼の愛の詩を笑ったりしなければ、パトリシアの書いた手紙はアーサーに届いたのではないでしょうか。

 

今のアーサーの肉体の苦しみも、アーサー自身の生み出したものなのかも知れません。

彼の最後のページの言葉が、胸に突き刺さります。

「怒りが」

「私を醜くする」

「やはり私は醜い鬼だ」

「助けてくれ・・・・」

「ランプトン・・・」

 

次回も楽しみですね。

(枠外の『花ごよみ』。パソコンが壊れた理由が衝撃的でしたね。なんと猫ちゃんのおしっこ。仕事で構って貰えなかったレオちゃんの復讐だったのかしら^^)

 

秋薔薇の季節も楽しみですね。でも今年はなにげに早いような気がします。8月25日撮影。


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8月に見たドラマ(wowowにて)

2021-08-28 01:46:09 | テレビ・ラジオ

ネットで見ている「韓国ドラマ」の感想を書いたので、続けてドラマの感想を書こうと思います。

と言っても、wowowのドラマなので、「なーんだ。」と言う感じになる方も多いかも知れませんね。

私も、ツイッターなどで、「あっ、これ面白そうだな。」とか「これ、もう見る事が出来るんだ。」と思ったりしても、Netflixでだったりして、がっかりする事も多いですから。(/_;)

でも、wowowのドラマはそのうちに、アマプラなどで見る事も出来るようになることもあるので、その時に参考にしてくださればと思います。

 

wowowのドラマは、いつもかなりレベルが高いと感じています。

見たドラマの一つは「連続ドラマw 神の手」です。

原作は久坂部羊。主演は椎名桔平です。

そしてテーマは安楽死です。

原作者の視聴者に向けてのメッセージの中に

『安楽死はふだん皆さんの生活にはあまり関わりがありませんが、死ぬときには必要になる場合があります。安楽死はふだん皆さんの生活にはあまり関わりがありませんが、死ぬときには必要になる場合があります。安楽死法がない日本は、「安楽死禁止法」が施行されているのも同然です。かといって、安楽死を安易に認めてしまうと、さまざまな危険が生じます。ドラマを通じて、この問題に少しでも多くの方が関心を持ち、皆さんがよりよい死を迎えるためのよすがになればと期待しています。 かといって、安楽死を安易に認めてしまうと、さまざまな危険が生じます。ドラマを通じて、この問題に少しでも多くの方が関心を持ち、皆さんがよりよい死を迎えるためのよすがになればと期待しています。 』

と、ありました。

特に私は次の一文が胸に突き刺さりました。

>安楽死法がない日本は、「安楽死禁止法」が施行されているのも同然です。

安楽死は難しい問題です。

患者本人の為ではなく、看護する人たちの為にそれが存在するようになったら、最悪な事だと思います。だけどこれはドラマの中でも出てくるエピソードですが、本当の心の奥底では、まだそれを選択したくなくても、家族の事を思ってしまって、申し訳ない気持ちで、それを受け入れてしまうケースも出てきてしまうかもしれないのです。

安易には語れないテーマではありますが、自分の中の問題提起には必ずなるだろうと思われる良作でした。

この作品のHPは→こちらです。

 

もう一つは「黒鳥の湖」です。

これは宇佐美まことの「黒鳥の湖」が原作で、17年ぶりにwowowのドラマに出演した藤木直人が主演です。他には、古瀬美智子、三宅健、財前直見、服部樹咲、大澄賢也、宅麻伸、板尾創路、杉本哲也、酒向芳、中島ひろ子・・・・・。

このドラマは、まだwowowで繰り返し放送予定なので、詳しくは書けませんが、すべての人に秘密アリって言う感じですか。

こんなに酷くて、最後はちゃんと成るのかしらと、途中で思ってしまいましたが、

思った通りに、最後はちゃんと成りました。

その最後は「ああ、そうだったのか。」と、納得できるサスペンスになっていました。

そしてこれは何気ない親子の物語でしたね。

若住職を演じた三宅健さんは、人を引き付ける魅力が全開でした。

 

 

 

 

・・・・・

 


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「アチアラの秘密」と「ごめん、愛してる」

2021-08-27 09:37:40 | 海外ドラマ

8月もいろいろと楽しい、または面白いドラマを見ました。

今、ネットで視聴途中のドラマは「アチアラの秘密」と「ごめん、愛してる」です。

なぜ途中で言うかというですとね、姉の蝶子さんが、ある日

「GYAOでやっている『ごめん、愛してる』が素敵だから、絶対に見てみて。感動を分かち合いたいから。」と言いました。だけどその後に言った言葉の恐ろしさ。

「だけどそれ、明日で配信終了なの。」

「えっ !?  何話あるの?」

「16話かな。」

バカヤロ !

思わず頭の中にビートたけしが出て来て、そう言いましたね。

「無理ですよ。」

「なんなら最終回だけでも良いから。」なんて言われてもだね・・・・。

でもこちらは、アマプラにあったのですよ。それで、今見ています。

「アチアラの秘密」はGYAOで配信中。全16話ですが、ラストの解決編の2話が来週の30日に配信されて、9月5日で終了です。

というわけで、見終わってからの感想だと、配信終了までが、「バカヤロ」の少なさになってしまうので先に書きました。

ご興味のある方は如何ですか ?

 

 

  

「アチアラの秘密」はサスペンスです。微かなホラー要素も含んでいて、なんだか「ツイン・ピークス」みたいだなと思いました。

ほんのちょっとの感想を書く場合でも、何か情報はないかなと思って、ちょっとネットウロウロしますが、ちょっとまずいなと感じる時もあります。例えば、この「ツインピークス」みたいに感じたと言うのは、本当に私のチラリと感じた感想ではあるのですが、ネットで同じ感想を拾ってしまった時、書くべきか書かざるべきかちょっと迷いますよね。今回は迷いつつ書きました。分かりやすいような気がします。

平穏な田舎町のアチアラで見つかった白骨死体。それは誰で、なぜ死なねばならなかったのか ?

視聴者側だと「分かるじゃん、こんなのすぐに。」と思う展開の鈍さもあったりもするのですが、物語はかなり意外な方向に突き進んでいくので、なかなか面白いです。

また、私は「悪魔が来たりて笛を吹く」も、ちょっと連想してしまいました。

来週がとても楽しみです。

それにこれ、タイトルでチョイスして見始めたのですが、なんと、「トッケビ」のユク・ソンジェが出ていたのですよ。

(オバサン、この子、可愛いと思ってるわけですよ。(^_^;)(^_^;))

 

 

 

アマプラで見ている「ごめん、愛してる」は、聞き覚えのあるタイトルだなと思いました。

それもそのはず、日本でも長瀬君が主演でリメイク(2017年)されていましたね。我が家ではラブロマンス系はほとんどかからないので、きっと見てなかったと思うのです。その後番組の「陸王」は見ていましたから、その番組が終わって、また日曜劇場に戻ったのですね。

でもなんとなく知っているような・・・・・・・

だけど今更ですが、日本版のそれも、今だったら凄く見たいと思います。

 

親子の接し方に、私的にはかなりの違和感があるのですが、「それはそれ」と思って見ていると、蝶子さんではありませんが、かなり嵌ります。

このドラマ・・・・・凄く古い例えでむしろ分かり辛くなるかもしれませんが、はっきり言って「瞼の母」だなと思いました。(笑)

と言っても、それが伏線にあるラブロマンスです。

16話中、今8話です。

この先、涙の予感がします。ハンカチは必須かな。

女性・男性問わず、ファッションも素敵です。

でもこれは2004年の作品なんですね。

その頃、私何をしていたのかなぁ。

その頃、あんな風にバッグを持つ人が居たのかも知れないですね(たすき掛けのバッグ本体がウエスト辺り)

ハッピー・エンドにならないかなぁ・・・・。←まだ、途中なので言える発言ですね。

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「#2021年8月26日」☆追記アリ

2021-08-26 07:59:19 | ドラマ(相棒)

追記:《朝、7時半にPCを開いたら、2時間前に解禁になっていました!

普通に番組告知をやらない所が、良いじゃないですか。20作目だからなのか、メモリアルシーズンと銘打ってますね。

私は時々、違う事を考える事もあります・・・・・。

それはともかくも、あらすじを読んだら、けっこう重いスタートでかなり面白そうですね。

お付き合いの長いドラマなので、大切に楽しんでいきたいと思います。下の画像の下にツイッター記事を貼っておきますね。》

《8時になって、ようやくラインにも情報が来ました^^》

 

※           ※         ※

 

24日辺りから、何やらドラマの「相棒」のツイッターとインスタでがざわつき始めました。

私もちょっと前から、もうそろそろなんじゃないかなって、時々HPをチェックしてたんだけど、ずっとシーンとしてたんです。

でもとうとう動き出したみたいです。

それも普通に、新シーズンの発表ではなくて、思わせぶりに出演者たちが(誰とは言わないが、セリフで分かる)呟きだしたんですよね。

で、そのツイートに「#2021年8月26日」のタグが。

という事は、日付が変わって、今はもう26日だから、今日新シーズンの発表があるという事ですね。

 

盛り上げ感が、ちょっと楽しいですね。

明日はお仕事AND銀行周りなので、タイムリーには見つけられないかも知れませんが、楽しみにすることにします。

追記する事が出来ましたら、この記事の下にしますね。

そして再投稿する予定です。

 

前からそうですが、近頃、特にささやかな事でも楽しめる人のランクが上がったように思います(笑)

そうそう。この記事これといって関連画像がなく、それも寂しいので昨日の夕方撮って来た写真を載せておきますね (26.01.00記)

 

 

 

 

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3NG

2021-08-25 09:05:50 | 梢は歌う(日記)

「緊急事態宣言」によって、我が家にもまたも影響が出始めて、夫殿の在宅がやたら増えつつあります。

よく夫が家にいると、奥様のストレスが増えて体調さえ悪くなると聞きますが、うちはそうでもないんです。

いや、昔は違いましたよ。ゴールデンウイークやお盆の夏休みの最後の日あたりなんか、私は不機嫌マックスになっていたりしました。

まあ、そこの話はね、ひとつの歴史があり長くなるので語らないんですが、とにかく我が家は夫が居てもストレスにならず、・・・・・・・寧ろ・・・・・・(彼には内緒ですが)、便利で((^_^;))、、そして楽しいです^^

 

先日、カーテンを買わねばならなくなり買いに行きました。サイズを測っていったのですが、もう一度確認した方が良いとなり、数日空けて同じ場所に行くことになりました。

 

ところで私たちが今、ほんのちょっと嵌っていることは、ガチヤを回すことなんです。

ガチャッてゲームの課金じゃなくて、お子様たちが喜ぶ、あのガチャガチャです。

そのカーテンを買いに行った時、そのショッピングモールにあるガチヤのコーナーで、

「私これ、可愛いと思ってるんで、これやろうかな。」

でも、既に一回猫のガチヤを回した後で、お財布を開けたら小銭がありません。

「あっ、ないから、次でいいや。」と言ったら、

「じゃあ、俺が回してあげよう。」と彼が言い、その私のお気に入りのガチャを出してくれたのですが、

「がーん !!」←古い(^_^;)

「家にあるのと、同じでした(/_;)」となり・・・・

 

そして数日後、また同じモールに行った時に、夫が

「リベンジするの ?」と言うので、

「うん、そのつもり。でも同じやつが出たら、笑っちゃうよね。」と言ったのですが・・・・

まあ、タイトルで、落ちはミエミエですね。

思わず、私、言いました。

「パパ、力が抜けて、私もう歩けない。」って^^

 

どんだけNGなのよ !!

 

 

他の3つは、入ってるのかなぁ ?

 


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ある方を意識していました☆私の漫画史

2021-08-23 01:48:16 | 漫画・マンガ・まんが

(敬称略で書かせていただいています。)

まだ私の年齢がひと桁だった時代に大和和紀と出会い、そしてそれからずっと、彼女は、私にとっては別格の人だったように思います。

単なる小学生のイメージの話ですが、その頃の私には、西谷祥子と里中満智子のふたりが光り輝く女王であったように感じていたのです。(それで言ったら細川ちえ子は女帝ですね^^)

じゃあ、その下のポジションに彼女がいたのかと言うと、そうではありません。つまり「別格」と言うのはその事です。

誰が好きなのと問われたら、私はいつも迷わず「大和和紀よ。」と答えていたのでした。

好きな漫画家さんはたくさんいました。

だけどいつもそう答えていたように思います。

なんか応援しなくちゃと言う気持ちになっていたのかもしれません。

でも別に、私などが応援しなくても別に関係なかったと思うのですよね。

デビューして以来、ずっと忙しくて、もう無理なような事を言うと、編集さんに「里中満智子はずっと布団では寝ていない。机にうつぶせになって寝ている。」と言われたそうですから。

この感情は、たぶんアレに似ていると思います。新人のアイドル女優や俳優さんを「俺が(私が)ついてるぞ。」的な気持ちになって応援したりする気持ち。

なんたってジャック・エンゼルに一目ぼれなんで、そんな気持ちになっていたのかもしれません。

そしてそんな気持ちにさせた、もう一つの要因は「マーガレット」の方で同時期にデビューした忠津陽子さんの存在があったからだと思うのです。

敬称略と言いながら、なぜ彼女だけさん付けかと言えば、とても申し訳なくて、思わず「さん」付けになってしまいます。

 

なぜなら・・・・・

勝手にライバル視していました(笑)

恐るべきはファン心理と言うものですね

だってですね、画と醸し出す雰囲気が似ているんですよ。そして私的なあくまでも個人的な感想ですが、忠津さんの方が華やかに感じていたのです。

そしてその頃、少女漫画の主流はラブコメで、なんだかコッチとアッチで(少女フレンドとマーガレットで)、同じ土俵で勝負しているようなそんな気になっていたのです。そして私は大和派なので、

「面白いよ。」と言われて忠津作品も読んではいましたが、私の周りには忠津陽子派がたくさん居て、それも面白くなかったのか、そのうち読まなくなってしまいました。

 

なんか今思うと、笑っちゃうし、「マーガレット」をその当時しょって立つ漫画家さんに育っていた忠津さんの漫画をちゃんと読まなかったのは、損をしていたように思います。

で、Kindleで試し読みで読んでみました。

今更ですが、やっぱり面白かったのですね。それで市の図書館でリサーチしてみたら、なんと1冊もおいていませんでした。それは一度結婚の為に引退してしまったからか、インパクトのある長編がないからかも知れません。たまたま本を買う方が、大和和紀派だったのかしら ?

そうじゃなくて、彼女は「たった10年の漫画家生活なのに、ずっとみんなに覚えていられてズルい。」と言われているそうですから、今はお仕事もされているそうですが、引退した漫画家さんに分類されて1冊も置いていないのかもしれませんね(正確には不詳)

国立国会図書館にはあるので、「今の時代」を抜けて「次の時代」の光が見えたら、ぜひ行って彼女の漫画を読むか、またはKindleで、ちゃんと読みなおすと思います。

 

それにまた、実際の彼女たちは北海道の同郷の人で、一緒に東京に上京してきて、何と同じアパートの隣同士の部屋に2年も住んだのでした。

順番に食事当番などもしたりして、映画などを同じ部屋で見る生活を送っていた仲良しさんだったのです。

それが2年で二人で引っ越していった理由などは、ひとつ前の記事内で紹介した本「大和和紀」の中に忠津さんのインタビューが載ってあって、そこに書いてありました。それはひとつは年上の面倒見のいい大和和紀にこのまま甘え続けてはいけないと言うもので、また「常に同じ環境で、同じものを見て同じものを聞いて生活していることは、二人の同化につながるのでは・・・・?   なんて事を思い始めて。」とあったのです。一番の本音はそこではないかと、私は思いました。

インタビューアが「同化というのは作風が似てしまうという事か。」と尋ねると、「そうですね。まあ、もともと絵は似てるって言われてたんですけれどね。」

思わず私は頷きました。

あの時小学生だった私が感じた感覚はあながち的外れではなかったのですよね。

ただそこから、世界の片隅でひとりの少女に勝手にライバル視されていたなんて事は、思いもよらない事だったのではないでしょうか。(笑)

因みに、引っ越しの理由はそれだけではなく、寝る間もなく、時にはお金をおろしに行く時間もないほど忙しく働いてきた彼女たちが住んでいた「第二カトレア荘」は、四畳半一間の部屋で狭かったからというのもあったと思います。広い部屋に移れる経済力が付いたからなのだろうなと思いました。

その後は忙しい事もあり、また描いている雑誌社の違う事もあり、なかなか会えなくなってしまったけれど、その後も「その2年間は楽しい想い出です。」と語れることは素晴らしい事だなと思いました。

(ほんの少しだけ違う二人を、おも・・・・・)

 

では次回は「はいからさんが通る」「あさきゆめみし」の感想を・・・・と思っていましたが、私がそれらを読んだ年代を思うと、ちょっと続けては書けないなと思いました。

それらの作品が誕生してきた背景には、漫画界に新しい風が吹き始めていたからだと、彼女のインタビューなどを読んで思い出したからです。

 

 

大和和紀氏の作品↓

記憶にないので、読んでみたいです。↓

 

お芝居など、男性にも人気がありますね。

 

また、そのうちに熱く語る日が来るでしょう。

大好きな作品です。

 

 

 

・・・


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「どろぼう天使」☆私の漫画史

2021-08-21 02:52:34 | 漫画・マンガ・まんが

「どろぼう天使」は大和和紀氏のデビュー作です。

その主人公のジャック・エンゼルに、小学生の私は一目ぼれ。1966年の「週間少女フレンド」に掲載されたそのデビュー作を、私は繰り返し読みました。

ジャック・エンゼルと言う青年は、少年院を出てきたばかりのどろぼうでした。

少年院の人が「どうせすぐ戻ってくるさ。」などと言いますが、それを武骨そうな刑事が「帰ってくるんじゃないぞ。」と強く激励するのでした。

だけどジャックは、全く改心などする気もなく、少年院をでると、今日の糧を得るために今日の仕事をしようと思うのでした。さっそくスリをし、まんまと上手くいくのでしたが、付けてきた刑事に見つかり、財布を拾ったと返し教会の地下室に逃げ込むのでした。そこにはワンコの相棒が待っていました。

ところがその夜忍び込んだ家で、足の不自由な少女に出会います。その少女はあろうことか、ジャックを天使と間違えてしまうのです。「名前は ?」と聞かれて「ジャック・エンゼル」と答えると「やっぱり、そうじゃない。」と、喜びます。

ジャックは、その穢れのない少女との出会いでどろぼうから足を洗い、まじめに働き始めます。

見守る刑事もホッとしたりして・・・・・。

だけど今度は、その少女の家に、家賃滞納の問題が起き立ち退きを迫られます。

そしてジャックは・・・・・・。

 

このお話、好きだったからこんなに覚えていたと言うわけではありません。

なんたって、私の年齢的も、まだ一ケタの時代ですから、「ジャック・エンゼル大好き !」ぐらいしか記憶がありません。

下に紹介してある本に、そのデビュー作が載っていたのです。

 

 

それを読んで本当に感心しました。

しょっぱなから、私がこの人に心惹かれたのは無理のない事です。

確かにスクリーントーンの多用など無く、色合い的に行ったら、さっぱりした感じです。でもジャックのハイネックの黒いシャツとブレザージャッケトのいで立ち。凄くお洒落なんです。

これ、ルパンの前ですからね。しかも彼は少年。

不良少年・見た目と違って優しい刑事・治りそうな障害のある足の穢れなき美少女。そして相棒は犬。

もう、なんかさあ、なんかどっかに文句あるかと言う設定ですよね。

作者も気に入っていたのか、または私のような少女が多数い居て人気があったのか、作者はこのデビュー作のキャラで5話描いたのです。

だからこれはコミック化されたのですが、じゃあと言って、いつものようにアマゾンのお知らせは貼り辛いです。なんたって4000円ぐらいするものね。

そんなに好きだったら買っておけば良かったな・・・・・・(もしかして、不純な動機か?)

でも小学生のお小遣いって、そうそう高くなかったし、その頃は読んだ作品のコミックって買わなかったような気もします。

大和和紀氏の名前を出して「はいからさんが通る」も「あさきゆめみし」もスルーするわけにはいきませんよね。

と言うわけで次回の「☆私の漫画史」に続きます。

 

・・・・

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暗く重い夜でした。

2021-08-20 02:08:36 | 同じ時代の船に乗る

いつものように、夜の時間のうたた寝中、夫が、

「千葉真一が亡くなった!!  コロナのせいらしい。」と言いました。

人が寝ていても、普通に話しかけてくるのが普通の我が家。

 

「この人も可哀想すぎる。この女の人は柏の人なんだ。」と又言いました。

妊娠中でコロナにかかり、病院の受け入れ先を探しているさなかに、子供を早産で一人で産んで、そしてその子は心肺停止。自分で119番に電話を掛けて・・・・・・

目を瞑りながら耳を澄ますと、テレビの女性アナウンサーの「この女性の命に別状はないそうです。」と言う声が聞こえてきました。

だからと言って、「ああ、良かった。」などと言う話じゃ、全然ないじゃない。

私は眼も開けられず、思わず「誰か助けてください。」とすがりたいような気持ちになってしまいました。

 

しばらくして起きましたが、女性の話は辛すぎて、夫とは語り合いたくなかったです。

 

「千葉真一、ショックだね。あの子たちも辛いよね。」と私。

あの子たちと言うのは、新田真剣佑、眞栄田郷敦、そして真瀬樹里の事で、それを言いながら、私はおととい見たばかりの「プロミスシンデレラ」の事をなにげに思い出していたのです。

「うん、あの人なんてさ、確かに82歳だけれど、コロナにかからなければ、90歳越えはゆうにしていけたと思うんだ。」と夫。

少し前のインタビュー記事など、本当に溌剌としていました。

【千葉真一、長男・新田真剣佑が出演する『るろうに剣心』を見て「俺を越えたな」】

 

コロナ、本当に怖いです !!

 

その後、ツイッターでしばらくみんなの呟きを読んでいました。

キアヌ・リーブスとの対談の映像を出してくださる人や、なんと「キイハンター」のOPを出してくださる人もいて、すべてが懐かしかったです。キアヌが千葉真一のサプライズ登場に「マエストロ!!」と叫ぶ姿が印象的でした。

毎週楽しみに見ていた「キイハンター」。

懐かしいと言ったら、私はやっぱり「柳生一族の陰謀」と「戦国自衛隊」です。

映画館で見たのですよ。

 

ああ、なんだか

「夢だ夢だ、夢でござる。」と今の時代を言ってみたくなるってもんですよね。

 

千葉真一さん、

多くの人に楽しい時間と夢を与えてくださってありがとうございました。

まだまだ真一さんは夢の途中で、無念な想いもあるとは思います。だけどどうぞ今生の未練を断ち切って、今は安らかにお眠りください。あなた様の夢はきっと、あなた様が育てた多くの人に引き継がれていくと思いますから。

ご冥福をお祈りいたします。

 

アマプラで有料レンタルですが見られます。↓

・・・・・・・

 

 

・・・・・・

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私の漫画史《目次》

2021-08-19 02:39:38 | 目次

また少しずつ、このシリーズを書こうと思いましたが、なんたって前に書いたのが2018年 !!

光陰矢の如しって、本当だなとつくづく思います。または私の中の体内時計の何かが壊れているのかもしれませんね。2018年って、3か月ぐらい前ってな感じがしますよ。そろそろ再開しようかなと思ったら3年経ってるって、蒼ざめますよね。

と言うわけで、自分でも分かるように目次を作りました。

まだまだ序盤です。(2021・8・19)

《敬称略ですm(__)m》

・「私の漫画史」

「泣くなパリっ子」☆私の漫画史 《細川智恵子》

「ある惑星の悲劇」☆私の漫画史

おばあちゃんの読み聞かせ(番外編)

「白鳥少女」☆私の漫画史《細野みち子》

     ↳中尾明「黒の放射線」

「歌え!さくらんぼ」☆私の漫画史《つのだじろう》

「白いトロイカ」☆私の漫画史《水野英子1》

「ローマの休日」☆私の漫画史《水野英子2》

「ジェシカの世界」&「おーい海!」☆私の漫画史《西谷祥子》

「ナナとリリ」&「レディー・アン」☆私の漫画史《里中満智子》

      ↳「天上の虹」1巻~3巻(11巻ラストまで読了)

「どろぼう天使」☆私の漫画史《大和和紀》

ある方を意識していました☆私の漫画史《大和和紀☆忠津陽子》


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寂しかりけり

2021-08-18 01:59:02 | 梢は歌う(日記)

いろいろあって、今年の夏はラッタさんに会えませんでした。
この「いろいろ」の部分を、書いていたのですが、今は止めておこうと削除しました。
その部分、別に大したお話ではありませんし、深刻な話でもありませんが、「こんな時代」が少々人の心をややこしくしていると思われるので止めたのです。

今年のお盆休み、私は結局は14日の土曜日と15日の日曜日のみがお休みで、これってお盆休みとは言わないよなと思いながら夜を迎えたのでした。
なんだか寂しい夜でした。

そう言えば、昨年も今頃もそんな気持ちになって、その気持ちから抜け出すかのように、日常日記を書いていたなと思いだしました。
だけど昨年は、前の年までの自由な家族のプチイベントが出来なくて、ただ会うだけだったと嘆いて寂しがっていたのでした。
それなのに今年は・・・・・ !!
ただ会うだけ、だけどそれはそれだけで十分に素敵な事だったんだと、今の私はしみじみと思うのです。

人々を引き離す「こんな時代」。

いったい私たちは、どこにバベルの塔を造ってしまったと言うのでしょう。




 
暑いしダルイしツマラナイ、そして寂しい
ブログの良い所は、しっかりと記録が残る所。gooさんが昨年の同日の投稿をメールで送ってくれるので、時々それを読んでしみじみとしています。ところが昨日もそれを読んで、そこから......
 




 
暑いしダルイしツマラナイ、そして寂しい 《その2》
・「暑いしダルイしツマラナイ、そして寂しい」の続きです。 何にもない今年の夏に、ドーンと落ち込んだ気持ちになり、その気持ちを振り払うために、お気楽なお喋りをしていこうと思っ......
 



 
暑いしダルイしツマラナイ、そして寂しい 《その3》
・「暑いしダルイしツマラナイ、そして寂しい 《その2》」の続きです。何にもない特別な夏の今日この頃、ドーンと落ち込んだ気持ちになり、その気持ちが少し軽くなればと思ってお気楽なお......
 



上の囲みは、昨年の16日17日に投稿したものです。
それの続きに《その4》《その5》があります。

2020年の私・・・・

君はちゃんと頑張っていたよ。

2022年の私へ。

頑張る。今日と言う日を楽しみながら。そうやって今を生きる私を、褒めてください。

 

タイトルを付けるとしたら「雨の日曜日」かな。

  

   

色を失った世界ですね。


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