森の中の一本の木

想いを過去に飛ばしながら、今を見つめて明日を探しています。とりあえず今日はスマイル
  

篤姫「桜田門外の変」

2008-08-12 11:32:43 | ドラマ (大河)
 「相棒」ファン様にしか分からないことだと思うのですが、この「桜田門外の変」と聞くと、「桜田門内の変」を連想してしまう・・・困ったものです。


 幾島は去って行きました。去るものがいれば、必ず空いたところが埋まっていくと言うのが世の常でございます。重野が今後は天璋院の世話をすることになりました。
―私は手が掛かる。と言う篤姫の言葉に、一番最初に幾島から伝えられていて知っていると言う重野。頼もしい感じがしました。

 別れがあれば、新しい出会いもあり再会もありました。蒸気船咸臨丸の乗組員勝麟太郎。これからが彼の出番だと思いますが、爽やかでした。またそこで、懐かしいジョン・万次郎と再会します。彼はミシンを天璋院に献上するために来たのですが、プレゼントはそれだけではありませんでしたね。

かつて尚五郎が篤姫を好きだったという、秘密を打ち明けていきます。


お守りを出し、
「そうですか、すいちょりましたか。」と微笑む篤姫でした。
ああ、青春は麗し♪


その後のミシンを使っている天璋院には、笑えました。でも彼女が日本で最初にミシンを使った女性なんですよね。凄いですね。

でもそこに滝山が「安政の大獄」で処罰されたもののリストを持ってきます。あまりの悲惨さに天璋院は井伊と二人だけで会うことにしました。

井伊は茶の道でも、それを究めた人でした。その茶の見事さを素直に褒めた天璋院の人となりを、井伊も認めざるを得ませんでした。二人は歩み寄り分かり合える予感を感じさせました。本来茶の湯、お茶の席は敵、味方なくひざを突き合わせることが出来る場所。そこを会見の場所にもって来たのは成功ですね。

井伊は「己の役割を果たしただけ。」と語りますが、あまりにも過酷な役割だったと言えるかも知れません。幕府を守りたいがためであっても、人材と言うものが日本の財産だったとしたら、どれだけの財を日本は失ってしまったのか分かりません。過酷な役割であってもそれを断行していった井伊は、己の運命も見えていたのかもしれません。

一期一会のお茶の席。
その心の触れ合いは、まさにその言葉通りになってしまいました。雪の降る3月3日、桜田門の外で井伊は落命してしまいます。

あの出会いがあったから、またも日本にとって大切な人が亡くなってしまったという感じがしました。作家様の計算どおり・・・。

でも私には、カラカラと逃れられない運命の糸車が回っているような感じがしてしまいました。良い人も悪人もなく、ただ歴史の運命に翻弄されているだけ。それだけの血を見なければ、そこにたどり着けない道だった、と。井伊直弼という男もその歴史の糸車で織り成す一本の糸だったと思うと、善人に描かれようが悪人として描かれようが、「桜田門の変」のシーンは降る雪の白さとも相まって、いつも恐ろしくそして悲しく感じます。

今回のアイテムは天璋院がミシンで縫った袱紗でしたね。


今回はこの記事の中では、薩摩のお話のことがざっくり抜けてしまいました。だって、何処にねじ込もう・・・?
まあ、いいか。江戸も動くが、薩摩も動く・・・ということで。


NHK「篤姫」ホームページのトピックス中村梅雀さんのインタビューが面白いです。
http://www.nhk.or.jp/taiga/topics/inter15/index.html
『ドラマ』 ジャンルのランキング
コメント (6)   トラックバック (11)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 「ハムナプトラ3 呪われた... | トップ | ウィキッド »
最近の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (きのこ)
2008-08-13 03:45:17
こんにちは。
井伊直弼が善人に描かれようと悪人に描かれようと歴史の歯車は止められない・・・まさにそうですよね。
>「桜田門の変」のシーンは降る雪の白さとも相まって、いつも恐ろしくそして悲しく感じます。
そうですね・・・今回は大奥の楽しげなひな祭りの映像と重ねていて、それが一層哀れさを募らされました。
それにしても、嫌われ者の井伊を天璋院の心の友人、として描いたのは脚本家の手腕はみごとでしたね!天璋院なら、攘夷佐幕の二元論に走らず、素直に公平に日本の将来を見ることができるかもしれませんね。
きのこ様 (kiriy)
2008-08-14 17:07:37
こんにちは~。
今日も暑いですね。
ここ最近の篤姫(ここ最近だけではないかも)は、お話も盛りだくさんですが、それが無理のない自然な形でストーリーが展開し、尚且つ心に残ります。映像的にも、春の節句の喜びの笑顔と悲劇の春の雪、見事でした。
>それが一層哀れさを募らされました。

私もそう思います。

今後の天璋院の活躍も楽しみですね。

☆「ゴンゾウ」も楽しみですね


こんにちは♪ (ミチ)
2008-08-14 23:19:58
ご訪問がすっかり遅れてしまってゴメンなさい。
もう明々後日には次回の放送ですものね(汗)

お茶席の一期一会は上手い演出だな~と思いました。
これまで散々憎々しげに描かれた井伊ですけれど、「イイ人かも?」なんて篤姫のように思ってしまいましたもの。
「一方聞いて沙汰するな」は私も常々心していることなので、篤姫が頻繁に使ってくれてなんだか嬉しいです(笑)
ミチ様 (kiriy)
2008-08-15 11:04:30
こんにちは~&お帰りなさーい♪
>もう明々後日には次回の放送ですものね
でも、私は良くその頃記事を書いていることがあって・・・(汗)

梅雀さんの井伊は、憎々しげナンバーワンでしたね(笑)でも存在感バッチリで流石でした。このドラマには、本当の悪人はいないのだと思います。みんなそれぞれの役割を果たしているだけなんですね、きっと。

>「一方聞いて沙汰するな」は私も常々心していること

これって本当に大切なことだと思います!
鈍感篤姫 (ぴえる)
2008-08-16 10:53:39
こんにちは。
忘れた頃に現れた万次郎サン。
そして忘れた頃に尚五郎サンの思いを伝える万次郎サン。
当時の尚五郎サンの気持ちを全くわからなかった篤姫。
ナニゲに尚五郎の気持ちに気づかないふりをし続けているだけなのではと少しは疑いもしましたが,本当に知らなかったんですね。
大御台所様もこっち方面はホントに鈍感なんですねぇ。(リアルあおいちゃんは早熟ですが…
ぴえる様 (kiriy)
2008-08-18 05:50:38
>ナニゲに尚五郎の気持ちに気づかないふりをし続けているだけなのではと少しは疑いもしましたが,本当に知らなかったんですね。

加えて、篤姫は自分の気持ちにも気がつかなかったと思いますよ。もちろん家定に感じたようなものではないかもしれませんが、彼女が言葉では知らない「気持ち」がそこにはあったと思います。

>リアルあおいちゃんは早熟ですが…

そうでしたね(笑)

あわせて読む

11 トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
「篤姫」第32回 (日々“是”精進!)
 第三十二回「桜田門外の変」天璋院は、ついに幾島との別れの日を迎えた。天璋院は別れのあいさつなどいらないと強がるものの、涙が止まらない。そのころ、幕府では蒸気船”咸臨丸”をアメリカに向け出航させる準備を進めていた。家茂と天璋院は、乗組員の勝と面会。一方...
大河ドラマ:篤姫第32話「桜田門外の変」 (山南飛龍の徒然日記)
とても見応えのある回でしたね。これまでに放送された篤姫の中でも間違いなく上位に来る出来です。話の持って行き方といい、緩急のつけ方といい、江戸・薩摩の両方が立つ作りといい、今回はべた褒めな感じですよ(笑)家定様亡き後、些か心配でもありましたが、心配する必要...
「篤姫」32話 (ice-coffee)
「桜田門外の変」 ついにこのときが来ました。。
篤姫#32 (MEICHIKUなんでもぶろぐ)
確かに、今回の物語には「桜田門外の変」が描かれているが、相変わらず各回のサブタイトルに誤りがある展開ですね。後半の重要人物・和宮が登場するまでのつなぎという感じで、そこまでにやっておかなければならないことを詰め込んだという感じでした。よって、今回は主眼...
【篤姫】第三十二回 (見取り八段・実0段)
公方様は彼の者が点てた茶を飲まれたことはありますか。これから手を携え、解り合えたかも知れないのに・・・安政七年三月三日、大奥で花の祭りが行われていた時、大老・井伊直弼は桜田門の前で、水戸の浪士に襲われ殺害された。首を上げたのは、薩摩の者だった、と滝山は...
篤姫~第32回・桜田門外の変 (一言居士!スペードのAの放埓手記)
篤姫ですが、幾島(松坂慶子)が正式に大奥を去ることになります。幾島は、天璋院(宮崎あおい)に桜島の絵を描いた掛け軸を渡します。これは斉彬からの贈り物ですが、幾島や薩摩の思い出となります。(以下に続きます)
篤姫・第32話 (ブルー・カフェ)
『さらば大老!』(※ikasama4さんより募金) 遂に「その時歴史が動いちゃった」・・・「桜田門外の変」です! よくよく考えるとちょっと「ヘン」なネーミングですね。「桜田門」に「外」が付いていて「変」・・・変(ぼそ) 「城内に入れなかった」ってことで「外」な...
天璋院像確立 ―『篤姫』#32― (メゾン・ド・キノコ)
北京五輪3日目 柔道内柴やりました五輪連覇! 妻のあかりさんと息子のひかるちゃんの名前も、名言「パパチャンピオンなのになんで負けるの(だったっけ?)」は有名になっちゃいましたね。 アテネの時の金は、驚きは覚えていても動きまでは記憶がなかったのですが・...
桜田門外の変!! (函館 Glass Life)
ついに幾島との別れの日が来ましたね{/sayonara/} 以前、幾島については紹介した事がありますので→こちら 『私は長い間そちが嫌いであった』と天璋院。 『私もあなた様にはほとほと手を焼きました』と幾島。 長い間苦楽を共にした二人らしい別れの言葉ですね。 もう一人...
大河ドラマ「篤姫」#32 (ミチの雑記帳)
「桜田門外の変」 前回かなりウルウル来てしまったので、今回改めて幾島とのお別れが描かれても「あら?まだいたの?」って思ってしまった私は薄情者でしょうか。前回幾島が去っていくところまでやるわけにはいかなかったのかな? 幾島に代わって天璋院のお世話をするの...
【篤姫レビュー】桜田門外の変 (必然的なヒストリー)
日本史史上、有名な部類に入るであろう桜田門外の変がメインであった今回。『歴史イベント』がサブタイトルになるのも久々な気がします。序盤、前回で出番終了だと思っていた幾島が今度こそ江戸城から退去。松坂慶子、退場の仕方が歯切れが悪いというか、中途半端というか...