真面子の社会観察日記

社会で起きている様々なできごとを真面目に言いたい放題!

国と企業で留学支援金

2013年02月28日 | Weblog
時代はグロ-バルだというのに、内向き志向の若者がどんどん増えているのが問題になって久しい。原因は様々有るが、なかでも大きく影響しているのは経済的問題だ。

アメリカに留学する場合、単純に計算しても1年で200万円くらいはかかるだろうと思う。昨日も書いた様に学生の2人に1人が奨学金を借りている現状では、もうこれ以上借金を増やすこと等考えられず、留学は夢のまた夢となっている。

平成生まれの人たちは、海外にそう抵抗感は無いのだ。つまり、子どもの頃から家族旅行で海外に行った経験もあるし、高校の修学旅行でも海外に行っているからだ。また、彼らが海外旅行に行くとすれば、団体旅行やパッケージ旅行をこよなく愛し、自らバックパッカーとして世界を一人で回ろう等という若者は減っている。

現にHISでは若者にはパック旅行の方が売れていると言うからびっくりだ。つまり、海外はとても身近では有るけれど、それは留学などして海外で苦労するのではなく、一時の物見遊山の海外ということなのだ。

学生に繰り返し言っているのだが、学生時代に海外で勉強し、様々な国の人々と共に学ぶ経験は将来とっても重要なのだと。若い時の経験が、その後のその人の人生観や生き方を変えるからだ。

政府と企業が「200万までを無利子で貸与するので留学を」ということなんだけど、無利子であろうと借金は借金だ。毎年優勝な成績の学生を無償で留学するプログラムでなければ、留学する数は増えないと思う。

私の場合は、父親に頼み込んでお金を出してもらったが、29歳の時の夏のボーナスを全額両親にお小遣いと言って渡してチャラにしてもらった。とうてい、父に出してもらった金額には遠く及ばなかったが、それでもその時は少しだけ晴れ晴れしたのを覚えている。

私にとってのこの経験は、自分の生き方を大きく変えたと思う。総てにおいて自立することが一番重要なんだと学んだし、自分の考えや意見をしっかりもって生きることも大切なんだと学んだ。また、この経験が無かったら海外と関係するビジネスや外資系企業で働かなかったと思う。


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