ICT工夫
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甲府市での年末年始ごみ処理について書いた記事に、「カラス」「黄色」の検索語が入ったアクセスがあることに気が付きました。私にはまったく予想外のキーワードでしたので、他にどんな記事があるのか確認した結果が以下の通りです。
主要記事にリンクしておきますが、これで必要十分な情報だと思います。

1.◇ カラスは黄色に弱い? 特殊物質配合のごみ袋で効果 2005/12/05 東京新聞朝刊 を引用したWebページです。これが置かれているサイトに、
2.◇ カラスは黄色がきらいってホント? カラスと黄色いごみ袋の関係について、理論的根拠が明確に書かれています。2008.10.28 の記事で、これらは 科学ジャーナリスト 柴田佳秀のバーチャル自然研究所 の「カラス研究室」の中にあります。

3.◇ PDFファイル 70 KB-カラス対策・「黄色いごみ袋」の検証実験が終了! 17.8.25 杉並区広報課の広報記事(2005年)
~杉並区では「カラスには見えない半透明の黄色いごみ袋」の効果を検証するため区内の梅里二丁目町会で6ヶ月間の使用実験を行なってきました。~というサブタイトルになっています。
『カラスは視覚による識別能力が高く、ごみ袋の中身を見分けてごみをつつきます。その視覚を撹乱し、人間には中身が見えるがカラスには見えないという特殊な効果があるとされる黄色いごみ袋の効果を検証・・・』と始まり、記事の最後では、『黄色い袋と白い袋が混在している集積所で、カラスが黄色い袋を避けてその他の袋に向かう傾向が見られ、黄色い袋にはかなり高いカラス回避効果があると認められました。カラスは学習効果が高いといわれていますが、6か月を経た現在においては黄色い袋の効果は継続しています。』と書かれています。
3-2.現在の公式ページでは、暮らしの情報 > 住まいと環境 > 清掃、ごみ、リサイクル > カラス対策-カラスネット・黄色いごみ袋などですが、『▼ カラス対策「黄色いごみ袋」もお試しください
杉並区推奨可燃ごみ収集袋として販売されています。杉並区推奨「黄色いごみ袋」は特殊な材料を使用したカラス対策にたしかな効果のあるごみ袋として、区民の方々に親しまれています。※ただの黄色い袋では効果は認められておりません。

4.◇ 宇都宮大学の杉田 昭栄(SUGITA Shoei)さんの研究成果によりメーカーが開発した「特殊材料を含む黄色いごみ袋」というのがポイントです。黄色がポイントなのではなく、特殊材料を一番有効に出来るのが黄色だったということ。
杉田さんの個人ページで カラス研究所 もあります。

杉並区では指定ごみ袋では無く、カラス対策のために推奨販売しています。私のように生ごみにカラスのエサになりそうなものが含まれていないようなら、黄色いごみ袋の必要も無いし、カラスの習性がわかれば、そういうものは袋の外からは見えないように入れれば良い。
・・・ということで、甲府市の指定ごみ袋は市外からの持ち込みを防ぐために実施されたと、改めて確認できたネット検索でした。
自治体指定の黄色いごみ袋、それは杉田さんの研究成果がとりいれられた特殊材料が含まれているものか、それとも「カラスは黄色が嫌い」という俗説による単なる黄色なのか、行政には説明責任があります。前者であるなら、カラスを防ぐネットのために自治会に補助金を出す理由はおそらく別にある。野良猫を防ぐとか強風でごみ袋が飛び散らない為なのかも知れません。きちんとした集積所をつくるより行政の手間もかからず安上がり。
後者の「俗説による黄色」に過ぎないものかどうかは平和通りのカラス集団にテストされているでしょう。
甲府市街地のカラス集団を防ぐ方法を調べたのではありませんが、カラス研究所やカラス研究室にはヒントがあるかも知れませんので、まとめてリンクしました。頭が良いカラスと人間の戦いですね。



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