8月10日、劇団四季の「ウィキッド」を観て参りました。
「ウィキッド」公演が決まった時から、「誰も知らない、もうひとつのオズの物語」と言う言葉に魅かれて、いつかは行きたいと思っていました。
誰もが知っている「オズの魔法使い」は大好きな物語です。
そこに出てくる悪い東の魔女と西の魔女、そしてドロシーを助ける良い魔女とオズの魔法使いの真実が描かれています。ドロシーを助けるライオン、ブリキのロボット、案山子もどう絡んでくるのかと言う所も見所です。ドロシーが履いていた魔法の靴もどんな風に生まれたのかも納得です。
だけど主役はドロシーではありません。ドロシーは気配のみで登場してきません。主役は良い魔女グリンダと生まれつき全身がグリーンの、悪い魔女エルファバなのです。
なぜ彼女達は良い魔女と悪い魔女になってしまったのか。
世界を敵にしてたった一人に愛されるか。たった一人を失って世界に愛されるか。それぞれの選択に、彼女達は人生を賭けた。
唸るほど良くできたお話です。そして、予想以上の感動です。
友情の始まりはちょっとした誤解だったかもしれません。グリンダがからかう気持ちであげた黒いとんがり帽子を、人に優しくされた事のないエルファバは感激して、それを被ってパーティの席に現れます。踊ったこともないので体操のようなダンスを一人で踊リ、みんなの嘲笑をうけているエルファバの姿を見て、グリンダの気持ちが動きます。友だちが止めるのも聞かず、エルファバと共に同じダンスをするグリンダ。でも誤解から始まった友情でも、その友情はずっとずっと続き、キラキラ光る魔法の粉のように 観ている私達を幸せにし、また涙を誘います。
友情と愛と、そして正義。
素晴らしいミュージカルの舞台から、真っ直ぐに伝わってくるメッセージは、物語の面白さで素直に体の中に溶け込んでいくのです。
そして、何より本当に素晴らしかったのは、その歌声です。痺れました。
夏休みもあって、子供たちも多く来ていました。私も子供たちが小さい時にこんなミュージカルを一緒に見たかったなと羨ましくなりました。
アンコールは6回、または7回ありました。本当に素晴らしい舞台でした。
お勧めします。
お土産好きなのでこんなものを買ってしまいました。
ノートとマグネットです。
キャスト:グリンダー沼尾みゆき エルファバー濱田めぐみ
ネッサローズー山本貴永 マダム・モリブル―武木綿子
フィエロ―Li Tao
元の原作は知らなくても問題ないけれど、知っていた方がなお楽しい。↓
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