真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

非正規雇用が増えているだけだってば!!

2016年09月13日 | Weblog
安倍晋三首相はアベノミクスの成果の一つとして労働市場の大幅改善を挙げていて、実際、6月には有効求人倍率が25年ぶりの高水準に上昇し、失業率も21年ぶりの低水準に下がっている。就職が失業を上まっていることも確かだ。

でもでも、繰り返し言っているが、数値に騙されてはダメなのだ。こうした労働市場の変化をもたらした大きな要因は、高齢化や人口減少に伴う労働力不足であることは明白で、そして、今の安倍政権が発足した2012年末以来100万人以上増えているのも事実だけど、現実は、雇用者数のそ中心は非正規労働者だっていうことなんですっ。

日本総合研究所の山田久チーフエコノミストは、労働需給の改善はアベノミクスにより需要が喚起されたというよりは「労働人口が減少している結果」とも言っている。

政府統計によると、6月の有効求人倍率は1.37と1991年以来の高水準。有効求人倍率に遅れて推移する傾向がある失業率も3.1%と、1995年以来の低水準となっている。人口の高齢化は着実に進み、15-64歳の生産年齢人口は減少している。

雇用のミスマッチも解消されておらず、東京オリンピックを前に建設業界では人手不足が深刻で、介護などサービス業も働き手が足りない。山田氏は「一番重要なのは成長していない分野から成長している分野に人が移っていくことだが、そこの部分への規制改革が進んでいない」と話している。

雇用は増加しているが賃金はあまり変わらず、2008年のリーマンショック以降は国民所得も横ばいの状態が続いている。というのも、正規雇用者数が伸びている訳では無く、増加するのは非正規という傾向が続いている。

企業は、団塊の世代が定年を迎え大量に職場を離れた後に非正規で安く再雇用したり、さらに主婦のパートを増やしたりして人手不足に対応しているので、雇用増加は非正規中心なのだ。停年退職後も高齢者が非正規社員であっても年金収入があるからそう、大きな問題でも無く、働きたいなら働いた方が良い。

日本人は世界一の心配性の国民らしいから、若年者の正規雇用の安定化を推進しなければ、少子化など止まるはずもない。


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