「風月庵 椿」を出て歳末の用事を一つずつ片付け、全てを完了して訪問したのが「あまんじゃく」さんです。
憂き事の多かりし年の瀬の締めくくりとして、私にはふさわしい隠れ家とでも言えましょうか、こちらのマダムは私の「甲府学」の先生です。
2007.12.28 あまんじゃく、癒しのオーラ に書きましたが、初めてのお付き合いは2006年7月でした。それ以来、何かにつけて立ち寄ってはお話をしているのですが、私が何かの会合に出かけてこんな話があったと話すと、「しゅんこ」さんはそのテーマをとっくにご存じで、より深い話が伺えるという経験を何度もしています。
今日は店内の素敵な正月飾りを一枚撮りました。いつもはお人形さんたちしか居ない場所に鏡餅、光がかぶってしまっていますが上から紙垂(しで)も下げられていました。お店の中は古風な造りなので、この正月飾りがとてもマッチしていました。今年の営業は今日で終り、1月は3日からです。通常は15時~23時が営業時間です。
小出裕章さんの講演会の前売チケットをお世話していただいたのが「あまんじゃく」さんでした。講演会公式サイトを最初に確認した時にチケット取り扱い店の一覧表に見付けてすぐに電話でお願いしたのです。現在の情報では当日券は販売しない、既に満席とのことです。
小出さんと言えば、
2012年1月14日と15日に 脱原発世界会議 2012 YOKOHAMA がパシフィコ横浜で開催されます。私は出かけることができないのですが、二日間のプログラムを見ていると参加できないのが残念です。
このページから知ったのですが、小出裕章×小林武史 「未来は、私たちの手にかかっている」という対談がテキストで読めました。
小出裕章さんが対談の初め方で語られた言葉、『私のテリトリーは放射能や原子炉だけれど、今回の事故の過程を見ていると、日本という国がどういう国なのか、経済界や経営者が一体どういう人達だったか、ということが歴然と明らかになってきてしまったように思えて。』
2008年暮れから2009年の正月にかけて、私の関心は「年越し派遣村」から見えてきた経済界の姿でした。その続きは小沢一郎問題に引き継がれて陸山会事件について記事にすることが多かったです。大袈裟な言い方をすれば、日本社会の支配構造に私は継続的な関心をもつようになりました。デジタル脳の私には分に過ぎるテーマですが、その姿が私なりにはっきり見えたのが3.11以後だったように感じています。こんなバカモン共に任せてきた側に私もいる、その忸怩たる思いがつのっても今更どうにもならない、憂き事の多かりし年の瀬とはそういうことです。
自分が見て感じたものが果たして普遍的に言えるものかどうかは分かりませんが、いまさら自分のスタンスを変えることはできないので、今年ブログに取り上げたテーマは来年まで引きずっていこうと思っています。
「椿」さんの続きで「逸店逸品」カテゴリーの記事にする予定でしたが、しゅんこさんと小出さんの事を話し込んできたものですから記事もそちらシフトしてカテゴリーが変ってしまいました。タイトルにした桶屋町通りについては、別な機会に書きたいと思います。