事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「魂萌え!」(‘06 シネカノン)

2008-09-25 | 邦画

原作:桐野夏生 脚本、監督:阪本順治 出演:風吹ジュン、三田佳子、加藤治子

本妻風吹ジュンと愛人三田佳子(ふつう、逆にキャスティングするよね)の対決シーンは近来まれにみる緊迫感。少し精神を病んだ愛人を三田佳子が絶妙に演じる。息子がシャブやろうが何をしようが、演技者として一流なんだからそれで十分。その愛人が社食の栄養士って設定もしぶい。本妻に愛人の娘がとまどいながら言い訳をするあたりも「あるんだろうなあ」と思わせる。

三田佳子はもっともっと評価されるべきだと思う☆☆☆☆

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「寝ずの番」(’06 角川)

2008-09-25 | 邦画

原作:中島らも 脚本:大森寿美男 出演:中井貴一、木村佳乃、笹野高史

拾いもの、と言ってしまっては日本映画の父、マキノ省三の孫である津川雅彦に失礼だろうか。津川が今回はマキノ家の直系であることを「監督・マキノ雅彦」と名のることで宣言したわけだ。

の・ようなもの」「しゃべれどもしゃべれども」加えて「タイガー&ドラゴン」……落語家の映画(とテレビ)に外れなし、のマイルールは今回も守られた。役者の選択が実にいい。臨終寸前の師匠の上にまたがり、パンティを脱いでみせる木村佳乃。わたしは彼女が苦手だったのに、初めて愛らしいと思いました。それにしても、堺正章、岸部一徳など芸達者な役者に囲まれながら、中井貴一は映画をしょって立っている。いい役者になったなあ。

唯一下手くそなのは長門裕之。マキノ家の血は公平には伝わらなかったみたい☆☆☆★★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「はねるのトびら」(フジテレビ)

2008-09-25 | テレビ番組

Hanetobi4 「やりすぎコージー」はこちら

深夜にオンエアされていた当時は、おそらくチンピラ芸人たちのうさんくささが横溢していたことと思う。しかしゴールデンにうつって視聴率トップまでゲットした現在、まことに貴重なビデオに思えてくるから不思議。

むしろゴールデンに移ってからの方が、ネタよりも私生活暴露やアドリブに頼る傾向があり、その方が視聴者にとっても芸人にとっても“”なのだと思う。燃費のいい番組づくりになっている、というか。コメディとしては退行でも、テレビとはそんな媒体なのだろう。特に、ゴールデンの場合は。今どきめずらしく関西っぽくないあたりも取り柄。

キングコングのふたりが思いきり地味なのにも驚く☆☆☆★★

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする