真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

2分の1成人式

2017年05月25日 | Weblog
2分の1成人式ってなんのことかと思ったら、10歳になったことを祝うことで、「2分の1成人式」が、小学校の行事として定着しつつあるという記事を読んだ。親への「感謝の言葉」の発表などが「感動する」と評価されている一方で、場合によっては子どもにとってつらい体験になることもあり、配慮を求める声も出ている。

2分の1成人式は小学4年生が対象で、成人式と同じ1月などの3学期に開かれることが多いそうだ。子どもが親への感謝をつづった手紙や将来の夢を発表するのが主流で、親から子どもにメッセージを贈ることもある。

学習指導要領に明記された活動ではなく、あくまでも学校の自主的なイベントだそうだが、実施する学校が全国的に急速に広がっている。浜松市は「自分を支えてくれる家族や先生に感謝しながらこれまでの自分を振り返り、将来に対して希望を持つため」として、2011年度から開催し、2015年度には市内にある100校全てで開かれた。

なぜこんなに広がったのかよく分からないそうだが、ある教育関係者によると、30年ほど前に一人の教員が「節目のお祝い」として開いたことが最初とされるという。そして、徐々に実施校が広まるにつれて「感謝」や「感動」の演出が強くなり、ここ10年ほどで教育関係の雑誌で取り上げられ、インターネットで話題になったことが導入拡大に繋がったらしい。

保護者の評価は高く、感動したとか涙したとかの意見もあるそうだ。他方、今のご時世、なかなか複雑な家庭環境もあるので、中には、この2分の1成人式を苦痛に思っている子供もいるそうだ。こういう行事ごとは、難しい面もあるだろうと思う。

母の日の行事でも、母がいなくてシングルファーザーで育てられている家庭の子供も多くなっているし、加えて、来月には父の日もやってくる。母の日や父の日、敬老の日、バレンタインデーやホワイトデーなどこれらのイベントによって傷つく子供もいるだろうと思う。

何事にも良い面も負の面もあるので、全ての子供たちにとって良いことばかりではないことを主催者側は考慮しなければならない時代になっていると思う。

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